映画『プラド美術館 驚異のコレクション』

先日、『プラド美術館 驚異のコレクション』という映画を観に行きました。自己紹介文にもありますが、私が好きなのは映画・音楽・読書・芸術等文化全般。なのでその辺の感想を入れ替わり立ち替わり書いていこうとおもっています。

この作品は特に前から観たかった、ということでもないのですが、とにかくこのコロナ禍において美術展にも行けていないことに気付いた私。あー、映画観たい!あー、美術展にも行きたい!という願望が両方叶う作品だったので観に行くことにしました(笑)

そんなわけなのでプラド美術館についても全く知識がなく。そもそもプラド美術館てどこにあるの?というレベルw作品を観て初めてスペインにある美術館だということがわかりました。

所蔵されているのはベラスケス、ルーベンス、ゴヤ、エル・グレコ・・・等そうそうたる画家たちの作品で、映画の中で紹介されていきます。とはいえ私は美術が好きでも詳しくはないので、「おー!よくわかんないけどなんかすごい!」と思ったくらい。

だけど、この作品でひとつだけ作品が映って「わー!この作品が所蔵されてるんだ!」と思った作品があります。それはヒエロニムス・ボスの『快楽の園』。ボスの絵に出会ったのはおととしかな?もっと前かな?上野で開催された『バベルの塔』展を観に行ったときのこと。

当然ブリューゲルの『バベルの塔』が観たくて行ったのですが、その前に飾られていたブリューゲルにまつわる画家たちの展示を観ていて、とある2枚の絵に目がとまりました。

それがつまりヒエロニムス・ボスの作品だったわけですが、彼の絵は他の画家の作品と何かが違ったのです。それは作風ということでなく、作品から発する"気"みたいなもの。ブリューゲルの『バベルの塔』の緻密さにも驚きましたが、ボスの絵を初めて観た時のその印象は今でも忘れられません。

で、後からヒエロニムス・ボスとはどんな人だったのかいろいろ調べたりしましたが、彼の人生については謎が多く、絵を通してしか彼の伝えたかったことを知ることはできません。てことでいつか『快楽の園』も観たいと思ってましたが、そうか、この絵を飾られてるのはプラド美術館だったんだ、と思いました。

(しかしボスの絵は映画の中でも浮いてたな(笑)

さて、この作品ではナビゲーターとして俳優のジェレミー・アイアンズが起用されています。そのジェレミー・アイアンズの声がとにかく渋い!そして効果音にもかなりこだわって作られている感じで、耳と目で存分に楽しめる作品でした。

映画館だからこそ味わえる臨場感ってやっぱりあると思うんですよね~。配信でも作品の内容はわかるけど、臨場感は比べものにならない感じ。映画館の灯を絶やさないためにもまたちょいちょい映画館にも足を運びたいな、と思っています。

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