#タイムリープ実験 初代タイムリーパーは創作? 実験に関する新たな情報
夢の中で今夢を見ていることに気づく「明晰夢」を研究しているオーストラリア・アデレード大学のデンホルム・アスピー博士からひさびさにメールが届きました。
彼の国際明晰夢誘導研究(ILDIS)の成果が公開されたそうです。
●明晰夢を学ぶことは孤立を助けることができる
2020/7/20
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、今、世界中の人々が日常生活の中で孤立しがちになっています。
アスピー博士は、「明晰夢」による夢の中での活き活きとした体験が、孤立によるストレスの軽減に役に立つと提案しています。
「過去へのタイムリープ」を目指して2020年3月から6月まで約100日間実施した「タイムリープ実験」では、その入り口として「明晰夢」を利用しており、コロナ禍に悩まされている気分を少しでも楽にするのに「明晰夢」が役に立つのであれば、それはうれしいことです。
一方で、最近ショッキングな情報を知りました。
タイムリープが話題になるきっかけとなった「初代タイムリーパー」を名乗る人物が8年ぶりにネット掲示板に登場し、自分が投稿した話は小説のネタにするための「創作」だったと語ったのです。
906 2020/04/26(日)
突然の長い書き込みをお許しください。
私は2012年の6月に旧2chにて「人生やり直したいやつ俺がタイムリープしたときのこと教えてやるから来い」というスレを立てて以降約8年にわたりタイムリープ関連のスレッドやまとめサイト等で“初代”と言われているものです。
釣りか否かは皆さまの判断にお任せします。
あれは当時某有名出版社の新人賞に投稿しようと思っていた自作の小説を改良するのときに参考になればと拙作のプロットを少しアレンジしたものを主人公の独白形式で語るのはどうだろうかと思いスレ立てしてみたという次第です。
本来はタイムリープの方法として明晰夢を用いると説明し終えた後に1度目のタイムリープをするに至るまでの過去や持論のようなもの(あくまでスレ立て主である『俺』の設定として)をダラダラと語って適当なタイミングで種明かし……(以下省略)
●タイムリープ肯定派、挑戦者スレ Part3(906レスから922レス)
5ちゃんねるより
彼が8年ぶりに暴露しようと思ったきっかけは、不思議情報のまとめサイト「不思議.net」に自分の記事が掲載され、寄せられたコメント中に、「タイムリープに何度も挑戦したが結局過去の夢しか見ることができず、絶望して自殺をすることにした」という投稿を見つけたからだそうです。
1301 2019年09月10日
1週間夢日記です
報告を書いてると「ここに報告を書くこと」が目標になってる気がしたので書くのを辞めていた
見れば分かると思うけどタイムリープはできなかった
どれだけ夢がリアルに近づいても所詮は夢で朝はやってくる
もう自分はタイムリープすることを諦めた
現実を見て首を吊ることに決めました
ただそれだけの報告です
●人生やり直したいやつ俺がタイムリープしたときのこと教えるから来い
コメント欄の1301番目の投稿
2012/7/2 不思議.netより
初代タイムリーパーはトリップ(特定の個人を識別するための文字列)を使っていなかったので、今回の人物が8年前と同一の人物という証拠はありません。
また不思議.netのコメント欄に投稿した人物がその後どうなったのかも、匿名のネット上の投稿なのでわかりません。
しかしこの情報を見つけたとき私は、少なからず動揺しました。
ただ、こうも思いました。
タイムリープという現象に限らず、「過去をやり直したい」、「自分の過去をもう一度体験したい」と考えている人は、確かにいるのだと。
2020/9/7追記
ある方から、●人生やり直したいやつ俺がタイムリープしたときのこと教えるから来いのコメント欄1710番目の投稿に、初代らしき人物の書き込みがあるとの情報をいただきました。
1710 不思議な名無しさん :2020年04月27日 08:46
※1707~1709
なぜ本人だと確認の取れないレスを信じてしまうのか
成りすましで書いて信じてもらえるなら俺だって書くぞ
このタイムリープのスレは俺が立てたすべて本当の話だ
釣り宣言があってから、24時間以内の書き込みです。
釣り宣言をした人、この書き込みをした人、どちらが本当の初代なのか(あるいは二人とも違うのか)わかりませんが、少なくとも私は初代の話は真実だと、今でも考えています。
最近LINEが行った調査で、興味深いアンケートがありました。
●タイムトラベルで行ってみたい時代は何時代?
2020/7/13 LINEリサーチより
全国の15歳から59歳の男女5248人を対象に「もし日本でタイムトラベルできるとしたら、行ってみたい時代は?」と質問したところ、男性女性とも1位が「昭和」、2位は「平成」で、2つ合わせて3割以上を占めました。
しかも40~50代は男女ともに「昭和」を選び、10~30代は「平成」を選んだそうです。
つまり、「タイムトラベルをするなら、自分が生まれた時代の中で過去に戻りたい」と考えている人がたくさんいるという結果になりました。
このアンケートからも、「自分の過去をもう一度体験すること」に需要のあることがわかります。
今回「タイムリープ実験」で参加者の皆様からいただいたデータをあらためて分析したところ、興味深い気づきを発見しました。
まず、明晰夢を1回でも見ることが目標のステップ1には22名にご参加いただき、皆さんが見た夢262回のうち明晰夢だったのは、4.6%でした。
実はこの22名の中で明晰夢を見た人は7名、なんと3割の人がはじめて明晰夢を見ることに成功しているのです。
次に夢をコントロールし、夢の中で過去の世界へ入ることが目標のステップ2には6名にご参加いただきましたが、明晰夢経験者の夢155回のうち、明晰夢だったのは8.4%でした。
ステップ1よりも約2倍の確率ですが、6名のうち再び明晰夢を見た人は5名、なんと8割以上の人が2回以上の明晰夢を見ることに成功しているのです。
100日間の実験を通じて、「夢をコントロールし、自分の過去を体験する」ことが簡単ではないこともわかりましたが、今回の発見は大きな可能性を秘めています。
明晰夢を見る人を増やし、「過去に戻る」という目標を持つたくさんの方に参加いただければ、次の道が開けるかもしれません。
アスピー博士も紹介しているように、明晰夢という体験だけでも、空を飛んだり、普段眺めることのできない場所からすばらしい景色を眺めたり、
日常ではけっして味会うことのできない、活き活きとしたすばらしい体験をすることができます。
どうすれば「きっかけとなる明晰夢を見る人を増やせるか?」、もう一度考えてみます。
タイムリープやタイムトラベルの情報を集めています!