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DMチームCS調整録:前編

どうも、かとうです。DMGP名はカサゴ777です。

春先から入っていた現場が終わりを迎え、9月から移動する運びとなりました。
新たな職場は土曜休みが偶にあるため、時間の工面に都合が効き大変ありがたいです。
近況報告はさておき、本題へと入ります。

前書き

先日DMのCSに出た記事を書いたばかりですが、引き続きDMの大会へと参加した話になります。

前回の大会の後、岡山のチーム戦に出ようという話を頂き、仕事じゃなければ是非と快諾。

記事を上げているので察しがつくかと思いますが無事出場しました。今回は上記のチーム戦に向けての調整録の前編として、個人戦のCSに参加した話となります。


デッキ選択で最も必要なものとは

カードの強弱じゃない、使いたいかどうかだ。

◆CS後の出会い

前回のCS会場にて友人達と1000円のくじを引きました。くじの内容、レアカード2枚が封入されてます。大体店頭価格で200~300円ほどのカードが2枚入ってるパックですね。

トーナメント本戦には上がれず、時間を持て余した手持ち無沙汰の友人達と気分転換に購入。

開封結果は特段上振れることもなく、まあこんなもんだよと話しながら、自分のパックを開けましたが明らかにゴツイ。体感6枚くらい入ってる

封入ミスかと思いテンションが上がりましたが、出てきたのは「あのカード」でした。







で、でけぇ〜〜〜!!! 3枚合体クリーチャー!!!!!


◆Volzeos-Balamord

2021年12月初出のキング・クリーチャー。
当時ほんとに一瞬、DMに触れる機会が有ってデッキを触りましたが、THE・豪快、みたいなカードで凄く好きでした。

マナに3枚揃えば召喚可能な大型クリーチャー。
起動9マナ、攻撃時に相手ライフを1にして全ハンデス出来るミシュラランドっていうと強そうじゃない?
そうか、強そうじゃないか……。そういうゲームじゃないもんな、デュエル・マスターズ。

ちなみにこのカードが発売された直後、少しゴタゴタが有って青森に一年ほど軟禁される事になります。カードどころか何も出来ない状況に追い込まれますが、そこは閑話休題。

寒かった、人の住む街じゃねえよ…。

◆運命の出会い

くじの中身は2枚しか封入されていないはずなのに、6枚も入っててラッキ~!なんて事はなく、3枚で1枚のカードx2枚が入っていた状況ですが、久々に見知った姿のカードをみてテンションが上がります。

昂揚した気分に振り回され、どうにか使いこなせないかと頭を捻る事になりましたが、チームCS前にこんな事をしていいのかと自制心が囁きます。

ですがそこは元クソデッカー。逆にこれで結果出したらタイムラインは馬鹿沸きよと、灰色の脳細胞はフル稼働。果てない脳内会議の末に呪術の核心に辿り着きます。

好きなカードで全勝報告、気分アガるぜ。


クソデッキは腹で練って頭で回す

クソみたいな考えをデッキという一つの形にする作業。

◆デッキの方向性を決めよう

バラモルドが以前流行していた時によく見た型は、2→4→8のマナカーブに沿ったランプ系のデッキでした。

4→8と使用マナをジャンプするに当たって、
・獅子王の遺跡
・アジサイー2
の2枚を基盤に据えていたタイプです。

自分も当初、この型で組もうと思いましたが、令和のDMは環境の高速化が著しく(登場当時も令和)、手打ちしか出来ず盤面へと干渉出来ない<<アジサイー2>>に4枚もの枠を割くのは怪しい部分に思えます。

