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ブラック企業に就職した話〜その1〜

こんばんは!
中村綾です♪( ´θ`)

今日からは、私が最初に就職した企業のお話をしていきたいと思います(´∀`*)
とんでもないブラック、というか漆黒の企業で、色々あったので、何記事かに分けて書いていこうと思っています(*^^*)

大学院修了後、黒の組織へ

私は大学院で、美術を学んでいました。
メインは油彩画の制作で、その次にデッサン、その他に木彫、石彫、粘土、写真、デザイン、日本画など、大学院で学べるものは一通り履修していました。

そんな芸術好きな性格ですから、就職先も美術関係、ものづくり関係に行けたら良いな〜、と思って探していました。
そこで見つけたのが、この記事で書いていく企業です。

そこは着物の会社でした。
業務内容は着物の販売、反物から着物への加工、撥水加工、着やすい着物の開発などで、
お客様の着物に対する困りごとを全て解決する、という理念で成り立っていました。

中でも私が惹かれたのは、着物の汚れを落とす仕事です。
何故かというと、絵を描くことに近い仕事だったからです。

着物の汚れを落とす時、水と専用の溶剤を使うのですが、
その時、汚れと一緒に、着物の色も流れ落ちてしまうのです。
そこで、色が抜けた部分に絵筆を使って色掛けをして、もとの色に戻す作業が必要になります。

ただし、色が丸ごと抜けて白くなるのではなく、
抜けやすい色とそうでない色があり、抜けた色を抜けた分だけ足して、周りの色と同じにする必要があります。
例えば、緑は青と黄色を混ぜた色ですが、青のほうが抜けやすいので、青だけを、抜けた分だけ色掛けします。
何の色をどれだけ足すかの見極めも重要なのです。

職場見学で見たその部署の仕事場は、やっていることも雰囲気も、オフィスというよりはアトリエでした。
私は、こんなまさに絵を描くような仕事が出来るなんて!!!!!と、その仕事に飛び付きました。
色彩感覚には自信が有りましたし、パソコン業務や人と接する仕事よりも手作業が好きでした。
また、職場の方から「何年かは修行だよ」と言われていたのですが、そこもまた良かった。
他の人には無い、特殊な技能を身につけられる!かっこいい!!!!!と思ったのです。

そんなこんなで、絶対にここに入りたい!!ここしかない!!!と、圧倒的第1希望でこの会社を受けました。

そして、結構な倍率を良い感じにくぐり抜けて、この会社に無事就職が決まったのでした。

ここが、地獄の入り口でした。

〜続く〜

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