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IT初心者向け!IPアドレスってなんですか?

厳しい冬の寒さも和らぎ、柔らかな日なたの中で、ささやかな春の訪れを感じる今日この頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
僕はホグワーツ・レガシーを絶賛プレイしています。(箒で空飛ぶの最高!)
吉松@Forest編集部です。

「あなたのIPアドレスを特定しました」
スマートフォンを使っているとき、そんなメッセージが表示されてドキッとした経験ありませんか?
僕はあります。(無視しましたが笑)
あまりITに詳しくない人でも、「IPアドレスが特定されるとやばそうだ」とふわっと感じている人は多いと思います。
そこで今回はそんな「IPアドレス」を少しでも知ってもらうために記事を書きました。

IPアドレスとは?

IPアドレス(Internet Protocol Address)は簡単に言うと、「インターネット上の住所」です。
Addressとは、和訳すると「住所」なのでそのままですね。
ネットワーク上の各機器(PCなど)に割り当てられます。
IPアドレスはWebページの訪問や、電子メールの送信の際に利用されます。

現実世界と照らし合わせてみると、以下のようになります。
Webページの訪問先IPアドレス=人やお店を訪ねる際の住所
電子メールの送信先IPアドレス=郵便を手紙で送る際の宛先住所

IP アドレスは32bit(*1)からなり、8bitずつ10進数に変換したものを「.」で繋げています。
要は「0」から「255」の数字が4つ組み合わさった文字列です。
例えば「200.201.202.203」のようなものです。(IPv4)

*1 ちなみに「bit」はデータの最小単位で、2進数(0 or 1)の1桁で1bitです。
なので、IPアドレスは10進数に変換しないと「11001000.11001001.11001010.11001011」のようになります。(この桁数になるともう覚えられないですね笑)

IPアドレスは「ネットワーク部」と「ホスト部」で構成されます。
「ネットワーク部」では、そのIPアドレスが属するネットワークを特定し、「ホスト部」では、コンピューターを特定します。

現実世界のことでわかりやすく言うと、
「ネットワーク部」はどのマンションかを特定し、
「ホスト部」はどの部屋かを特定します。

つまり上記の例だと、
「200.201.202」マンションの「203」号室を示しているわけですね。

IPアドレスの内、どこまでがネットワーク部で、どこからがホスト部なのかは「IPアドレスクラス」によって決まります。
なので、IPアドレスクラスによっては最初の3桁がネットワーク部で、残り9桁がホスト部になることもあります。

グローバルIPアドレスとプライベート(ローカル)IPアドレス

この2つについて、もしかしたら聞いたことがある人がいるかもしれません。

グローバルIPアドレスとは、世界中で1つだけのIPアドレスになります。
つまり、世界中のどの端末かが一意に定まるIPアドレスになります。
グローバルIPアドレスは「ICANN」という組織によって管理されており、ICANNから日本の管理組織である「JPNIC」に割り当てられ、
さらにそこからISP(Internet Service Provider)を経由して利用者に付与されます。

プライベート(ローカル)IPアドレスとは、ネットワーク内で1つだけのIPアドレスになります。
つまり、同じIPアドレスの端末が世界中で存在する可能性のあるIPアドレスになります。
例えば、山田さん家のネットワークと田中さん家のネットワークがあった場合に、同じIPアドレスが二人の家のネットワークに存在することがあります。

グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを図で表すと以下のようになります。
Wi-FiルーターにグローバルIPアドレスが設定され、各端末にはプライベートIPアドレスが割り振られます。
これにより、各端末がグローバルIPアドレスを持たずともインターネット通信ができるようになります。

プライベートIPアドレスを活用することで、以下のメリットがあります。

  1. グローバルIPアドレスを節約できる
    「0」~「255」の数字の組み合わせであるグローバルIPアドレスは数に限りがあります。
    プライベートIPアドレスを使うことで、家庭・会社などの組織で1つのグローバルIPアドレスで済みます。

  2. セキュリティの向上
    プライベートIPアドレスでは、インターネットにつながりません。
    そのため、インターネットから遮断され、意図しないユーザによるアクセスやハッキングなどの攻撃から守られます。
    などなど…

IPアドレスが流出したらまずい?

結論から言うと、公開情報であるIPアドレスが流出しても、大きなリスクはありません。

IPアドレスを「インターネット上の住所」と表現しましたが、それが第三者によって知られることで、現実世界の住所などの個人情報が漏洩することはありません。
IPアドレスから個人情報を特定できるのは、契約しているISPや通信事業者だけです。
また、ISPや通信事業者による個人情報の開示には、裁判所による開示命令が必要です。
逆に言うと正当な理由があればIPアドレスから個人情報を開示してもらい、個人を特定することができます。
昨今話題となっているSNSでの誹謗中傷問題などで上記を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
※SNSはもちろん、誹謗中傷は絶対NGです!

IPアドレス目にしない問題

「IPアドレスがインターネットでは重要であることはわかったけど、普段目にしない気がする」
そう思った方、鋭いです。

IPアドレスが分かればWebページの訪問や、電子メールの送信ができますが、例えば、お気に入りの通販サイトのIPアドレスを覚えている方はいないですよね?
多くの方は「ドメイン名」(もしくはサービス名など)を覚えていると思います。
本記事が投稿されるnoteの場合は「note.com」ですね。(覚えやすい)

ドメイン名とは、IPアドレスを人間に覚えやすいような文字列に変換したものです。
ドメイン名とIPアドレスは、DNS(Domain Name System)というところで紐づけの管理がされています。
なので、Webブラウザの検索窓などにIPアドレスを入力することで、該当サービスにアクセスすることもできます。

例えば、「google.com」のIPアドレスである「142.251.42.195」を検索窓に打ち込めばgoogleのサイトにアクセスできます。

終わりに

今回はIPアドレスについて取り上げました。
この記事ではIPアドレスについてざっくりとした理解をしてもらうことを目的としています。
なので、この記事で扱わなかったテーマも数多くあります。(IPv6、動的IPアドレス、クラスなどなど)
もし興味があればご自分でぜひ調べてみてください!

また、文系の方などこれまでITに深くかかわってこなかった方は基礎知識を得るために、ITパスポートや、基本情報技術者試験を受験されることをおすすめします。
幅広い知識を体系的に学ぶことができますよ。

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