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クワガタたち

オスのクワガタだけを飼っていて、メスのクワガタは探していると、noteに書いた何日か後、メスも捕まえました。
その日は夫の帰りが早く、夕闇迫る中、みんなで公園に繰り出したのです。

公園の脇に、くぬぎの木があります。クワガタは暗くなると、樹液を吸いに登ってきます。

私はじっと目を凝らし、幹の周りを何度も回る。
いないよと子どもが言う。
いないんじゃない?と夫が言う。
探し方がぬるいんです。

ほらいた。あ、オスだ、残念。
でも、何か感じる。オスのクワガタをそっとよけると、下に小さなメスがいる。交尾していたのだ。

メスだけ捕まえて帰って来ました。
数日後、メスは虫かごの中の土に潜り産卵。よそのオスの子どもです。

もともと虫かごにいたオスのクワガタは、体が大きく、丸太の下に潜り込み、丸太を少しずつ動かして遊びます。私の知らぬまに、丸太を五センチ位移動させる。お腹が空いたら、メロン味の昆虫ゼリーを食べます。くぬぎの樹液も美味しいけれど、これもなかなかいけるよと、メスのクワガタにも勧めているよう。

私によけられた公園のオスクワガタは、今頃誰か他のメスと交尾しているだろう。
この虫かごの二人だって、もっとずっと前に出逢っていて、知り合いだった可能性もあるのです。

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