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歯列矯正 大人の矯正② 治療編

この記事では、私が体験した具体的な「表側ワイヤー矯正」治療の内容について触れていきます。

歯列矯正の大枠

私の場合は、
歯列と噛み合わせを整える

あごの位置決め&リラクゼーション

出っ歯を引っ込める

…というフルコースで、3年かかると言われました。

ワイヤー矯正の費用

・表側矯正88万+検査費用7万ちょい+その後の保定5万
・アンカースクリュー治療が始まるとネジ一本2500円

税率8%の時で、約105万円。

☆別の歯科での顎のマウスピース治療 

・初心料+検査費用+マウスピース 計約2万円。

☆抜歯費用

・初心料+2本抜歯+痛み止め 約7000円

…上記に加え、前歯の神経が死んで黒くなっていたので、セラミックの歯に9万円かかりました。

顎の治療は、もし早く矯正したいならすっ飛ばしも可能と言われましたが、顎がずれたまま噛み合わせを作るのが嫌だったので治療することにしました。

あごのマウスピース治療

私は、鳥の口ばしのようなきつめの出っ歯で、噛み合わせを無理やり合わせるために下あごを前にスライドさせていた為、まず下あごを正しい位置=後ろにひっこめる治療が必要でした。

そのために、噛み合わせに強い歯科を紹介してもらい、まずは3か月かけてあごの治療をすることになりました。

具体的には、上の歯にマウスピースをつけて、そのマウスピースの幅の分、下あごを後ろに下げるというものでした。寝ている間にもつけることで、歯ぎしりの予防にもなり、つけ続けていると、あごが正しい位置に戻っていくのです。

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実際に付けてみて、痛みは無いので良いですが、マウスピースがすごく分厚く感じられるし、唇が閉じにくいし、唇の内側に引っ付くしで、違和感にはなかなか慣れませんでした。

他にも、サ行が言いにくくなる、つけ外しの時よだれに注意しなきゃ大変なことになるなどありましたが、最も気を付けるべきポイントは、保険適応外のマウスピースのため、なくしてしまうと自費で、1万円ほど払わないといけなくなることでしょうか。

松〇で牛丼を食べた後、紙ナフキンの上においてそのままトレイを返却してしまい、捨てられてしまったことは今でも悔やまれます。

無くさないように、派手な色の容器をくれるのに、ついうっかり、やってしまいました。ティッシュにくるんで忘れてしまうパターンが多いようですから、マウスピース治療を始められる方は要注意です。

バンド装着の準備〜詰め物〜

マウスピース治療開始から3か月たつ頃、矯正治療が始まりました。

まず矯正のために奥歯にバンドをつける必要があるのですが、その隙間を作るために青い詰め物を、ググぐ…と入れられます。

歯に大きいものが詰まってる違和感はありますが、物を噛んでいなければ割と平気でした。

物を噛むと経験したことない痛みに襲われました。

ちなみにナッツなど固いものを噛むことは禁止されます。

1週間や2週間その状態で過ごして、隙間が安定したらいよいよバンドが付けられます。

バンド、ブラケット(つぶつぶ)をつける

バンドは輪っか上の金属の装置です。

奥歯には嚙む力が強くかかる分ブラケットだけでは外れやすいところを補うためであったり、装置の効果を高めるために装着されるものです。

私が装着しているバンドは、今後の治療に使うためのツメが表裏についていますが、ツメが無いもあります。※イメージイラストbyあや

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矯正開始1年半の現段階では、まだこのツメが活躍したことはありませんが、アンカースクリューが始まる時活躍するそうです。

バンドの装着感は…

慣れない時や、生理前などで炎症が起きやすくなっている時には、舌やほほの内側が傷だらけになって地味に痛いです。

慣れてきて口内が健康であれば存在を忘れるほど何も感じませんが、たまに金属の味をきつく感じて味覚に影響が出ます。個人差があるようですが、元AKBの指原さんも矯正で味覚が鈍ったと仰っていたそうです。

 ブラケットは、ワイヤーを通すための装置で、特殊な”のり””で歯に固定されました。インプラントの方などはブラケットが外れやすいそうですが、もし外れて飲み込んでもそのまま排出されるので安心してください、とのことでした。

今はカラフルなブラケットや透明なものもありますね。

当初カラフルなブラケットは私の選択肢になく普通の金属にしましたが、歯が暗く黄ばんで見えるので、カラフルにしたほうが良かったかも!?と、ちょっと後悔しています。

「カラフル矯正はないない。」と思っている方も一度検討してみることをお勧めします。

さて、「まずは装置に慣れてください。」

とのことでワイヤーは通されずつぶつぶのブラケットを付けた状態で1,2週間過ごします。

この時、抜歯の準備として、歯を抜けやすくするための処置が施されました。ブラケットにゴムをひっかけで、数日かけて歯を揺らし抜けやすくするのです。

出っ歯がきつい場合、大人の矯正では抜歯が多くの場合必要となりますので、装置をつけてから抜歯の予約となり、抜歯がすんだらいよいよワイヤー矯正が始まります。

ちなみに、私は親知らずが4本ありますが、すべて埋まっていて今のところ歯を圧迫していることもないし、手術は大掛かりなものになるので、親知らずを抜くことは勧められませんでしたが、上の犬歯の横の歯2本の抜歯をすることになりました。

