ガチプレイヤーな妻と運ゲー
~あるいは妻は如何にして街コロを愛するようになったか~
今回はボードゲームにはときどき付き合ってくれるけどディープなゲーマーという訳ではない妻と、その妻とこれまでプレイしたゲームの色々をつらつらと綴ってみようと思います。「こんな嗜好のプレイヤーもいるんだなあ」と思っていただければ。
妻のプレイスタイル(?)
あまりボードゲームをしてこなかった妻。でもたまに自宅などで私がやってるゲーム会に混ざることがあり。そこでプレイした「街コロ」が面白かったようでボードゲームに少し興味を持つように。
そんな妻のプレイスタイルは「ボドゲ初心者なりに全力で盤面や展開を読んでガチで勝ちにこだわる」というもの。っていうか書いてて思ったけど「天王寺さんはボドゲがしたい」の南森さんだこれ。
コリドール
そんな妻とプレイできるゲームの幅を広げるべく、色々と2人でプレイしてみることに。
まずはちょっとおしゃれなコリドール。コマを動かすか壁を立てるかを繰り返し、先に相手側の端についた方が勝ちというシンプルなアブストラクトです。これならルール簡単ですしね。
しかしうんうん唸りながら長考する妻。どうやら先の展開を頑張って読み切ろうとしている様子。……あー、アブストラクトは選択肢多いしランダム要素ないしそうなるかー。私の方はFUTARIASOBIさんのリプレイで知った攻略法を使いつつ「こうやると自分の道が確保できるんだよー」とかアドバイスしてみたり。
で、結果。
見事にボロ負け。上から目線気味でアドバイスしたうえで負けた…!恥ずかしいやつだ!(このあと妻にちょっと慰められた)
手癖で進めがちな私より、ちゃんと考える妻の方がフツーに強かったです……。でも長考で悩んでる妻がちょっと苦しそうだったし他のゲームあたった方がいいかなあ、と思いつつこの日はお開き。
リスのタルトやさん
また別の日。長女も交えてリスのタルトやさんをプレイ。
リスの親子で果物のなる木から材料を集めてタルトを作るワカプレ。拡大再生産の要素がなく見通しがいいので子どもとも遊べます。(写真は別日に長女と2人でプレイしたときのもの)
そして長女と2人でプレイするとき同様に長女に少しヒントを出す私。怒る妻。……長女相手でも本気で勝ちたい妻は、長女にヒント出して欲しくなかったみたいです。ただ、ヒントが妻のアクションを邪魔するやつだったのもマズかったかもしんない。正直スマンかった。
リトルタウンビルダーズ
今度は妻とリトルタウンビルダーズしてみることに。街コロと同じ街づくり系。そして入門者向けなワカプレ。かわいいしこれなら気に入ると思うけどどうだろう。
猫の街づくりなワカプレ。共有のマップに施設を建てて街づくりしていきます。お金さえ払えば他人の施設でも使えるのが特徴。
しかしまた長考する妻。一手一手が次につながるゲームなので勝つためにガチガチに先読みしないと気が済まないみたいです。この日は私が勝利…ゲーム慣れの差ですねえこれは。プレイ後の妻はヘロヘロに。超考えてましたからね。うーん、別のゲームあたった方がいいかなあ。
そして翌朝。
妻「あの後、布団の中で『どんな手を打てば良かったか…』って考えてた」
うん。それ結構ハマってきてるんじゃない?
妻「夢の中でもプレイしてて『どうすればいいんだ…』って苦しんでた」
うん。それは相当ハマってるんじゃない?
睡眠学習(?)まで駆使する妻の成長は著しく、次にプレイしたときには無事に負かされましたとさ。
海底探検
うーん、妻の好きそうなゲームねえ。妻は青色が好きだから、全体的に青色なアートワークが印象的な海底探検とかはどうだろう。
(写真は別日に出先でプレイした際のもの)
オインクゲームズさんの名作。他プレイヤーと共有してる空気の残量に気をつけながら海に潜って財宝を持ち帰るのを目指します。
青好きだし気に入るといいなー、と思ってたのですが、インスト中に苦悶の表情を浮かべはじめる妻。
妻「ダメ。設定だけでもう息苦しい」
あ、しまった。妻は人一倍に感情移入しやすい人なのでした。海外ドラマとか見るときも「そんなのダメだよ!」とか本気のツッコみを登場人物に入れたりしてるし。そうかー、設定で苦しかったかー。
そんなこんながありつつプレイ。妻は2回窒息してしまい、最後の1回でラスト1ダイスロールで奇跡の帰還。なんとか2つ財宝を持ち帰ります。一方の私は安全重視プレイで3つの財宝をお持ち帰り。これは勝ったでしょ。
なん……だと……。フツーに負けた…いやなんかドラマチックに負けた!ラスト空気残量1で持ち帰った財宝による逆転勝利で妻もご満悦でした。
そして街コロ
こうして色々とプレイしてみたのですが、やっぱり妻のお気に入りは街コロで不動なままです。
(写真は街コロ通)
ダイスの出目により収入などの効果がある施設を建てて街づくり。ガチガチに勝ちを狙いに行ってしまう妻も、これぐらい運が絡むゲームなら「こんな感じかな?」ぐらいで一手一手を打てて気楽に楽しめるみたいです。あと感情移入しやすいからドラマチックな危機よりはほのぼの開拓ものみたいなフレーバーがいいと。
そんなわけで、勝ち狙いでいろいろ考えてしまう妻だからこそ考えすぎる必要のない(ある程度の)運ゲーと相性が良かったというお話でした。
ボードゲームに関わるエトセトラ Advent Calendar 2021、明日はポチョムキンさんの「今年プレイしたデジタルボードゲーム」の予定です。
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