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BECK来日公演@EXシアター六本木

ちょっと前の話になりますが、4月6日に行ってきましたー!BECK ACOUSTIC PERFORMANCES@EX THEATER六本木 1stの回。ずっと待ってました、BECKの来日!このnoteでもBECKについていくつか書いています。

とは言えファン歴としては長くないです。最初のBECKの曲との出会いはドラマ『glee』に使われていた「Loser」でした。つまりカバーの方を先に知ったことになります。BECKがデビューした頃は洋楽を全然聴いてなかったのです(80年代後半はよく聴いてたんだけど)。しかし曲を知ったとはいえ「Loser」を誰が歌ってるかも知らなくて、BECKをちゃんと認識したのは次のMV。

若かりしポール・マッカートニーに扮したコレ!どうやって撮影したんだ?というのと、曲のアレンジにすっかりハマって何回も繰り返しMVを観ていました。そのうちに関心はBECK本人の方へと移っていき、アルバムを買い集めたりMVを観まくったりとすっかりBECKのファンに。しかし当時はコロナ禍だったので、いつかコロナが明けたら来日してくれるといいなあ〜と思っていたのです。

そしたら今年ついにBECK来日の情報が…!しかも場所はEXシアター六本木!えっ!ライブハウスの規模で観れるの?!とびっくり。迷わず最初の販売で申し込みました。そしたら200番台の整理番号のチケットをゲット!やったー!!ヽ(=´▽`=)ノ しかしBECK公演、おそらく背の高い外人さんたちも観に来ると思われ(実際来てたし!)、すごく前の方で観るのは諦め、一段高い場所をゲット。でも充分近かったです。夢のようでした。

客層は男女比率でいうと半々か男性のがちょっと多いかも?という感じ。年齢層はやはり高めだったけど40代くらいの人が多かったかな。しかし外国人アーティストのスタンディングライブに一人で行くなんて10年ぐらい前の私には本当に考えられないことでした。年齢を重ねることで出来るようになることっていうのもやっぱりあるんだなあ〜と思います。

ということで本編について。ステージを見渡すと、右手には桜が飾られていて、左手にはアップライトピアノが置かれています。ちなみにototoyというサイトで1stステージのレポートがあげられてたのでそこの写真を引用させていただきます。こちらがそのレポ↓

ベックと桜

どうやらBECKは日本の桜が好きなようで、このアコースティックセットライブも花見で来日するために設定したとかしないとか(笑)今年の桜はBECK来日時がおそらくジャスト見頃の時だったんじゃないかと思うし、インスタでは京都の桜の写真をあげたり、Sakuraのvibesにありがとうと書いていたBECK。桜を堪能出来たなら良かったです!

さて、開演時刻から15分遅れでスタートした1st公演。1曲目の「Phase」は音源そのままのインストが流れ、BECKがステージに登場!マイク一本で歌い上げました。その歌声にのっけから感動!わー!ホンモノだーー!!って(笑)生で聴く歌声、音源より何倍も良かったです!!そして細い体型の人だなと思ってたけど実際見てもやっぱり細くて、スーツ姿もカッコいい!続く2曲目からはアコースティックギターでの弾き語りになり、4曲目からはハーモニカもプラス。

そして4曲目の「Pay No Mind」は聴いていてアメリカの景色みたいなのがバァーッて広がりました。アメリカの風を感じたというか(実際に行ったことはないけど(笑)。よく考えれば私は海外アーティストのパフォーマンスをこれだけ近くで観たことってないんですよね。だいたいデカい会場に豆粒みたいなご本人がいてスクリーンで歌ってる姿を見るような、そんなのしか行ったことがない。なのでご本人がまとってる空気感まで感じられたのは今回の収穫でした。