多量のマナを必要とするカードを主軸にするにあたって避けては通れない問題点は、いかに序中盤の相手の攻撃を捌き切るか。
大事なものはなによりも防御です。

環境を見渡し、アクティブな殴りデッキ陣の上位組として想像する仮想敵は、【赤白サムライ】、【赤緑アポロ】の2種となります。

※前回ボロカスに叩きましたがサムライ、
普通に強かったです。


単純にシールドで受ける話で有れば、
終末の時計クロックやBFF・モーメント、オリオティス・ジャッジ等が有りますが、受けた返しに何も出来ず殺されるのが関の山のハリテヤマです。

ただ防御するだけでは意味がなく、防御した後すぐさまに攻めへと転じる俊敏さが必要です。
いわば防御ではなくカウンター。相手の攻撃を受けた後の返し刀が要求されています。

うーん、カウンターね。

カウンター……………、カウンター!!?

カウンターといえば……!!!

そうだ!!!!!!!!!!






カウンターバイケンだァァアアアアア〜〜〜~〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!


時代はサムライではなくニンジャ。


◆カウンターバイケン

2008年に登場した<<斬隠蒼頭龍バイケン>>を主軸にしたデッキで、デッキタイプとして成立した年度の全国大会で日本一の冠を取った事もあるデッキタイプです。

今回の<<Volzeos-Balamord>>へと取り入れるには多少のアップデートは要求されますが、<<佐助の超人>>とのパッケージとしての質は上々。

実際問題、マナカーブの値と高コストのシノビ群のニンジャストライク条件の達成値が絶妙で、細かなシナジーが見えてきます。

◆立ち位置と逆風

環境TOP勢と比較した際、青魔道具へとガン不利が付きますが、環境の大半はハンデス、メタクリーチャーの差異はあれど殴り勝つデッキが主流です。殴って勝つデッキに関しては構造上どう転がっても有利が付きます。

思い切って青魔道具へとガードは上げずに、有利な対面とのマッチアップを注視した構築へと舵を取りました。

デッキの方向性が決まりました。後は細部の調整へと心血を注ぎます。


デッキ詳細

細部を調整した上で出来たのが下記となります。

私は最強、これがFILM RED。


◆基本展開

基本は、ボルゼウス・バラモルドの早期の着地を目指します。
ルートに関しては、2→4→8→9となりますので、最速5ターン目でバラモルドが走ってゲームエンドとなります。

ですが実際の所、素直にマナブーストだけしていると相手に轢き殺されて死が見えますので、ムルムル守神宮、メメント守神宮の設置や、土隠雲の超人によるシールドの把握、受け札のサーチを行いプランを立てて動きます。


カッコ良すぎる……見てるだけで震えてきた。

大型クリーチャーによる大振りのデッキに見えますが、Gストライク16枚、<<終止の時計ザ・ミュート>>の採用と受けも厚く、細かな立ち回りが出来る良いデッキに仕上がったと思います。


細部

広大なネットの海を漁り、自分以外にもシノビと<<Volzeos-Balamord>>を採用しているリストを見つけましたが、既存のリストと大きく違う点は、下記の2点です。

  1. フェアリー・Reライフではなく、フェアリー・ライフの採用。

  2. 終止の時計ザ・ミュートと斬隠蒼頭龍バイケンのパッケージ採用。

◆フェアリー・ライフの採用について

墳墓ケアで鼓動する石板と枚数半々とか有ったよね。

<<フェアリー・ライフ>>の採用に関しては、環境の一角である【赤緑アポロ】に対して、Gストライクの有無はあまり意味はなく、手札のニンジャ・ストライクの条件達成を意識して、S・トリガー持ちの<<フェアリーライフ>>を優先しています。

相手に先手3ターン目でキルプランを狙われた際に、<<獅子王の遺跡>>も併せて8枚体制での4→5のマナブーストを行う事で、<<佐助の超人>>のニンジャ・ストライク起動に貢献します。

◆ザ・ミュートとバイケンのパッケージ採用

アポロが止まらない事に目を瞑れば本当に強い。

<<終止の時計ザ・ミュート>>はSトリガープラス能力が発動すれば、全てのビートダウンデッキから1ターンを貰えます。
トリガープラス能力を使わずとも相手ターンでのドローを行いながら<<斬隠蒼頭龍バイケン>>起動にも使う事も可能な器用な一枚です。

