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Love Jam vol.6~Original Love編

Love Jam vol.6の感想レポート、前回の続き。今回はLove Jamの主催者であるOriginal Loveを取り上げます。毎回Original LoveはLove Jamでは結構攻めたセットリストでライブしてくれるんですけど、今回もヤバかったです!

昨年、Original Love初のオフィシャルカバーアルバム(カバーされるほう)が出たり、年末に30周年を記念したおっきなベスト盤が出たりしたので、まあ、流れ的にその辺からの曲目が来るんじゃね(-ω- ?)と思われるところが…最初の3曲、カスリもしてねーし!Σ( ゚Д゚)今回は先にセットリストをあげてみます。

1.フランケンシュタイン
2.Xの絵画
3.エナジーサプライ
4.I WISH
5.ホークアイ(仮)
6.ソングライン
7.朝日のあたる道with TENDRE
8.時差を駆ける想い
9.Love Song
10.Two Vibrations
11.THE ROVER
12.R&R

まずはクラップの音だけが鳴り響くステージにOriginal Loveのメンバーたちが登場。最後に出てきたのは田島さん。田島さんはサテンっぽく光沢のある黒の上下を着ていて、メンバーも形はどうであれとりあえず黒を着る、という感じ。皆シックでカッコいい!さて、一曲目はなんぞや?と思ったところが「フランケンシュタイン」!これは『ラヴァーマン』というアルバムに入ってる曲で、私は実際バンドで演奏した経験がないのでわかりませんが、これを合わせるのかなり難しいんじゃないかなあ~という、リズムとかすごく複雑な感じの曲なのです。めちゃめちゃカッコいい曲でもありますが。

Ⅰ曲目がこれで次はどうするんだろう…!と思っていたら、イントロでわかった私でありました。2曲目は「Xの絵画」!これは『ムーンストーン』というアルバムに入っていて
、さっきも述べたようにベスト盤等に入っているわけではなく、さらに昨年やった配信ライブのディスコグラフィー・コンサートでもやってくれなかった曲。なので一人で配信を観てた私は思わず声をあげちゃいました。「えー!これやるの?!ウソでしょ?やった!」って(笑)とにかくアダルトな感じの歌なので、このメンバーでのこの演奏、もはや18禁だよね…!と思いながら観てました。最っ高だったなあ♪また是非やってー!!(≧▽≦)

で、3曲目は…?と思っていたら次は「エナジーサプライ」。これは『エレクトリックセクシー』というアルバムに入っている曲。いやはやこれも難しそう…!3曲目まではこういうLove Jamというある意味実験的なイベントだからこそ聴ける曲で、Original Loveフリーク的にはラッキー!という選曲でした。しかし初見の人たちを置いてけぼりにした感も無きにしもあらずでは…と思っていると、その後からは違いました。

4曲目は「I WISH」。これはベスト盤にも入ってるし、カバーアルバムでもちらりと聴ける曲なのでひと安心(笑)青いライティングが美しいステージ、ギターを置いてマイク一本で歌を聴かせる田島さん。曲途中で「あけましておめでとうございます。ようこそいらっしゃいました!」と挨拶。歌い終わるとすでに汗だくな田島さんはタオルで顔を拭きながらまたMC。このタイミングに来場してくれた観客たちと配信で観ている人たちに改めてお礼を述べました。そしてまだ完成してないんだけど、と言いながら次に新曲を披露!

「タイトルは"ホークアイ"かも、でも発表したときには違ってるかも」との前置きをして初披露の新曲を演奏してくれましたが、これがすっばらしくカッコ良かった!最初フォークアイ?それってなんだ?と思ったんだけど、"ホバリング"とか"空から眺めてみれば"などのワードから、あ、鳥のホークね!とわかりました。木暮さんのギターの音の効果もあってか空から俯瞰して地上を眺めているようなイメージが浮かびました。音源になるのが楽しみです!!

続いてもほぼ新曲な「ソングライン」。これもまたライブでしかやってないし、YouTubeでも途中までしか公開されていないんですよね。早く全部聴きたいなあー!この曲の歌詞には「30年経てば…」というワードがあるので、30周年にぴったりな曲だなあ~と思いました。そしてそして次はおまちかね、TENDREから河原太朗さんの登場!

「スペシャルゲストを紹介しましょう!TENDREから河原太朗!」と紹介されステージに出て来た太朗さん、田島さんはすぐに「ムーンウォーク、ムーンウォーク!」と無茶ぶり!さっき太朗さんに先に言われたことをまんま返したのでした(笑)ここで「朝日のあたる道」を披露してくれましたが、太朗さんは自分のステージの時と違ってかなり緊張した面持ち。だけど歌い終わったあとには「オジキありがとう!」とリラックスした表情に。帰り際にもう一度田島さんにムーンウォークを振られると、やれないのにやってみせてくれたのでした。

