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僕たちはどう生きるか

おはよう世界。

どうも皆さんお久し振りです。知らない方は初めまして。
かとうと申します。元々広島の片田舎でカードゲームを嗜んでいたオタクです。
先日、参加したデュエルマスターズの大会では、”カサゴ777”というHNで参加させて頂きました。

最近仕事が落ち着きを見せたので久し振りに筆を執りましたが、相も変わらずカードの記事です。
一応は調整録といった形を取ってはいますが、あくまでオタクの雑感を書き連ねた物となります。

思いのほか筆が乗ったこともあり長文では有りますが、真面目な調整内容を求めて来られた方はブラウザバック推奨です。


◆僕たちはなぜ復帰するか

遡ればいつ位でしょうか、話の始まりは確か7月の下旬ごろだったと思います。

今年の盆は仕事も落ち着いていた為わりと長休みが決まっており、仕事絡みの予定を詰めても少し日程に余裕が出来そうな形になっていました。

何もない自由な時間を想像すると、紙オタクだった過去の自分が顔を出し始めます。

『『紙でシャカパチがしてェ〜!!』』

湧き出した感情のままに、昔から交流のある地元の調整グループの窓へと帰省の報告を入れ久々に紙媒体でカードを触りたい旨を伝えたところ、
「デュエル・マスターズ(※以下DM)のCSが有るから一緒に出ませんか」と誘いの声を頂いたことが今回の発端となります。

丁度仕事自体が一段落した時期だったこと、紙のカードに触りてェ~という強い思いもあって、久しぶりにDMを触ることに。

急な連絡にも関わらず付き合って頂いた、たろうさん。改めてこの場を持って感謝の言葉を伝えさせて頂きます。
ありがとうございました、いや本当に楽しかったです。


◆僕たちは何を握るか:序

なんで紙オタクはデッキ選ぶ行為を「握る」とか言っちゃうんですかね。
今日は〇〇握るべきだった。とか〇〇は握り得、とか。寿司屋かお前らは。

筆者の心の声

誘いを受けた当初は、ご厚意でデッキを丸々借り受けて参加する予定だったためどんなデッキが有るのか確認したところ、
「今回のCSはアドバンスだけど、まあ大半のデッキは組めるんじゃないかな。使いたいデッキとかはある?」との一言。
※アドバンス:制限施行を遵守した上での全カード使用可能フォーマット。

環境自体を特段把握している訳ではない為、とりあえずトップ群は見てみたいですと話したところ、青黒緑ジャオウガ、赤黒バイク、赤白サムライ、モルトNEXT、青魔道具あたりを持っていくよとの返事をいただく。

なんか殆どカード持ってるし貸してくれる優しい先輩。

前述のデッキの内どれもがトップメタ候補の中、とりわけ【サムライ】に関しては最近強化されたデッキな上、キルターンの速さ、脳死で回しても一定の勝率が見込める点もあり、復帰して間もない自分のデッキ選択にはマストでは?との調整窓からの助言を貰います。

そもそもDMのCSに出る事自体が初めての為、先達方の意見に従い先ずはサムライを回す方向に舵を取りました。

ですが正直15年近く前のアーキタイプが新規を数種貰った所で環境に通用するイメージが沸かず、サムライへの信頼感はあまり有りませんでした。

調整窓の会話。皆が嘘つきにしか見えなかった。

 ※補足ですが、このタイミングでは前環境の覇者、【絶望神サガ】が殿堂発表されたばかり。
殿堂施工前の転換期という事もありメタゲームの全貌は見えていない状態です。


◆僕たちはどう回すか

日乃本一の大剣豪を目指すべく、帰ってきて早々調整に向かった所、友人二名が時間を取ってくれていました。
先ずはサムライの基本展開を教わり、その後友人同士での対面を見せて貰うことに。