またビートダウンとの対面時、最速着地したバラモルドの横に打点が存在せずキルへと向かう事が出来ない事態がわりと発生しますが、バイケンのパッケージが有れば、相手ターンに打点を用意しつつ自ターンバラモルドからゲームエンドに繋がるのはこの構築の明確な強みです。


チームCS~閑話休題~

ちなみにチーム戦の2週間前、チームメイトへ上述のデッキを持ち込む提案をします。

クソマイナーデッキの不利なマッチアップを即座に回答。
もしかして調整したことある?

この後も紆余曲折の会話を行いますが、
横にリカちゃん人形でも置いた方がまだマシなどの暴言も飛び出し、俺がレオリオなら顔面に拳捻じ込んでいたかも知れない状況に。

許さねえ、俺の相棒を馬鹿にしやがって……。

欲しい能力ベスト10

しかし悲しい事に、この世の中は結果が全てなので黙る他有りません。
結果さえ有ればコイツを持ち込む事に文句なんて言わせない……。
今週もしもCSがあれば結果出して黙らせてやるのにな〜〜!などと考えていたところ丁度、自分の地元福山で個人CSが9/16(土)に開催される事に気づきます。

好機とばかりに早速申し込みをしましたが、資本主義社会の犬が土曜休みを取れるかだけがなによりの不安要素。

ドキドキしながらCSの前日を迎えましたが、仕事の先方様より、
「土曜は僕らだけで出勤するから休んでいいよ」
との金言をいただき、無事参加決定。

職場のSさん、Yさんありがとう。俺、勝つよ。

馬鹿にされた相棒。それでも、それでもと言い続ける。


9/16(土)第125回 福山CS:個人戦

◆大会当日

最高の寝覚めの朝。
世界一のデッキを作った自信と青魔道具はともかくどうか地雷みたいなコンボは踏まないでくれ、という二つの思いを二重螺旋に織り込んで戦いへと赴きます。


◆戦績

一回戦:魔道具:順当に負け
✖︎
二回戦:赤緑白マナ退化:クソコンボデッキ
✖︎
三回戦:青黒墓地退化:時代遅れコンボデッキ
✖︎
四回戦:グラスパーループ:陰キャコンボデッキ
✖︎
五回戦:不戦敗:運営による対戦相手消失コンボ
✖︎

予想外の角度からのマッチングがシノビを襲う。

戦績、0-5。

アンフェアデッキばっかじゃねーか!!!
ムリムリムリムリ!!!カタツムリ!!!!!🐌

最後の不戦敗は、
・定員が割れて参加人数が奇数だった。
・地の底に叩き落された会場一のザコだった。
ことによる結果、発生したマッチです。
スコア上は不戦勝らしいですが、こんなの……実質負けみたいなモンだろ……。


◆何の成果も

CS後、チームの面子へと報告に向かいます。
相棒に非が有るわけではなく、今回の結果は当たり運。当日のメタの廻りも含めてデッキ選択に関して検討するようにチームには主張しました。

が、CS前に自分でも言った通り、結果が全て。
「シノビ=Balamord」断念。
いつか晴れ舞台を拝ませてやるからな。

ボロボロな戦績と、手に入れたもの

滅多にリプライ来ない相手からの暴言of暴言。

CSの終わり際にある箱争奪じゃんけん大会には勝ちました。参加費のペイ率でいえば、実質TOP8みたいなもんですね。
何故、この運量が試合に傾く事がないのか。


しかし、箱貰えてラッキー位の気持ちでこの時点では考えていましたが、実はこの箱から手に入れたカード達がチーム戦へと持ち込むデッキとの出会いに繋がることとなります。

チームCS調整録 後編へ。

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