相場黙示録ぶべら(1万から4500万編)第1話
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この物語は1人の男がFXと出会い、相場に翻弄されながらも強く生きていく、ほぼ実話を元にした物語である。
第1話 ぶべらという男
俺の名はぶべら。34歳、独身だ。仕事は警備、不定期の休みで、勤務は平日8時30分からの日もあれば、夜勤、土日出勤もある。
平日休みがあるため、外出時に人混みを避けられるから、今の仕事にはまぁまぁ満足している。
しかしながら休みの点で言えばニートに勝るものはない。
ネオニートにあっては最強極まりない。
休みといえば、パチ屋に行きスロットを打つ。いわゆるスロッカスってやつ。しかしこれでも期待値追ったり設定判別もしていた。
年間で200万円くらい稼いでた時もあるが、遠い昔の話。近隣の店に設定が入らなくなり、5号機もなくなり打ちに行く回数もめっきり減った。
FXと出会ったのは、その矢先の事だった。スロットとくらべて稼げる金額が桁違いだし、場所も選ばない。そんな風に考えたのだ。
休みの日、時間を持て余していた俺は、早速国内口座を開設した。
数日後、開設された口座に3万円入れた。操作方法を知るために最小lotで売りや買いを試す。
へーこんな感じかーなんて思いながら。
次は何ロット張ればいいのかを考える。ネットで調べたところ、どうやら5%ルールってのがあるらしい。
バルサラの破産確率などにも目を通した。
いざ3万円に対して5%の損失になるようにlotを調整しエントリー。
トレードの対象に選んだのは、ドル円だった。当時ボラもなく低資金運用だった俺は「いやいやスロットのが日当稼げるじゃん」と感じた。
他の通貨を見ているとどうやらポンド円にボラがあると知り、メインのトレードはドル円からポンド円にすることにした。
さっそくエントリーをする。チャートは1分足をみていた、チャートは下り坂、これだけ下げているし買いだろ。
なんて、簡単なんだ。
とはならず、見事にそのまま下げ続ける。
5%ルールでエントリーしていたのもあって、買い増しができる状況だった。もちろん買い増しした。
おわかりの通り価格は更に下がった。
損失が1万、2万と増えるが、別になんとも思わなかった。
そのまま放置した。
次回 損失という呪縛
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ふべら @Buberadays
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