長く伸びた雲

二階の窓を開けにいったら、そらに長く伸びた雲があった。長く伸びた雲に、お願いごとをする癖をやめたい。なんにも叶えてくれない。わたしが選ばないからだといった。選べない。
雲よりも水色のほうになりたい。奥がふかくて、境界線もないから。それでもわたしは、長く伸びた雲に、ありがとうといった。
開口一番に、自分は、といってしまう癖を、昨日みつけた。失敗の原因はわかっている。

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