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田島貴男ひとりソウルツアー2022@LIQUIDROOM

行ってきましたー!田島貴男ひとりソウルツアー東京公演!だいたい東京公演はツアーの最後になることが多いように思うのですが、今回はまだまだツアーの真っ只中ということで、これから公演に行く予定の方は公演に行かれてから読むことをおすすめします!思いきりネタバレしてるので。

↓ここから下はネタバレ。引き返すなら今!

ということでひとりソウルツアー2022、確か田島さんはツアー前に、今回のツアーはひとりソウルショウを始めた頃(2011年かな?)の原点に戻った感じでやります!というようなことを言っていた気がします。私はこのツアー開始当初には行ったことなかったので楽しみにしていました。

ひとりソウルショウというのは私の理解するところで言うと、歌を歌い、ギターを弾き、足でタンバリンを叩きキックで音を出し、さらにボイスパーカッションやコーラスなど各種の音をループマシンで重ねつつ、一人だけど一人とは思えないくらいたくさんの音を出してパフォーマンスする、というステージ。初めて観た人はちょっと驚くと思います。ちなみに今回はほとんどアコースティックギターで演奏していて、違うギターで演奏したのは2曲でした。

私が観に行くようになってからのひとりソウルツアーではギターが3本くらいステージに置いてあって曲によって持ちかえることが多かったり、前もって撮った映像を曲に合わせてステージで流したりと、毎年新しいことをして楽しませてくれていました。が、コロナが猛威をふるい始めて思うようにライブが出来なくなってしまい…今年ようやくコロナが落ち着いてきた(ライブの制約が多少取れてきた)ので、またイチから!という気持ちでこのひとりソウルショウをやりたかったのかもなあ~と想像してみました(あくまでも想像です)。

あともうひとつ私が思ったのは、今回のツアーは昔の曲よりも新しい曲の割合が高かった、ということ。全部で17曲演奏してくれましたが、アルバム『ラヴァーマン』より以前の曲は5曲のみ、あとはカバーが1曲。もちろんニューアルバムから6曲やってくれた、ということも大きいと思いますが、そういうこともあってここからまた新たにスタート!という印象をさらに受けたのかもしれません。

ということで曲目リスト。
1.ひとりソウルショウのテーマ~優しい手
2.ラヴァーマン
3.フェイバリット
4.Deep French Kiss
5.疑問符
6.侵略
7.Music,Dance&Love
8.ソウルがある
9.ソングライン
10.四季と歌
11.Let's Stay Together
12.接吻
13.ゼロセット
14.ブロンコ
15.フィエスタ
16.希望のバネ~ひとりソウルショウのテーマ
アンコール
1.夜をぶっとばせ

(ニューアルバム『Music,Dance&Love』からの未発表曲はタイトルを言わずに歌ってたのもあったので、おそらく歌詞からしてこれではないか?という曲名を書いています。違ったらメンゴ!←昭和)

完全にコロナ前にとまでは行きませんが、公演直前にはリキッドルームにほぼ満員に近いお客さんが入っていました。今回後ろの方からその様子を見ていて、この景色久しぶりに観たなあ~と思って感慨深かったです。そんな中、ひとりソウルショウのテーマが流れて舞台に登場した田島さんの衣装は真っ赤なスーツ!その鮮やかな色に思わず「赤っ!Σ( ゚Д゚)」と驚いてしまった私でした(笑)衣装といえば今年フジロックに真っ白いスーツで登場したことなども思い出す訳ですが、一体どこでそんな色のスーツを調達するのかなあ~(素朴な疑問)。

1曲目はTENDREとの共作「優しい手~Gentle Hands」。最初から嬉しそうに演奏する田島さん、やっぱりコロナ前に戻ったかのようなライブハウスの景色が嬉しかったのかもなあ~。続けて「ラヴァーマン」で盛り上がった会場に向けて「たくさんご来場ありがとうございます!嬉しい!」「20%の声量でレスポンスしましょう!」等とMC。コロナになってからはずっと黙って観てないとダメだったので、20%でも一歩進んだ感じがします。

続いては田島さん曰く"俺だけが知ってる曲"。つまりまだ未発表の新曲ということなのですが、今回そういう曲は3曲(「ソングライン」もまだ正式に発表されてないのでそれも入れれば4曲かも)あって、観てる時はあまり感じなかったけど、確かに未発表の曲を何曲も聴くライブはそうそうないかも?(笑)「フェイバリット」はこのライブの前に行ったフェス、ユニークパークでもやってくれていましたが、田島さんの中でイチオシな曲らしいです(ラジオでそう言ってた)。私もこの曲好き!早くアルバムで聴きたい!(≧▽≦)

