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備忘録 22-07-12
蹞歩(きほ)を積まざれば、以って千里に至るなし
――不積蹞歩、無以至千里
『荀子』
「蹞歩」とは、右足なり左足なりを一歩前へ進めること。千里の道もそういう一歩を積みかさねていくことによって到達するものだという。
これもまた、ふだんの努力の大切なことを語ったことばに他ならない。
『荀子』は、面白いたとえを引いて、こう語っている。
「ミミズには爪も歯もない。また丈夫な骨もない。しかし、地中の土を食い、地下の水を飲んで生きている。一事に専念すればこそだ。これに対し、蟹は八本の足と二本のはさみがありながら、蛇や鰻の掘った穴をすみかとするしか能がない。落ち着きが無くて、一事に専念しないからだ。これと同じように、目に見えない努力を積み重ねない者には、栄誉などおとずれるはずがないし、目につかないところで仕事の手を抜く者には、輝かしい成果などあがるはずがないのだ」
つまり、人目のないところでも手を抜かない、そんな仕事ぶりが「蹞歩」なのである。
以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より
今日も一日がんばりましょう。
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