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Original Love Live At 日比谷野音2022~JUMP AND TURN(配信)

Original Loveは今年、2年連続での日比谷野外音楽堂公演を開催しました!ちょっといろいろあって夜に外出しづらくなったので今回は現地に行かずに配信で観ることに。とは言えタイミング的に合えば実際ライブに行くことも出来なくはないので、その辺は臨機応変に使い分けて行きたいなと思っています。

さて、昨年の野音公演はOriginal Love30周年を記念して、という意味合いもあったと思うのですが、今年はそういうのはなかったのでいったいどんなコンセプトでやるのかな?と思っていたら、公演前に今回の野音は攻めたセットリストでやります!というような田島さんの宣言ツイートが。ということできっと夏のバンドツアーとはまた違った曲を聴かせてくれるんだろうな!と楽しみにしていました。

野音なので心配なのは天気ですが、無事に良い天候で当日を迎えました。そしてリアルタイムに画面の前にスタンバイした私、まず一曲目は?と観ていると、配信の映像では最初ステージが遠くてわからなかったのですが、どうやらハモンドオルガンの河合さんがソロで演奏をし始めた模様。野音のステージとオルガンのソロ、ちょっと教会っぽくて良いな!と思いました。2分くらい河合さんのソロがあったところでメンバーたちが袖から登場。イントロダクションといったところでしょうか。ということで次が本編一曲目という感じになりますがここで曲目を先に書きます。

・イントロダクション(河合さんのソロ)
1.ホークアイ(仮)~歌詞違いバージョン
2.空気-抵抗
3.AIジョーのブルース
4.ファッションアピール
5.MUSIC,DANCE AND LOVE
6.ソングライン
7.今夜はおやすみ
8.カフカの城
9.GLASS
10.疑問符
11.四季と歌
12.アクロバットたちよ
13.It's A Wonderful World with TENDRE
14.優しい手~Gentle Hands with TENDRE
15.朝日のあたる道 with TENDRE
16.接吻
17.ラヴァーマン
18.The Best Day Of My Life
19.THE ROVER
20.LOVE SONG
・アンコール
1.逆行

やはりまず気になるのはwith TENDREのとこじゃないかと思うのですが、今回の野音公演はTENDREがゲスト。Original LoveとTENDREとの共作「優しい手」のお披露目はすでにフジロック公演で実現してますが、改めて聴けて嬉しかったです。こうしてライブで観てみると小松さんのベースが際立つところがあったりして、音源だけじゃわからない良さもありました。「朝日のあたる道」もTENDREが入ると優しさ感が増し増しに。TENDREは最近ニューアルバムを発売したのでそちらも要チェックです。

↓アルバムのティザームービー

さかのぼって本編一曲目は11月に発売されるOriginal Loveのニューアルバム『MUSIC,DANCE AND LOVE』に入ると思われる「ホークアイ(仮)」。イントロでこの曲だとわかりましたが、どうやら前に聴いたのと歌詞が違う…?よくよく聴いているとウクライナ侵攻をやめろ、というようなことを歌っています。田島さんはこの侵攻が始まってからウクライナのためにチャリティTシャツを作ったりライブ会場で募金を集めたりしてますが、Original Loveがライブで社会的なメッセージを発信することは珍しいような。田島さんはこの戦争に相当な怒りを感じてるんだろうなと思います。

2・3曲目はリズムがめちゃくちゃ難しい曲!2曲目はリズムを原曲より後ろでとっていたように思いました。4曲目は隠れた名盤『ELECTRIC SEXY』から「ファッションアピール」。5曲目は初お披露目の新曲。ギターのリフが印象的でした。音源になるの楽しみ!6曲目の「ソングライン」もまだ音源になってないけどすでにライブでは何回か演奏しています。こちらもちょっと歌詞が変化していました。この曲の場合はこちらが最終形態になるのかな、と思ったり。

