今、ジョングクくんの頼もしさに浸る
ジンくんが「Abyss」を公開して以降、なんだかジンくんが、どの瞬間も美しく見えてしょうがない。わたしの目が変わったのか…。ジンくんのペルソナが一枚剥がれたような、表情が、顔から少し力が抜けているように見えて、それが妙にセクシーなような、プライベートな表情のような…良い!!!
ところで、「Life Gose On」のMV、like an arrow ver.で、パクチーはこのジョングクくん(以下グクとします)を見て泣きました。完全に集中した瞳をしている写真。瞳の中に宇宙が詰まった写真。
撮影に、自然とこだわりが溢れているように見えるグク。グクのこだわりの生まれるところに、彼にしか持てない原石が隠れているようで、彼から湧き出ている好奇心と情熱に、パクチーは気持ちが熱くなって涙が出ました。
グクがこれまで撮った「G.C.F」シリーズは、パクチー本当に好き。Golden Closet Film、メンバーたちがマンネ(末っ子)に見せる顔が映されている。ファンやスタッフに見せる顔とはまたちょっと違う、わたし達が見ることのない表情。グクはあの素晴らしい青年たちの、こんな眼差しを向けられて過ごしているのか…と、彼が見ている景色をおすそ分けしてくれているような作品。そればかりでなく、色も音楽も全てセンス良く成立している。
『G.C.F in Saipan』、ホビの後ろ頭。なんてきれいな後ろ頭…。マンネが見ているもの。羨ましい…。
BTSを撮影するなら、そりゃ、マンネが最適だ。グクが撮ったのかどうかは分からないんだけど…これがグクが見ているものなのかな、グクに向けられている眼差しなのかな、この時のこの光の中の彼らを綺麗だと思ったのかな、と想像してみる。グクがメンバーを撮っている時は、いつもメンバーの中身を撮っているように見えるから。メンバーの中のむき出しの輝きを撮っているように見えるから。
「Life Gose On」のどのインタビューでもそうだったけど、グクがMVの監督を担当して、そのことについて話すとき、何をし、何を考え、何を思ったか、彼はいつも明快に、迷いなく、情熱を持って話していた。彼はコロナでライブが延期され続けている期間、本当に前向きに、ひたむきに、やれることをやり続けていたように思う。「BTS In The SOOP」ではVを励ましていたけれど、彼は気持ちが足踏みしてしまうようなシュチュエーションで、そうならない方を選択し続けているように見えた。
パクチーは彼に、この時の気づきが、今も生きているからじゃないかと思う。
グクが2018年のツアー中に怪我をして、ステージで踊れなくなった時、ファンはどれだけ驚いただろう。それはグクが本番前にストレッチをして、自分で踵をぶつけたことによる大怪我だった。
どれだけ苦しんだだろう。どうやって受け止めたのだろう。
彼の仕事は、自分一人のことではない。彼らの肩には所属会社の従業員とその家族の食い扶持がかかっているんである。何ならコンサートスタッフたちや、タイアップしているグローバル企業を含めたっていい。自分の体であって自分の体でない。しかも若い。動揺や、自責の念から気持ちを引き上げて、前を向くことだけだって本当に難しい。彼はたくさん一人で考える時間を持ち、瞑想もして、ついに
「よく考えてみたら、僕がこうやって悩む必要がない問題でした」「僕は、僕が出来る事の中で最善を尽くせばいい問題だった」
と考える。
そして、怪我をした当初、気持ちの整理がつかないままステージに立って、自分はファン達の前で100%のエネルギーを開くべきだったのに、いくつかのステージでそう出来なかったことを、
「まだまだだ、成長し足りない、大人になれてない、そう思いました」
と言った。それだけでなく、彼は逆境の中にあっても、その渦中でしか出来ない試みがあったことを見つけるのである。歌の壁にぶつかって、新しい違う歌い方をしようとする時、踊れない代わりにステージ上でそのことにより良く取り組めていることをVLIVEで教えてくれたのである。
パクチーはすごく、すごく驚いたし、グクが気づいたことのレベルの高さも、そこに到達するのがあまりに短期間であったことも、それが彼の話し方で素晴らしく良く伝わることにも、どれもこれも、本当に、特別な男の子なんだなあと思って心底感心した(そして動画のどの瞬間も綺麗で可愛い)。
ジンくんが、デビュー時「何があっても自分が弟達を守る」と決意し、それからずっと持ち続けてきた重荷を、少しの間下ろしていたいと、もし考えるなら。「お母さん」が頼りない時、子供は存外しっかりするものですよね。今、他のメンバー達がそれぞれのパワーをとても力強く発揮しているように感じます。そして特に、グクが発しているポジテビティがすごく高いように感じて、長男の重荷を少しでも肩代わりしてあげているように見えて、なんだか嬉しいような、幸せなような気持ちになるのです。
本当に過酷な体験の中からグクが自分でたどり着いた答えが、その経験があることで発することの出来る純度の高いパワーが、皆んなの柱になっている気がします。
自分が出来ることの中で最善を尽くすこと。
そのことの意味を彼は芯から深く理解している。頼もしい大人のグク。
良くない状況の中でも、
その状況にあって初めてチャレンジ出来る良いこともあるのだ、と。
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