見出し画像

「Bitcoin市場に売り圧力をかける2つのグループが消える理由」ジョー・バーネット氏

歴史的にみてみると、今まではBitcoinマイナーもBitcoinホルダーも一貫して市場に「売り圧力」をもたらしてきました。しかしBitcoin市場が成熟を迎えてきた現在、この売り圧力について、どんなことが言えるでしょうか。本記事はBitcoinの有名な価格予測モデルであるS2Fモデル(ストックフローモデル)にも触れつつ、現在のBitcoinのマイナー事情とホルダー事情について考察します。ぜひご覧ください。本記事は、 Mimesis Capitalのリサーチアナリストであるジョー・バーネット氏(Joe Burnett)の「Bitcoin Sellers May Evaporate in 2021」の内容を日本語へ翻訳し掲載したものです。

マイナーの売り圧力が消える理由

Bitcoinはこれまでに幾度か半減期を迎えていますが、これまでは、上場しているような大規模なマイニング会社というものは存在していませんでした。そして上場していないマイナーたちには、お手軽な資金調達手段がありませんでした。

しかし現在では、RIOT、MARA、HUTMFの3社がBitcoinマイニング会社として上場しています。これらの上場会社というのは、公開市場で利用可能な資金を無制限に使うことができます。また、たとえ上場していない民間のマイニング会社であっても、事業資金として多額の資金を調達することができるようになりました。

これらのマイニング会社には豊富な資本があるため、Bitcoinの売却をしていません。それどころかさらに一歩進んで、マイケル・セーラー氏がしたように、Bitcoinを0%の金利で購入するための債券を発行するという選択肢さえもあります。

先ほど挙げた3社のうち、MARAはすでにBitcoinのマイニングと追加購入の両方を行っています。そして今ではさらに多くのマイニング企業が上場してきています。さらに、まだ上場していないような米国のマイニング会社でも、もうBitcoinの売却は行ってはいません。上場してない会社であっても、資金需要があればBitcoinを担保にして運転資金を調達すればいいのです。

ここで再度強調しておきたいのは、これらの変化が影響を及ぼすのはあくまでも「Bitcoinに対する有効米ドルのストックフロー比」であるということで、決してBitcoin自体のストックフロー比が変わってくるという話ではないということです。

そして「Bitcoinに対する有効米ドルのストックフロー比」の考察の意味合いとしては、Bitcoinの名目価格が限界に達する(ハイパー・ビットコイン化する)可能性があるものの、実質価格は将来の半減期を経てもまだ伸びる余地があるということです。

記事の全文はこちらから無料でお読みいただけます。

「Bitcoin市場に売り圧力をかける2つのグループが消える理由」ジョー・バーネット氏
Bitcoinのストックフローの比率とは
市場に売り圧力をもたらしてきた2つのグループ
マイナーの売り圧力が消える理由
ホルダーの売り圧力が消える理由
まとめと今後の展望

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?