思い出し日記
1月11日(火)
冷たい雨が降った。下の子がテニスの日だった。微妙な量の雨だったため、テニススクールに、お休みになるかならないか、問い合わせた。やる予定ですとのこと。そうなんですね。うーん、どうしよう。うちは休ませます、と伝えた。
テニスは休むと、違う曜日に振り替える制度。どの日に行こうかとカレンダーを眺める。
子は友達とボンバーマンをしていた。一応テニスに行く予定でいたから、午前中に豚汁を作っていた。夕飯は豚汁。
なにかすごく良い日だと聞いたので、雑誌に載せてもらう原稿を送った。
1月12日(水)
去年の12月に、一回テニスを休んだので、その分の振り替えをこの日に入れていた。天気は良しだけれど風が強い。夕飯は豚汁。
1月13日(木)
子の友達が遊びに来たと思う。ボンバーマンをしていたと思う。あとは覚えていない。
1月14日(金)
明日は連句の会が予定されているのだけれど、行くか行かないかすごく悩む。行きたい。しかし、オミクロンが心配である。オミクロン自体よりも、オミクロンにかかってしまった時の、周りへの迷惑が心配である。1月下旬に、上の子は泊まりの学校行事をひかえている。子は、わくわくドキドキ楽しみ過ぎてたまらない!という感じ。オミクロンもあるし、その行事が予定通りに行われるのかわからないけれど、学校はやる気の模様。
明日は上の子のテニスの大会もある。私は連句に行って、夫と下の子がテニスの応援に行くようにしようと思っていた。そしたら、オミクロンの関係で、応援は急遽一家族一人までになったのだと、学校から帰った上の子が言う。
「じゃあ、今回は応援はなしでいいかな? パパが送り迎えはするよ」
「え、みんなの家は見に来るのに?」
と、上の子涙目。
はあ? 誰も見に来なくても頑張れよ。なんだそれ。そう思いながらも、また悩む。私が連句を休んで、下の子と家で留守番をして、夫が応援に行く方法がある。大会会場が遠いため、私が一人でそこまで運転していくのは難しいし。
どうしようかなあ。オミクロンが心配だし、オミクロンに感染して周り、および上の子の泊まり行事に迷惑をかけるのも心配。それに、テニスに応援に来てほしいと言っているのだし。
私は連句に行かないことにした。
「明日って、人は集まります?」
という、気持ち悪い探り方を、先生にしてしまった。今のところ、私含め三人集まるとのこと。
「そうなんですね」
集まるんだ。みんなやる気なんだな。どうしよう。しばらくまた、悩んでしまう。休む決心がつかないでいる。連句に行かない方向に、多めに気持ちがいってはいる。でも悩んでいる。しばらくして、先生からライン。
「わたしは、三人集まれば決行します。オミクロンもあるし、もしも△(私)が休むのなら、連句を中止にします」
ほう、そうなのか。
「あのですね……」
上の子のテニスの応援がなんたらかんたらと、また、気持ちの悪い回りくどい説明言い訳をして、休む旨を伝えた。
「了解しました」とのこと。
1月15日(土)
結局、家族でテニスの応援に行ってしまうという違反一家。いや、違反したわけではないのです。あのですね、大会をするコートは、公園の一角にありまして、なので、私はきちんと、応援に行くのですが、夫と下の子は、公園の方へ遊びに行く、ということなのですよ。それで、たまたま、お、テニスをしているなあ風に、応援席ではないどこかのフェンス越しに、テニスをちらっと見るのですよ。
私は、大会での上の子のプレーを初めて見た。
瞬発力で、ボールの着地点へ素早く移動し、返す、というのは上手いのではないかと思う。しかし、しかし、サーブが入らない。ダブルフォルトを何度見ただろう。わりと、見た気がするなあ。良いサーブもあったのに、思い出に残るのは、ダブルフォルト。
顧問の先生が、私が言いたいことは全て言ってしまってくれた。過酷な世界にいるのだと思った。今日から、親子で腕立ての習慣を持つことにした。
1月16日(日)
でっかいショッピングモールへ出かける。
上の子がいつまでもダブルフォルトを出し続けたらどうしようかと、時々心配になる。そういうのはきっと、子への期待過剰で、つまり自分への期待過剰で、自分への期待過剰に応えるか折り合いをつけるかしか、道はないのだと思い、そうすることにした。
1月17日(月)
夫休み。チャイルドシートとベビーカーをリサイクルショップに持って行く。いつか使うかもしれないからと、ずっと物置に眠っていて、いつの間にか、いつか捨てなきゃとなっていた代物。やっと処分できた。チャイルドシートは、引き取りのみで、お金にはならない。ベビーカーもそうなのだろうと、夫は思っていたらしい。しかし、200円になった。私は喜んだ。夫は喜ばない。
「なんで?」
「いや、200円とかさ、やだよ。いっそないほうがいいよ」
全然意味がわからない。
リサイクルショップに行く前に、セブンイレブンに寄ったのだった。コロッケが一つ50円だったから、買おうか買わないか迷って、買わないことにしたのだった。
「この200円でさ、さっきのコロッケ買いに行こうよ。コロッケが妙に食べたいよ」
と、私は言った。
「いやいいよ」
と、夫は首を振った。
なんにせよ、物置はすっきりした。
夕飯は鍋。鍋後に鬼滅を見る。おっぱいとおっぱいが戦っていた。全裸の女の人にふんどしをさせ相撲をとらせ、それを見て男の人が楽しむ、という小説があったなあ。あれ、読みたいなあと思う。
上の子の泊まり行事、オミクロンのため中止連絡来る。
1月18日(火)
テニス。カレー。強風。
1月19日(水)
11日の分の振り替えテニス。カレー。弱風。テニスに迎えに行き、駐車場に車を停めた。宇宙ステーションきぼうを見た。ネットに、この時間に見れるとあったので、ちょうど見られるなと考えていたのだった。あれはいつ見ての良いものだなと思う。
「さっき、宇宙ステーション見た」
と、テニスを終えた下の子に言う。
「〇(下の子)も見た」
「え、すごい。テニスしながら?」
「うん、あっちの方でしょ?」
指をさす。テニスしながら見れたなんて、うちの子すごくない? それただの星じゃない? と思ったけれど、宇宙ステーションとは、そのように、見た物が宇宙ステーションで良い気がするので、宇宙ステーションなのだ。
1月20日(木)
2日続けてのカレーが胃にきつかった。とろろを食べる。
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