そしてここからはドラムの佐野康夫さん、ベースの小松秀行さんと作り上げたどちらかというと初期の曲多めのセットリストになりました。8曲目の「時差を駆ける想い」では佐野さんの方を向いてギターソロを弾くなど佐野さんとライブやれるのが嬉しくて仕方がない、といった感じの田島さん。そうだ、私がライブを観ながら書いたメモを見返してみると、どの曲にもほぼ河合代介さんのオルガンのソロ最高!すごい!!と書いてあります(笑)河合さんの見せ場もいっぱいあってとても良かったな。

9曲目は「Love Song」。だいたいこの曲は本編最後に持ってくることが多いので、一瞬あれ?これもう最後の曲??と思ったんだけど、そんなことはなくむしろここからラストまでの展開がすごかった!ファルセットを存分に聴かせてくれるこのソウルなナンバーに観客は腕で波を作って応えます。ボーカルで楽しませたあとは「Two Vibrations」。わたし的にはこれが今回のライブのハイライトと思ったところ。

なにしろ普通に演奏していても盛り上がるこの曲。もちろん最初は普通に演奏して終わりだろうと思ってるし、田島さんのステップはキレッキレだし、それだけでもめちゃ盛り上がりつつ観ていました(配信だけど(笑)。するとひととおり一曲演奏したあとに演奏を続けながら「5times」!と叫ぶ田島さん。「は?ファイブタイムス?はて(-ω- ?)」と思って観ているとそのあとせーので5回リズムを刻むバンドメンバー。次に「7times!」と叫べば次は7回。なるほど!そうわかってからが楽しかった!

続いて15回、20回と畳み掛けて会場を盛り上げる盛り上げる!配信のアーカイブで見直してみると、最初のタイミングの前で「来たぞ!」という感じにイヤモニに手をやりながら楽しそうに笑う佐野さんが映っています(イヤモニをしっかり装着し直したのはたぶん田島さんの叫ぶ数字を聞き逃さないためかと)。いつもクールなベースの小松さんもこの時はめちゃ楽しそうで、やっぱりバンドで音を合わせて演奏するってすごく楽しいことなんだろうなあ~!と思いました。この曲をアーカイブで何度も再生した私でした。

続いての曲は「THE ROVER」。これはファンにとってもこのリズム隊で聴きたい曲でもあるけど、やっぱり田島さんが一番やりたいんじゃないかなあと思ったりします。この曲ではギターの木暮晋也さんと田島さんのギターが炸裂!二人で並んで演奏して息の合ったところを見せてくれました。真城めぐみさんのコーラスも最高!男性かと思うくらい低音の声がカッコいい!だいたいあの田島さんの声量にコーラスを合わせられる人はそんなにいないと思います(田島さんはちょいちょい歌詞が飛んだりタイミングを間違えたりもするのでそういうとこも含め)。

さてさて最後の曲は「R&R」。曲に入る前、皆で楽器をジャラジャラかき鳴らしてボルテージをだんだんにあげていきます。これはただならぬことが始まるな…!と盛り上がる会場。そうだ、今回は田島さんが持ってるギターについて触れないできましたが、最後にあんまり見たことないギターをもってきました。ウッドと白のツートーンのエレキ?これからたくさん見る機会あるのかな。この曲もまた普通に演奏しても盛り上がるんですけど、木暮さんが「ガッタ、ガッタ、ウォー!」とコーラスでさらに盛り上げます。

と、この曲もまるまる一曲やり終えてひとしきり盛り上げたところで音をトーンダウンさせて田島さんからバンドのメンバー紹介。弾きながらおじぎする河合さんが可愛かった!このバンドメンバーでのライブは今回限りになるのかわかりませんが、全員50歳超えてるのかな?みな手練の面々だし、踏んだ場数の多さも感じるし、奏でる音も太い。そんなOriginal Loveに比べるとやはりTENDREはフレッシュな感じがするわけですが、そんなTENDREのメンバーも田島さんが一人ずつ紹介してステージへ呼び込みます。

最後に太朗さんを呼び込むと「オッケー、皆さん、今年も引き続きコロナに負けないで、ソウルパワーで頑張って行きましょう!よろしくお願いします!」と田島さんが挨拶。そのあと「1、2、3!」と声を掛け、総勢何人だ?ものすごい人数で「R&R」を演奏。実際聴いてたらすごい音だったろうな!まあ~、みんなはっちゃけててすごいことになっていました!コンガ(?)を持ち上げて和太鼓みたいに叩いちゃったり、ギターを頭の上に持ち上げてかき鳴らしたりと大騒ぎ!

そんな全員での演奏、もっと聴いていたいな…!と思うくらいの長さで曲が終わり、皆息をきらしている中、田島さんがふと我にかえって観客たちに「気をつけて帰ってね!」と声をかけると、それを横で見ていた太朗さんが大笑い(笑)皆良い笑顔でステージを後にしたのでした。これにて閉幕、めでたしめでたし。というわけで…いや~、すんばらしかった!そして誰が感染してもおかしくないこの状況下において無事に開催できて本当に良かったな、と思います。来年のLove Jamは安心してライブが開催できる状況になっていますように!!

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