見出し画像

木曜日の指輪

左手の薬指に、指輪を二つ付けている。一つは結婚指輪で銀色。もう一つは、細い金色の指輪。結婚指輪がきつくなり、指輪屋さんへサイズアップに出した。三週間かかると言われた。
今まで指輪があったところに、何もないのがスカスカして嫌だったので、とりあえず何かないかと思い買ったのが、金色の指輪。三週間して、結婚指輪は大きくなり戻ってきたけれど、ゴールドの指輪も気に入ってしまったので、そのまま二つ、付けることにしたのだった。

指に金色があると、良い点がある。金のピアスをしても、おかしくない。指輪が銀色で、ネックレスが金色で、ピアスも金色だと、指輪が馴染まない。指輪が銀色で、ネックレス無しで、ピアスが金色でも、ちぐはぐだ。指輪が銀色で、ネックレスが銀色の時は、私はパールのピアスを付けると思う。とにかく、昨今は、地金の色にはあまりこだわらないのかもしれないけれど、指に銀色と金色があるのは、その他のアクセサリーを考える時に、簡単になる。何でも大丈夫な感じ。

金の結婚指輪をしているお母さんがいて、その人は、他のアクセサリーも金色だから、きっと自分が金色が好きなことを自覚して、そのように結婚指輪を作ったのだなと、思う。私は、特に金色銀色どちらも好きだ。一つの指輪に、金色と銀色が両方入った結婚指輪をしている人も、いる。
私が結婚指輪を選んだ時は、結婚指輪とは銀色をしたものだと考えていた。別に、後悔はしていないし、私は私の指輪をとても良いと思っている。

平常時の指輪は、左手薬指の二つ。時々、右手の中指か薬指に、指輪をする。そこに指輪をすると、なんとなく、エロい気分になる。

見て、色気を感じる人がいるけれど、その人の生年月日が知りたいと思う。その人の、生まれた時の星の配置のどれかの星が、私の星の配置の何かの星に、作用しているんだと思う。夫とは、触れるとものすごくしっくりする。夫のどれかの星と、私の何かの星が、呼応しているのだと思う。

この前、右手の中指に指輪をしていた日、「あら、あなたきれいな指してるのね」と言われた。「手荒れがすごいんですよ」と、私は返した。返す言葉を間違ったと思った。「綺麗な指してたんだね~ 知らなかったよ~」と、歌うべきだったのだ。歌えば良かった。こんなチャンス、もうないのだから。

読んでいただき、ありがとうございます。気に入っていただけたらサポートよろしくお願いします。