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都知事選とナントカとクライテリオン

おはようございます。フェニックス髙橋です。
昨日・今日と二日連続で山本太郎の遊説に遭遇したので、何となく選挙について書いてみようと思います。

女性の方でしたが「東京を何とかしたい」と仰ってました。多いですよね、こういう感じの台詞。「どげんかせんといかん」とか言って知事になった方もいましたし、大阪とかでも似たようなことを言ってたような。
でもコレ、良く考えてみると説明に使う言葉ではないですよね。あまり意味の無い言葉というか。
例えば仕事をしていて「コレを何とかしたいんですよね」と上司に言って「よし、じゃあやってみろ」とか、そんな簡単に言われないでしょう。
大体は「じゃあ具体的にどこから始めるんだ」とか説明を求められます。
もちろん面倒くさいと思うんですが仕方がない側面もあって、それは何かあったときに責任は上司が取るわけですし、会社の資金や人員を使うんですから、ある程度の説明は必要だと思います。少なくとも「何とかしたいんです」で全権委任は無いだろうと直感で思います。
自分は、いわゆる「上司」だったこともあり、OKかNGか最終的には「カン」で決める事が多かったと思います。それでも流石に「何とかしたい」だけでGOは出せなくて、逆にいうと「何とかしたい」だけでGOを出すのは「上司の責任」を果たしていないとも思います。
部下の話を聞いて、ある程度の方向性を示していくのが正しい上司だと自分は思います。

さて都知事選は直接民主制です。民主主義であるなら都民は知事の「上司」に当たるはずです(民主主義や直接民主制の善悪は置いておきます)。
何とかしたいだけで拍手をするのは、やっぱり違うと自分は思います。もちろん我々は「素人」ですから、細かく説明されても分からない事が沢山あります。でもコレも会社と同じです。普通、上司は部下より「素人」です。当たり前の話で、組織では偉くなると現場から離れていきますので、部下の方が専門性は高くなります。つまり上司は「正しい素人判断」を求められている訳です。
そのためにも、ある程度の中身について説明を聞きたいですし、少しは調べようとも思います。
だから、東京版CDCを作りたいとか言ってたら、日本ではバイオハザードレベル4の施設すらまともに稼働できないのに何言ってるのおばあちゃん。大体そんなのは国の仕事でしょ。位は言っておきたいし、都民に10万円配りますとか言ってる人には、東京都は通貨発行できないでしょおっちゃん。と軽く突っ込みたいし、IR反対とか言ってるおじいちゃんには、いじわる婆さんじゃないんだからそれだけで都知事になりたいとか大丈夫?と上司らしく言っておきたいものです。ちなみに維新は論外で、身を切る改革とか今更ドヤ顔で言われてもですし、コロナで経済がおかしくなってるところに身を切るとか、君ら頭付いてるか?という話です。
大体、都知事の任期は4年もあるのに公約がコロナだらけってのはどうなんだ?とマトモな上司なら思いたいところではないでしょうか。コロナに対して都知事が出来ることなんて、せいぜい病床数を増やす位しかありませんから、そもそも論点にならないはずなんです。つまり今回の都知事選はどの候補者も「ナントカしたい」だけなんでしょう。

でもそんな部下しか育たなかったのは「上司」の責任です。次の選挙では部下の話をキチンと聞けるように「上司」として「正しい素人判断」ができるよう研鑽を積んでいきたいものです。

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