誕生日の日記

今日は私の誕生日。

****

母は、生後二ヶ月ほどの兄(早生まれ)を抱いて公園に行った際、兄と同学年になるという他所の子が、既によちよち歩いているのを見て、衝撃を受け、私を四月産まれにしようと思ったらしい。

母は、地元のお祭りの日の夜、大きなお腹をかかえて(私が入っている)、山の上の神社までお参りへ行った。それで、帰り道に産気付き、次の日の朝、私が産まれたらしい。

私は母から、これらの話を聞くのが嫌いじゃない。

****

小学生になると、同じ町内の友達と二人で、そのお祭りに行った。学校が終わって、暗くなってからまた友達に会うのは楽しかった。お祭りでは火を焚くんだけれど、そこで、兄や弟、その友達を見かけるのも、なんか良かった。

「明日、誕生日だね」
と、隣に立つ友達が言い、
「うん」
と、答える。
それで、次の日学校で、お誕生日おめでとうしてもらう。

****

今朝、夫と向かい合ってご飯を食べた。テレビは天気予報を伝えていた。
「今日、発雷確率高いんだ。雨降るな」
夫が言うので、私もくるりと体の向きを変えてテレビを見た。
「今日は雨が降る日だよ」
私の誕生日は、火の神様のお祭りだから、必ず雨が降るのだと、祖母に教えてもらったことがある。
「ん？」
と、夫。
「だって、私の誕生日だから」
私はテレビを見たまま言った。
ぶへっ、みたいな音がして、ゲホゲホ、ゲホゲホ、
「お誕生日おめでとう」
「今思い出したね？」
「うん、ごめんごめん、おめでとう」

****

プレゼントは、既にいただいています☆
雨は降ったり降らなかったり。

****

いつも読んでくださるみなさま、本当にありがとうございます。好きです。
お買い物に行く日です。食べたいものを買ってきます。