そして最初のハイライト来た!と思ったアクトは8~9曲目。どちらも好きな曲だということもありますが、「カフカの城」はオルガンもドラムも田島さんのギターソロもめちゃくちゃカッコよく、暮れてゆく空と相まってすごーく良い感じ。虫とセッションします、と田島さんが言って始まった「GLASS」は最初ギターのみの演奏。ステージが静かな時には虫の声は画面のこちら側にも聞こえてきました。田島さんのファルセットが美しいこの曲、観てるこちらもとても気持ちが良かったです。この2曲はそれぞれ『ムーンストーン』『東京 飛行』というアルバムに入ってますが、どちらも秋になると聴きたくなるアルバムです。

12曲目はまたハイライト来た!と思ったところ。コーラスの真城さんの歌い上げるとこががカッコ良かった!本来曲が終わるところからの盛り上がりもすごかったです。ちなみにこの"曲が終わるところ"とはいったん演奏が止まったところではないのですが、あそこで曲が終わったかと思って拍手してる人もいて、原曲知らない人も結構いるんだなあ~と思いました。でも曲はあんま知らないけどとりあえずライブ観てみよう、というノリは好きです。私はOriginal Loveこそほとんどの曲を知ってるけど、他のミュージシャンについてはそんなに詳しくないので全然曲を知らずにライブを観たりします。曲をよく知らなくてもちょっと興味があればとりあえずライブに行ってみる、というのは正解な気が。百聞は一見にしかずでいっぺんにいろんなことがわかるし、そこで世界も広がると思うので。

さて、次の曲でTENDREが登場!曲については先に書いた通り。MCで田島さんのボケに対して冷静に切り返す太朗さん(TENDRE)に思わず笑ってしまいましたが、一緒に曲を作ったりしてさらに仲良くなった感じが伝わってきました。ここで太朗さんがなんならもう一曲田島さんと一緒に作った曲がある、と教えてくれました(!)確か田島さんと一緒に曲を作ります、みたいな話を先に教えてくれたのも太朗さん。田島さんは口がかたい感じなのですが太朗さんは結構フライングでしゃべってくれる感じ。そうやって公言したことで現実になることってあると思うので、また今後もポロッと水面下での話を洩らして欲しいと思うのでした(笑)

TENDREの後はおなじみの名曲が続きました。やっぱり佐野さんのドラムはすごいなあ、と改めて思ったり。私は1999年に野音で開催されたOriginal Loveのライブビデオを当時買っていて、その時のドラムも佐野さんでした。当時金髪だった佐野さん、田島さんは長髪!この時二人ともすでに出来上がってる感じなんだけど、さらにパワーアップし続けているところがすごい。本編最後に田島さんは「Original Loveはまだまだ成長していきます!皆さんも一緒に成長していきましょう!」と言っていました。有言実行の田島さんなのでこれからもファンを飽きさせずに楽しませてくれるんじゃないかと思います。

そんな本編最後の2曲は「THE ROVER」からの~「LOVE SONG」。佐野さんのドラムと小松さんのベースによる「THE ROVER」のイントロは何度聴いてもカッコ良く、もはや発明といった感じ。木暮さんのギターも田島さんのギターソロも良かった!「LOVE SONG」はいつも通り河合さんのソロが素っ晴らしい!最初の方に野音は教会っぽいと書きましたが、見た目ちょっと石の教会みたいなこの場所でこの歌が歌われるとまるで鎮魂歌のようだなあ~と思いました。

そして本編が終了…!ここまで実に2時間ずっと休みなし!「LOVE SONG」には"倒れないでくれ"という歌詞があるんですが、いやいやメンバーの皆さんこそ倒れないで!と思いながら最後の方を観ていた私でした。コロナの時代になってから途中で換気のために休憩を設けたりしてたけど、そもそも野音なので密になりようがなく、久々に休憩がない公演を観た感じ。以前は休憩無しが当たり前だったんだっけ?(忘れた…)

とまあそんな感じで最初っから最後まで全力疾走で駆け抜けた感のある野音公演、アンコールは(今のところの)最新アルバム『bless You!』より「逆行」。世の中に逆らえ!という歌詞のこの曲をラストに演奏したのは初めてのような気がします。これから「夜をぶっとばせ」「R&R」のようにアンコールの定番曲になるのかも?定番をくつがえすってなかなか勇気のいることだと思うのですが、攻めに攻めたセットリストにふさわしい最後の曲でありました。

てことで以上、Original Love野音公演2022の感想でした!

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