記憶を頼りに再現したレシピ。空枠は思い出せず。
マッハアーマーだったかな。

ちなみにサムライの基本展開ですが、

  • 2T:チャラルピア等の2コストの軽減クリーチャーの展開。

  • 3T:タイショウアームズ、新規ドラゴンによるアドバンテージの獲得。

  • 4T~:ドスファングによるサムライ・メクレイドを利用し打点確保した上での総攻撃。

場合によっては3キルパターンも見えてくるとのこと。結構スゴイじゃん、令和のサムライ。

小馬鹿にしていた姿勢を改めて、いざ対戦へ。

サムライの新規カード群。小学生が好きそうな見た目。

相手対面はまずは動きを把握していた方がいいと言う事で【モルトNEXT】。
デッキ名を冠するキーカード「超戦龍覇モルトNEXT」を中心に据えたワンショットデッキになります。前環境では【絶望神サガ】による最速3キルコンボ環境に抗い続けていたデッキタイプとのこと。

上記2デッキの対戦を何度か見せて貰った後、自分でもサムライ側を回してみて、驚異的なキル速度と安定感に驚かされる事となりました。


 【モルトNEXT】の速度と安定感にです。

サムライが手札をかき集めた返しに3キル、4キルをズバズバと行っていく姿はまさに超戦龍覇。
環境トップとはこうあるべきと、圧巻の姿を見せつけられました。

背景ストーリーでは主人公。
嫁ぴと子供もいるらしい。守る物が有る奴は強い。

サムライとかいうデッキ、回った際の出力は非常に高いんですが、鼻クソみたいな受け性能しかない為、モルト側の先行時にマジで歯が立ちません。

前環境トップ?ふーん。ま、強いんでしょうね。位の認識で挑んだらバチボコに叩き潰されました。強すぎる。

相手場にモルトが着地した後の展開を眺める筆者。
アイツ強すぎる。

その後、他デッキ同士の対面も含め、色々と試行した上で周囲と相談。
このままサムライを握るならブン周りビートデッキで戦う事になりますが、アドバンスでその道を選ぶならそれはもう【モルトNEXT】でいいのでは?との結論に。

このまま【モルトNEXT】を握ってCSに出ようかとも思いましたが、CSの当日は別の友人が使うかもしれないそうで断念。
折れた刀の代用品を探す旅が始まります。


◆僕たちは何を握るか:破

CSの開催日は待ってくれません。
刀が折れたサムライ達を尻目に、デッキの再選択を迫られていました。

候補としては、

  • 柔軟性の高い、【赤黒バイク】

  • 環境全般へ耐性を持つ、【青黒緑ジャオウガ】

  • 無対策の相手を轢き殺す、【青黒魔道具】

どれも方向性の違うデッキです。


どのデッキも環境上位陣と予想される優秀な選択肢。

いっそのこと自分で【モルトNEXT】を組もうかとも考えましたが、最終の択として後に回しました。

そこからは両者の後方から試合を見学。たまに自分でデッキを回しての繰り返し。
何が出来て何が出来ないのか、些細を把握しどのデッキを大会へと持ち込むか再考します。


ある程度試行した末、それぞれに一長一短の魅力が有り迷いましたが、中でも一番心惹かれたのは青魔道具でした。

【モルトNEXT】と同じく対面への押し付け性能が非常に高く、キーカードである「卍新世壊卍」が引き込めない場合も、”無月の門”による大型クリーチャーを踏み倒しての制圧プランも有る優秀なデッキです。

大型釣り上げと追加ターン獲得の99コストの呪文を低コスト置物、卍新世壊卍で踏み倒し。

しかし、動き始めるまでに準備ターンを要する点、一度対策を受けた際に立て直すまでの隙を見せる点も有り、どうにもこれだという決め手には欠けていました。

墓地から湧いてくるデカつよ大型獣。ガル・ラガンザークはなぜ一枚なのかと思っていたが制限カードだった。

この時点で【モルトNEXT】を自分で作る事を視野に入れ始めていましたが、いっそのこと0からデッキを組む。ということになれば自分の肌感覚に合うデッキを使いたくなってきます。

出る以上は勝利を目指す方向で思考していましたが、そもそもは久しぶりにリアル対面でのカードゲームがしたいと思っていた事が原点です。

自分の好みに合いそうなデッキを探すという方向へ思考が舵取りを始めます。
一気に選択肢が広がり、暫くの間デッキレシピを漁っていましたが、ふと友人が以前使用していたデッキが脳裏によぎります。

