不妊治療つづり5~精液検査~

 こんにちは。kasanaです。
 今回は泌尿器科クリニックで行った旦那の精液検査について書いていこうと思います。
 前回、産婦人科病院にて、泌尿器科クリニックで旦那の精液検査をしてくるように言われました。そのことを直ぐに旦那に伝え、近くの泌尿器科を受診してもらうことになりました。
自宅で精液を採取し、2時間以内に受診するようその病院から言われました。旦那に病院に着いて来てほしいと言われたので、私も待合室で診察の順番を待ちました。今回は自分の検査ではないのでスマホゲームをしながら気楽に待っていましたが、旦那は当然緊張しているらしく、待ち時間の長さにイライラしながら待っていました。
 そして待つこと1時間、やっと順番がきました。私は自分の診察ではないというのは、こんなにも気楽なものかと思いながら診察室へ向かいました。
診察室には大きなモニター画面が壁にかけてあり、そこに恐らく旦那の精液と思われる顕微鏡内の映像が流れていました。それをぼんやり見ていると
白い画面の中を精子が1匹横切っていきました。「あ、精子だー。」と思ったのも束の間「あれ!?あの1匹以外全然見当たらない。こういうのって
もっとうじゃうじゃいるものじゃないの。」と思っているとお医者さんから精液検査の結果を発表されました。精子が全くいないというわけではないが、数が極端に少なく、自然妊娠は難しいのではないか。この数だと恐らく
顕微鏡受精でないと妊娠は難しいと言われました。
 「顕微鏡受精・・」その瞬間、愛読していた不妊治療のブログマンガを思い出しました。その作者の方も顕微鏡受精を経験された方で、そのマンガからいかに顕微鏡受精が大変か私は思い知らされておりました。
「あれをやるのか・・・」一気に目の前が暗くなりました。多嚢胞性卵巣だとホルモンを調整する薬とタイミング療法でギリギリ妊娠できるのではないかと踏んでおりましたが、それも無理のようです。
 しかしそんな私の絶望も吹き飛ぶくらい、旦那は灰のように真っ白になっておりました。帰りの車の運転を私が代わり、診察が終わったらモーニングを食べに行く予定だったので、喫茶店へ向かいました。
その車中旦那は、以前から精液の異変に気付いていたと話してくれました。旦那は1年程前にコロナにかかっており、後遺症も多少ありました。
そのときから、精液の粘り気が減ったらしく心配に思っていたら、今回その不安が的中したようです。私は運転しながら、ぼんやり思いました。
「私は排卵しづらい体、旦那は精液が少ない、そりゃあ妊娠しないわな。」
 喫茶店に着き、モーニングを食べながら私は旦那を励ましました。
「精子が全くないわけではないんやし、顕微鏡受精をしたら授かるかもしれんやん。それに今、不妊治療が保険適用されてるみたいやしな!」
すると旦那が私の雰囲気を読み取ってこう言いました。
「なんかkasanaちゃん、嬉しそうじゃない?」
図星を突かれました。嬉しい?そりゃそうです。だって・・

「私のせいだけじゃないってわかったんだもん。」

夫婦で笑いあいました。

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