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月曜日の三日月

土曜日は車を点検に出して、その後買い物をしました。日曜日は、何人かの人に会いました。

その中の一人の小説を読みました。すごく、行き止まりまで、先のとがった寂しさが描かれてあって、なお、今っぽく、どこかにいるのだろう人物が描かれていて、文章も上手で、静かで、ところどころにユーモア的な生活感があり、とにかく、圧倒されてしまって、昨日の夜、眠れなくなりました。

圧倒されている時間は短くて、私の気持ちは焦りに代わるのです。焦りと、相手の間違い探し。これが本当に嫌で、だけれど、してしまう。寝ているだろう友達にLINEして、私の良さを言って欲しくて、相談してみても、その焦りは成長痛だと言われ、妙に納得してしまいました。

納得できなかったのか、布団の中で、なお目は冴えていました。身体が熱く、熱を出しているのかと心配になり、一度起きて、体温を計りました。平熱で、安心しました。また、焦りが、シンプルに私を襲いました。

それでも何時間かは、眠ることができました。目覚ましをセットした時間よりも、三十分早かったのですが、起きることにしました。
暗い空に、まだ月がありました。三日月でした。助けてくれそうにない、スタイリッシュな月でした。
一つ深呼吸をして、私は私の日常に、自分を粉々にして混ぜ込みました。

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