※この時点で大分熱が入っており、帰省の間だけという考えは消え失せていました。

◆僕たちは何を握るか:Q

以前、自分の周囲の全員がDMにお熱だった時期に、友人が罵詈雑言を浴びせながら回していたデッキが有ります。

赤青白の優良メタクリーチャーとドロー・サーチカード、除去で構成されたデッキ。
【ラッカ 鬼羅Star】です。

初期案。

自分のアクションを押し付けてくる相手に対しては、メタクリーチャーによるストップを仕掛け。稼いだ猶予に潤沢なドロー源から状況に応じた対応札、攻め込みへの必要札をかき集めてワンショットに向かう、対応力に長けたデッキとなります。

【青黒緑ジャオウガ】と同じく、所謂環境における全デッキに明確な不利がつかない、といわれる類のデッキですが、前述のデッキとの違いはサーチとドローによる選択肢の広さ。

ただ、全てのデッキに対して圧倒的な不利がつかない反面、この手のデッキの往々とした弱点に挙げられるのが、線の細さです。

環境に存在する殆どのデッキに対して不利は取らない。引き込んだ手札によっては全てのデッキに不利が付き纏う。
所謂器用貧乏デッキですが、自分はこの手のデッキが大好きです。

ここから本格的にデッキを調整していく事となります。
リリアング、緊急再誕の上振れギミックは事故要因として除外。5Cやオフコースへの対策札として「シャッフ」。墓地利用へのメタやイザナギテラスからの効果先として「なぜ君は』の採用を行い、枚数調整をしながら、ひたすら対戦回数をこなします。

調整中、今後台頭する可能性がある【赤黒テレスコテレス】との馬鹿げた相性の悪さが発覚したり紆余曲折有りましたが、おおよその形に仕上げてCS当日を迎えます。

ターン開始時にハンデス、ドローを行うクリーチャー。
ゲロ吐くほどに刺さりますが、田舎には居ないと判断。

いざCSへ

CS前に決定したレシピ。
青魔道具の分布が多いと予想して、カード除去と墓地リセットを多めに取っています。

採用したカードや枚数、どこまで環境が回っているか等、ああでもないこうでもないと友人と喋りながら会場へと向かう道中、あぁ…カードゲームやってんなぁと感慨にふけりつつも到着。

参加登録の説明を受けながら、レシピ登録や一回戦毎の対戦相手の発表が全てスマホ1台で完結することに時代を感じました。

いよいよ試合開始です。久々の大会に血が騒ぎます。

全員オレがぶっ殺す。真っ当な日常生活で抱えることはない感情。

一回戦:【ケンジキングダム】

後攻。

メタクリーチャー引けずの手札に、絶対可憐チルドレンを置いてターン返すと、パンダが盤面に着地。併せてCRYMAXジャオウガが山札から守備表示で飛び出す。ターンは帰ってくるものの、クリーチャー捌ける訳もなくターン渡すとそのまま処刑。

山札の上から3枚めくって踏み倒し。対面の方は終始楽しそうにプレイされていました。

0-1スタート。

二回戦:対戦相手は【】

後攻。
互いの山札カット時に、見たこともない「零龍」とかいうカードを盤上に並べられ、試合開始前に談笑を交えながらテキスト確認。
柔らかな空気の中、ゲームを進行をするも「鬼寄せの術」から見覚えのある望遠レンズ盤面に登場し空気が一変。


 

居たのか。広島の片田舎に……。

殴り返しを加味してでも、こちらのメタクリーチャー達を含めて盾を叩き割る速攻プランへと変更。相手のデッキ練度と盾からの受け札の噛み合いも有って、辛勝。

1-1。試合は始まったばかりだろうが。

対戦相手のジャスキル狙い邪王門プレイが切っ掛けに。
ターン跨いでキル狙われたら負けてたと思います。

三回戦:【5C刃鬼】

又も後攻。
最速で綺羅が着地するものの打点が足りず。
次ターンでの総攻撃を見据え、メタ生物でお茶濁しエンドに「流星のガイアッシュカイザー」が相手の手札から飛び出す。
そのまま全除去発動され、盤面が更地に。
メタクリーチャー2体置いてターン返すと、「カツキング」&「ミラダンテ」で面処理&実質ターンスキップ。
次ターンには刃牙が飛び出し4体踏み倒し。「ドギラゴン剣」と革命チェンジ絡めて大型クリーチャーが飛び出てGG。

