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備忘録 22-11-07

術あれば則ち人を制し、術なければ則ち人に制せられる

――有術則制人、無術則制於人

『淮南子』

『淮南子』によれば、「術」とは、「人君の国を宰し、臣下を統御するの道」だという。 つまり、部下をコントロールするノウハウのようなものである。くつわや手綱がないと馬をあやつることができないように、「術」をもたないと部下を使いこなすことができない。

この「術」を、リーダーにとって欠くべからざる条件だと強調したのが『韓非子』である。「術は人に見せるものではない。君主が胸の中に収めておき、あれこれ見比べて秘密のうちに部下を操縦するものである」と述べ、さらにこう語っている。「術を使って治めれば、自分は廟堂に座って処女のように神妙にしていても、うまく治めることができる。 これとは逆に、術を使わないで治めようとすれば、痩せ細るほどあくせくしても、その割に効果があがらない」

リーダーは、その立場にふさわしい徳を身につけるばかりでなく、このような術もマスターしなければならないということだ。

以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より

今日も一日顔晴りましょう。

今週も宜しくお願いいたします。

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