2023/3/12

クリープハイプの幕張メッセ公演に行った。

高校3年間1番足を運んだライブといえば間違いなく彼らのもので、家の引き出しにはチケットの半券が大切に閉まってある。高校生の時からずっと、同じ友人とクリープハイプのライブを一緒に観に行っている。高校を卒業してからも縁は切れず、自分たちの成長と、クリープハイプのここ6〜7年の変遷を照らし合わせることができてなんだか感慨深い。
同じステージを何回も見てきて、帰り道、牛丼屋やファミレスで感想を語り合う時間はかけがいのないものだと感じる。
今日、尾崎世界観は幸せに満ち満ちた表情を要所で浮かべていた。みなさんのおかげです、ありがとう、これからもずっと、などありふれた言葉を並べる彼に対し、同行した友人は「素直だ」と言っていた。
素直。
私たちが熱狂していた尾崎さんは、反骨精神なのか歌っている時も客を睨むように歌ったり声にならない声で喚いたりしていた。当時の私にはそれが最高にロックに映り、根拠はないけどカッケェと思っていた。そんな彼が、40手前で素直でニコニコファンに愛想を振り撒いていた…
少し悲しさはあるけど、彼の素直さは本物だと思った。先程述べたありふれた言葉は、表面上誰でも言える簡単な言葉だが、あの顔は本当に心の底から思ってないと出てこない表情だと思った。
今回のライブは、疫病が流行する前に企画されていた物で、何度も延期を重ねた挙句中止となったもの。その期間、バンドはアルバムやシングルの製作はしていたものの、尾崎世界観は個人でのメディア露出や書き物の仕事をたくさんこなしていたと、側から見ていてもわかる。バンドを続けるために。
と思ったら、そりゃそこはかとなく感謝したくもなるワナ…
いつも思うけど、ライブってお客さんからバンドに対しても感謝があるし、バンドからお客さんに対しても感謝があって、やっぱロックって平和を生む物なんだって感じるよ〜

ここからは安直なレビュー!
SHE IS FINE は、すごく好きな曲。
1番は
でも嫌いじゃないけどね
なのが
2番は
でも でも 好き
になるところが好きで、私自身ストレートに感情を表現するのが苦手だから 
「あんなトコにも挿れたがる」「でも好き」
ていう、逆説にひどく共感するんですね、、
「抱きしめてからキスをして服を脱がせるまでの時間×謝ってから鍵閉めた後悔の高さ÷2」なんて歌詞、図形面積求めようとしてもまともな感覚じゃ思いつかんよ。

君の部屋は、何年も前からずっとずっと大事な曲。
特に好きな歌詞は、

バイト先では虫ケラみたいで
君の前では飼い犬みたいだ
もう俺にはこれしかないなと意気込んで歌うけど
君が稼いできたお金でノルマを払って今から帰るね

こないだの日記もぐるぐる死について考えたけど、たった今腑に落ちた。「きっと死んだら地獄だろうな でも天国なんてないしな」という神リリックがずっと心の中にあったから、潜在的に死んだら天国には行けないって思ってたんですだ、、

ボーイズENDガールズを真剣に聴いたら、また誰かを好きになりたいと思った。
シャンプーの匂いを嗅がせたい相手なんていないのでね、、
これはさっきのとは違って「好き」って言葉を使わずに「同じ空を今日もあなたと見上げたい」と、愛を表現した曲だ、、。朝も昼も夜も2人で、、。すてき、、

クリープハイプの曲の凄さに改めて気付かされた1日でした。緊張感のある間でも安心して見ていられるし、常にボーカル、ギター、ベース、ドラム、それぞれの見せ場になってて、どこを切り取っても美しくてそれが合わさってバランスのいいおんがく。
そんな素敵な瞬間が、ここ6〜7年で何回もあってその度にはっと気付かされる。私ってクリープハイプがめちゃくちゃ好きなんだと。どんな恋人より長えし深えよこの仲は。クリープハイプがこうして売れて、たくさんライブや音源を届けてくれて、これからも続いてくれることが愛おしい。尾崎さんは最後に「いつでも、どこでも、幸せな時も悲しい時も悔しい時もぼくらの曲置いときますから。」的なことを言ってた。本当に居てくれて、好きで居させてくれてありがとう、、って気持ちになった、「大丈夫」聴いてたら。クリープの大丈夫って、大丈夫元気出して!とかじゃなくて、大丈夫だよ酒飲んで朝まで寝とけや!ていう背中の押し方でマジで好きなんだよな〜うわーん止まらなくなってきたー全然シラフなんですけど。ココス食べました友達と。おいしかった、、、この辺にしときますね

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