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備忘録 22-12-27

疾風に勁草(けいそう)を知る

――疾風知勁草

『後漢書』

「勁草」とは強い草である。風のおだやかな日には、強い草も弱い草も区別がつかない。だが、ひとたび疾風が吹き荒れると、弱い草は地べたに這いつくばってしまうが、強い草は叩かれても叩かれても、頭を上げてまっすぐに立とうとする。疾風の吹き荒れる日にこそ、勁草の真価が発揮されるのだ。

人間もそれと同じこと、平穏無事な日々には、強い人間も弱い人間も、見分けがつかない。困難や逆境に出会ったときに、はじめてその人間の真価が発揮されるのだ。「疾風に勁草を知る」とは、こういう意味に他ならない。

詩人も、「人間(じんかん)、行路難し」と嘆いているように、人生には困難や逆境がつきものだ。そこでくじけたのでは、なんにもならない。そんなときこそ、頭を上げ、背筋をしゃんと伸ばして歩きたい。疾風に耐える勁草の姿を見習いたいものである。

以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より

今日も一日顔晴りましょう。

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