続いては新曲から一気にデビュー曲「Deep French Kiss」へとワープ!曲が出来上がった時間差は30年超え?でも全然違和感なかったです。「Deep French Kiss」はハミングで歌えるパートがあるんですけど、そこを一緒に歌えて嬉しかった!皆同じ気持ちだったんじゃないかなあ~。その後にまったり揺れながら聴いた「疑問符」の次はいろんな意味で驚いた「侵略」という曲。

これは元々は違う歌詞でライブで演奏されていた曲で、わたし的には結構好きな歌詞でした。それが野音公演の時にガラっと変わって歌われたのでびっくり!Σ( ゚Д゚)その時はこの野音公演のために替えたのかとばかり思っていたのですが、後にその歌詞で発表するらしいとわかってさらにびっくり!「えっ!Original Loveが反戦歌を出すの?!」と。

田島さんは戦争に心を痛めてるだろう…となんとなく想像はしていましたが、まさか歌にするとは思ってもみませんでした(今までそういうのなかったし!)。つい先日、先行シングルとして発売された「Music,Dance&Love」という曲もウクライナのことがきっかけになって作られたようですし、前半最後に演奏した曲もそうだろうと思います。まあなんつってもその曲、「ソウルがある」(おそらく)の歌唱がすごかった…!これまたユニークパークで歌ってくれていたので一回聴いていましたが、その時にも圧倒されました。まさにソウル、といった曲なのです。

「侵略」を歌ってる時もそう思ったけど、あれだけ心をこめて、というか全身で歌を表現出来る人はなかなかいないと思います。音楽的にはルーツロックだけれど表現的にはソウル、という稀有なミュージシャンなので、聴いたことのない人は是非生の歌声を聴いてみてほしいなあと思います。ループマシンで音を重ねるところもすごい迫力で前半のトリにふさわしい演奏でした。ということでここで換気も兼ねた10分間の休憩へ。

Intervalにリキッドルーム入り口の写真をどぞ

休憩明け1曲目は「ソングライン」。この曲は昨年プジョーのCMに使われていました。ここでは同じギターのフレーズを音をずらしてループマシンに入れてきれいな和音にしていてすごい!と思いました(細かすぎる感想(笑)。次の「四季と歌」は音を重ねて演奏する曲が多い中、シンプルにギターだけで弾き語りをしていて逆に浮いていたというか…とにかくとっっても良かったです!

さて、お次はカバー曲を披露!アル・グリーンの「Let's Stay Together」。歌う前に「ひとりソウルショウは皆さんに僕の後ろに幻影を見てもらうショウなので…皆さんのイメージで補って観ていただきたい」というようなMCがあって面白かった!そしてこの曲は好きな曲なので嬉しかったなあー!田島さんにも合ってたし。と言っても私は昔の曲とか全然詳しくなくて、田島さんがよく昔のソウルをラジオでかけてくれたりするのでその時に知ったクチです。

続いては初めて観に来た人には特にお待ちかねかと思われる「接吻」!近年この曲はライブでは最初スローにしっとり→後にテンポあげて盛り上がる、というパターンのアレンジが多かったのですが、今回はさらっと軽い感じの「接吻」。このアレンジも良き!ここでも20%の声量で一緒に歌った私でありました。次の「ゼロセット」さらにその後の「ブロンコ」では田島さんのダンスが炸裂!それを見てさらに盛り上がる会場。田島さんが興にのって踊ってるのを見るとなんだかこちらも楽しくなっちゃうんですよね。

この「ブロンコ」と次の「フィエスタ」という曲では今までのアコギからリゾネーターギターに持ちかえたのですが、リゾネーターの出す音の大きさに思わずびっくり(何度も生で聴いてるのに(笑)。この曲や「フリーライド」はひとりソウルショウ名物と言ったらいいか。田島さんのリゾネーターの演奏もまた日本人離れしてるのでこれまた機会があれば生で観て欲しいわけですが、ここで別の時の動画などあげてみたり(1曲目がフリーライド。この動画では座ってますが、ひとりソウルの時は立って演奏するスタイルです)。

さて、本編最後はまたアコースティックギターに戻って「希望のバネ」。この曲はラストに演奏されることが多い曲。不穏な時代ではあるけど希望を持って前に進もう、そんな感じで今回のショウは締めくくられたのでありました。そしてアンコールは久しぶりに「夜をぶっとばせ」。激しく演奏し過ぎた田島さん、最後には倒れそうになるくらい(危ない…!)。でもそういうところも、ああ、コロナ長かったけど、だんだん通常に戻ってきてるんだなあ~と思わせてくれるものでした。

てことでまた長々と書いてきましたが、ひとりソウルショウ東京公演、とっても楽しかったです!11月16日に発売されるOriginal Loveのニューアルバム『Music,Dance&Love』もますます楽しみになってきました!早く聴きたい!!\(^o^)/

旅はまだ続くよ~♪

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