また、BECKが話してる姿はYouTubeや映画で見たことありますが、MCもほぼそのまんまの感じの人で、自然体というかフレンドリーいうか、ファーストアルバム『メロウ・ゴールド』が出てから30周年になるというのに大御所感はあまりありません。曲順が書いてあると思われる紙を都度見ながらライブを進行したり、日本語が書かれているらしきものを見ながら日本語でMCをしたり、何かの曲では歌詞を書いてあると思われる紙も見ながら歌ってました。ちょっと可愛い(笑)

ちなみにアジカンのゴッチさんもこのBECK公演を観に行ってたようで、"BECKはキュートで素敵だった"とか"この日に弾いたピアノは迷子みたいな演奏で終始ニヤニヤしてしまった"とnoteに書いていました。確かに鍵盤は私もあれ?と思いました(笑)

前述の通り1stステージは15分遅れで開始したこともあり、開演前はちょっとやきもきさせられたけど、カタコトの日本語で「コンバンワ」「アリガトウ」「JAPAN is very special」「来れてとてもハッピー」とか「日本はフルサト」とか言われちゃあねえ。やはり世界規模の愛されキャラはレベルが違うというか…ゴッチさんの言う通りBECKは本当にキュートで、ちょっとしたマイナスは全部チャラに出来てしまうような憎めなさがありました。

また、2ndの公演では1stと全然違うセットリストになったようで、そうなると1stだけでも18曲あったことから想像するに両公演で30曲くらい演奏したことになります。久々に来た日本、普段あんまりやらない曲もファンに聴かせたい、という気持ちが強かったんじゃないでしょうか(あくまでも予想)。何の曲が聴きたい?みたいな問いかけを観客にもしていたし。

さらに終わってみて誰かがあげてくれたステージに置いてあったセットリストの紙によればそこに書かれてる曲は全曲ちゃんとやってくれたようなので、そもそもの設定が1時間10〜15分くらいだったのかもしれません。観る側からしたらも少し観たかったけど、演る側からすればそれでも1st
と2ndでトータル2時間半フルでステージに立つことになるわけで、頑張ってやってくれたんだよなあ〜と思います。

そしてキャラクター性だけでなく、パフォーマンスも本当に良かった!「Girl Dreams」では鳥肌立ったし、サンバ(?)が好きなんだ、みたいなことを言いつつの「Tropicalia」も良かったし、「Debra」のファルセットは最高だったし、カバーの「Old Man」はベックに合ってるし、「Girl」は好きな曲で楽しかったし、「Loser」のラップにはテンション爆上がり。ギターのアルペジオの感じも良かったなあ〜。最後の「One Foot」はハーモニカと歌だけだったけどめちゃくちゃカッコ良かった!

ギターやピアノの弾き語りだけでなく、エフェクターみたいな足で操作する機械を踏むと打ち込みの音楽が流れ、それに合わせて演奏したりもしていて、しっとり聴かせるだけでなくわーって盛り上がるのもあって楽しめました。BECKの最大の魅力は自由さだと私は思ってるのですが(実際音楽の振り幅もすごいし)、今回のライブでもすごくそう感じました。というわけで初めて観たBECK公演はめちゃくちゃ良かったよ!という話題でした。

  1. Phase

  2. Golden Age

  3. Everybody's Gotta Learn Sometime

  4. Pay No Mind

  5. Girl Dreams

  6. Nightmare Hippie Girl

  7. Tropicalia

  8. Hollow Log

  9. Heaven Can Wait

  10. Debra

  11. Lost Cause

  12. It's All in Your Mind

  13. Wave

  14. Walking Light

  15. Old Man

  16. Girl

  17. Loser

  18. One Foot

ご本人のSNSより拝借。また日本に来てね!


…と、終わると見せかけておまけ。2018年にシンコー・ミュージックが出したベックについてのムック本があるんだけど、ベックへの一問一答というコーナーにこんなのがありました。
→「敵」という言葉からは何を連想する?
「敵?残念だってことだね。僕には敵はいないんじゃないかな。敵とは自分の頭の中で作り上げるものだと思ってるからね。そして相手を敵と認識した瞬間、その相手に権力を持たすことになるんだ。」(抜粋)
深いなあ〜。

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