止まらない大型の連打にモルトの影が脳裏をよぎる。

1-2。始まって早くも後がない事態に。

四回戦:【アナカラージャオウガ】

後攻。相も変わらずじゃんけんに勝てない拳に涙。
対面、1ターン目マナにグラン・ギニョールを置き、2ターン目『極楽鳥』プレイ。
3ターン目「ラビリビド」からそのまま次ターンに全ハンデス。
こちらのハンドも最速綺羅Star手札だった為、己の拳の弱さに涙。
トドメとばかりに5000VTが飛び出てきてゲームセット。

全ハンされて呆然としてる所に、
「コイツの地獄コンボは序の口ですよ!」
と、横卓のプレイヤーが対話アグロを仕掛けてきた。
なんだよ、地獄コンボって。

1-3。

このまま続けてもトーナメント進出への目は有りませんでしたが、そのまま継続。というか久々のカードゲームが楽しすぎて、友人に言われるまでドロップの選択肢に気づきもしませんでした。

五回戦:【青黒魔道具】

予定調和の後攻。
2ターン目に張られた無月・フィールド「卍 新世壊 卍」を見た瞬間、デッキから歓喜の声が轟く。
想定していた対面へと飛び出す、エレメント除去と墓地リセット。

超英雄タイム、なぜ生きるかの連打。止まらない殴打は相手を煉獄の炎に包む。

2-3。

六回戦:【赤黒バイク】

ここまで来たらいっそ全部後攻の方が面白いな。なんて考えていましたが、じゃんけん勝利。
相手の一言が、今日じゃんけん全敗だよ~との事。ジャンケン0-5同士のミラーマッチとか有るんだ。
4ターン目、エヴォルピアから最速綺羅Star着地。
そのまま綺羅⇒エヴォルピア⇒綺羅⇒エヴォルピア⇒綺羅と連続展開。

最終戦はこちらの煉獄。あれ、DMってもしかして……。

展開しきった勢いのまま殴り勝って勝ち。
戦績、3-3でフィニッシュ。

あとがき

◆シン・僕たちは何を握るか

デュエルマスターズは押し付けるデッキを使った方が良いです。所感ですが。
次真剣に参加する事が有れば、【モルトNEXT】か【赤緑アポロ】あたりのワンショット系統のデッキを素直に使おうかなと思います。


大会に出ている最中や終わった後に感じていましたが、プレイスキルを磨いて、情報を収集して、やれる限りのことを尽くして勝利を目指すのは対人ゲームの醍醐味だなと今回改めて思いました。

大会中にも幾つか小テクが見つかって楽しかったです。競技思考でやるカードゲームでしか得ることの出来ない栄養素って有りますね。

ただ。
社会人の息抜きとしてあくまで一つの趣味として付き合うカードゲームを考えてみた時、環境のメタを追いかけ最適な選択肢を探し、腕を磨き続けるのは、やっぱりしんどいや。と思ったのも一側面です。
元々自分がジョニー寄りのプレイヤーなのも一因かもしれません。

見た目カッコいいから使うとか、デッキの挙動が好きだとか。そんな理由で握るデッキを選んでもいいんじゃないかなって。僕は思います。
だって僕らはカードで遊んでいるんだから。
楽しみ方は人それぞれ100通りです。

◆最後に

久々にCSという人数が集まる舞台でのカードゲームをやりましたけど楽しいもんですね。
戦績こそ奮いませんでしたが、十二分に楽しめました。
学生以来に”デュエル・マスターズ”というコンテンツにしっかりと触れたということもその一因かもしれません。

ここまで読んで頂いた皆さま。
長文ですがお付き合い頂きありがとうございました。

次は好きだったシノビを握ろうかな。

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