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「サイドチェーンとは?」Blockstream アレン・ピシテッロ氏

世界的に有名なブロックチェーンの開発企業「Blockstream:ブロックストリーム」に、インタビューさせていただきました。サイドチェーンやBlockstreamが提供しているLiquidネットワークについて聞きました。是非、ご覧ください。

インタビュー日 : 2020年1月17日

サイドチェーンとは?

サイドチェーンを語るときに、私が好んで使う説明は「デジタル通貨を、一つのネットワークから別のネットワークへと移動させたり、戻したりするための手段」というものです。1つのブロックチェーン(メインチェーン)だけでは持てないような、色々な資産や特性を、サイドチェーンでは持つことができるようになります。Blockstreamという会社は、サイドチェーンという概念を基にして、5、6年前に設立されました。ビットコインの上でも、おもしろいものを色々作ることはできますが、ビットコイン自体はゆっくりと一定のペースでしか動きません。    

サイドチェーンは、より実験的な機能を、別のブランチでテストすることができ、それを利用することを選択した人だけが対象となります。ですので、万が一、サイドチェーンに問題があったとしても、メインチェーンへの危険性はありません。現在は、トレードとアセットを重視した「Liquid Network」や、ビットコインをネイティブコインとして利用でき、イーサリアムが持つような機能を実現させる「Rootstock」などがあります。つまり、サイドチェーンにはメインチェーンでは実現できない違った特徴や、ルールを設定することができます。

Liquidの一つの特徴としては、「フェデレーテッド(連合)ブロックシステム:Federated Block System」というものがあり、そこでブロックを生成し、承認するグループがあります。ビットコインでのマイニングは、ネットワークを安全に保つ良い方法ですが、非常に不安定であり、 ロックベース(Lock-based)です。ブロックが見つかるまでの時間に変動があり、10秒で見つかることもありますが、3時間かかってしまうこともあります。トレードで使用するのであれば、これは非常に不便です。お金を別の取引所に移したが、1分か3時間かかるのかわからない状況というのは良くないので、Liquidでは毎分ごとにブロック承認が行われ、安定性が保たれます。しかし、トレードオフも存在します。全てが非中央集権型のマイナーによって行われるマイニングとは違い、Liquidは連合のグループによって承認が行われます。トレードをするため、または既にお金を取引所から出してしまっている場合には、このトレードオフはそこまで大きな問題ではありません。

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Blockstream アレン・ピシテッロ氏(全インタビュー記事)
Bitcoin、Blockstreamとの出会い
サイドチェーンとは?
Liquidのサイドチェーンで得られる秘匿性とは?
プライバシーについてどう考える?
Liquid Networkで得られる流動性とは?
Blockstreamの歩み
中央集権と非中央集権の両立
マイニングの必要性
ブロック署名
環境に対するマイニングの影響
Lightning Networkとは
デジタル資産の取引
Blockstreamのビジョン

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