歯列矯正のための抜歯

抜歯には別の歯科を紹介してもらいましたが、予約が取れたのが1ヶ月先で、その間治療が進まないのがもどかしく辛かったです。

歯を抜いたら、すぐその隙間を埋めたいかったので、抜歯の予約日に矯正歯科の予約も入れました。矯正歯科の院長先生には、今日抜いてきたとこなん!?血だらけやけど大丈夫!?とびっくりされましたが。笑

健康な歯を抜くことは慎重に判断して頂くべきかと思いますが、私の場合、歯並びの悪さが健康に被害をもたらしていたので、抜歯せず見栄えだけ整えるか、抜歯して健康的な歯並びを手に入れるか、の2つを天秤にかけたとき、抜歯の方がメリットが大きいと感じ迷いなく抜歯を選びました。

抜歯の痛みは?経過は?

抜歯は、麻酔がよく効くので痛みはありませんが、健康な歯なので、あらかじめ歯を揺らしていても、スルっとは抜けません。

しかも歯がガチャガチャきつきつで重なっているからなおさらです。

麻酔が効いていても、ペンチのようなものですごい力をかけられてるのは感じて、そのうち、「ゴ、ゴリィ…」という鈍い音が頭蓋に響いてきます。

あ…抜けた…と思うと同時に、痛みより喪失感に襲われ、少し泣いてしまいました。情緒不安定。

2本抜歯した後の穴には、再生を速めるメッシュのようなものとガーゼを押し込まれ、大きな痛みはなく抜歯を終えました。

抜けた歯はパウチに入れて持ち帰らせてもらえました。ずっと大事にしてます、します。

抜歯後は、少し痛みがあって、走ると振動が響く感じでした。

後々痛みが出たときのために痛み止めを処方してくれました。

矯正ワイヤー装着

抜歯が終わっていよいよワイヤー装着です。

早く歯列治療に進みたいと思っていたので、抜歯後で血だらけでもわくわくしていました。(先生たちの様子から察するに、抜歯の後できるだけ、出血が落ち着いてからの方が良いみたいでした。)

上の歯と下の歯同時ではなく、ペースを合わせる為、ひとまず上の歯だけブラケットが付いている状態でワイヤーを通しました。

ワイヤーを通したときは、こ、これは…と今後の痛みが不安になるしめつけを感じ、怖かったのですが、帰ってからは意外と普通に過ごせました。

2日後から痛みが強くなって不安でしたが、それより抜歯後にぽっかり空いた穴の方がとにかく痛くて、熱いものはNGだし、噛むと穴にご飯が入ってしまうので、流動食しか食べられませんでした。

抜歯後1週間ほどで穴がふさがってきて、少しずつ固形物を食べるようになっていきました。

ワイヤー矯正の痛み

ワイヤー矯正では、痛みの波があります。

ずっと痛いのではなく、歯が動くときが鈍く痛いです。そんな時固いものは、噛めません。コロンとしたものであれば、奥歯の角でかみ砕けますが、ごぼうサラダなどは私は無理でした。

お粥や流動食以外で意外といけた、矯正メシは、"お好み焼き"でした。具材が細かく切れてるのでそんなに噛む必要がないのでおススメです!

何も問題が無ければ、月一回くらいのペースでワイヤーを締め直し、下の歯も同じようにブラケットをつけワイヤー治療が進んでいきます。

半年と少し経過して顎間ゴム治療に進みます。

ゴムかけ(顎間ゴム)

オープンバイトと言って、奥歯が当たってても前方の歯が噛み合わない状態を治療するため、顎間ゴム治療が始まりました。

ゴムかけにはいろんなパターンがありますが、私は前歯に顎間ゴムをかけ、ゴムが縮む力を利用してオープンバイトを閉じる治療を現在行っています。

ゴムは段階的にキツくなっていきます。

写真は一番緩いゴムです。

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矯正では、ゆっくりと弱い力をかけ続けることで、歯の自然な移動を促します。

引っ張られる側の歯根が溶けて、新しい歯根ができる繰り返しで、歯根にひびがいったり折れることなく動いていく仕組みです。

ですので、ゴムかけでも、よく動く時期とそうでない時期があって、よく動いてる時に痛みが出るみたいです。痛みが出たら、「ちゃんと歯が動いてるんだな…」と嬉しくなります。

顎間ゴムは、つけ忘れるとすぐ戻ってしまうので、食事や歯磨き以外可能な限り24時間装着する必要があります。

顎間ゴムをつけ忘れて寝た朝に、歯が戻ってる!ということが分かる程だったので、効果は大きいものだと感じています。ワイヤーのように付けっぱなしとは行かないので、根気が必要ですが、実感が大きいので頑張れています。

顎間ゴムが終わると、アンカースクリューといって、歯茎にネジを刺し、それを固定源として歯列を動かす治療に入る予定です。

また、アンカースクリュー治療が始まったらここにまとめていきますので、ご参考になれば幸いです。

ここまで長々とお付き合いくださった方、ありがとうございます!

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