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備忘録 22-12-23

功を建て業を立つるは、多くのは虚円の士なり

――建功立業者、多虚円之士

『菜根譚』

事業を成功させ、功績を立てるのは、素直で機転のきく人物だ、というのである。『菜根譚』はまた、「事を僨(やぶ)り機を失うは、必ず執拗(しつよう)の人なり」――事業を失敗させ、みすみすチャンスを逸するのは、きまって強情で融通の利かない人間だ、とも語っている。

成功するタイプ――虚円の士
失敗するタイプ――執拗の人

この対比をよく噛みしめていただきたい。

もう少し違った言い方をすれば、「虚円」とは、既成の考え方や固定概念にとらわれないで、情勢の変化に対して柔軟に対応できる資質を意味している。だから、危機管理に強いタイプだとも言える。これに対し、「執拗」とは、自分の考えに固執する頑固な性格を意味している。だから、流動する情勢に対応できない。これでは、明暗を分けるのも当然であろう。若いとき時は「虚円」でも、年をとると「執拗」になりがちであるから、そういう点にも十分気をつけたい。

以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より

今日も一日顔晴りましょう。

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