日記 3月19日(二回目)

起き上がったのはおそらく9時ごろだったはず。
昨日買ったペヤングに、目玉焼きを乗っけて食べた。
あの貧乏感と素朴な味と、腹に溜まる満足感のシナジーがとてつもない。
その間に葬送のフリーレンを見たもんだからたまったもんじゃない。
今日も少しだけ書いて、その後、久しぶりにギターに手を出した。一時間練習したけれど、一向に兆しは見えないままだった。そんなもんとわかっていても、プライドが俺を傷つけてくる。これに慣れれば、もう少し楽なのではないか。

昼は筋トレしに向かった。その間に初音ミクの落とし物を見つけたんだ。
毎日これくらいの発見が起こるくらいがちょうどいいんだけど。

立てかけてある律儀さ。その人は持っていこうと思わなかったのか。

筋トレが終わったと、バイトまで時間があったのでフラッとブックオフに向かった。Wiiのソフトが欲しくて度々見てしまうのだが、なかなかいいものが見つからない。星のカービィとかが欲しいのだけれど、初めてのWiiがずらりと並んでいた。確か、見つからないもんだなあと勝手に独り言をこぼしていたはず。小説の方に向かうと、どうしても伊坂幸太郎が目に入ってしまう。
陽気なギャングが地球を回す。という本を見つけて、他のタイトルにはないキャッチーさ、表紙のアメコミ感。面白い(多分?)プロローグ。
110円なんて安すぎる。買った後、兄が持っていたのを思い出し、連絡をした。
「これお兄ちゃん持っていたよね」
「お母さんにあげたから持ってたはずなのにもったいない」
ここが面白いとかどこが感動するとかそういうの聞きたかったのに。
単に記憶に無いか、面白くないか、はたまた兄の気まぐれか。
自分にもある部分なので、あまりそのことについて威圧はできないが、とりあえず自分のスマホを睨んでおいた。
サイゼリヤに向かい、モッツァレラピザのダブルチーズを頼んだ。これが500円。チーズはデブの印象があるが、糖分の割には腹持ちがいいので、ダイエットの食材としてはむしろおすすめしたいものである。
つまり、何事も偏見でものを語ってはいけないということだ。偏見まみれの俺が何を言っても説得力はないとお思うが。

んでまたアルバイト。あの正社員め。こっちは21時30分まで働くという契約を結んでいるのに当たり前のように残業させやがって。勝手に残業する分には構わないが、私も残業しているのだからあなたも残業しなさいは少し理屈が間違っている。
細かいところまで指摘しやがって。法律で皮肉やブラックジョークが放免にされたら、メイクの細かいところを指摘してやろうか。あとは、関西人のくせにおもろないどすなあとか言ってやろうか。
発展とは、悩みの種から生まれるものだ。

その後、一駅歩いてから、電車に乗った。なんとなく歩きたい時がある。いつもめんどくさくなって電車に乗ってしまうけれど、必ず後悔するので今日ばかりは歌いながら歩くことにした。知っている道も、夜風に当たりながらブルーハーツを歌えば主人公になれた気がして嬉しくなるものだ。

今日はそれまで。今日はとても有意義だった。こんな日常が続けば、楽しく生きられるのであろう。

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