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網膜剥離闘病記

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僕が罹患した網膜剥離の発覚から入院、手術、その後についての闘病記です。多少グロテスクな内容も含まれております。
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#最近の学び

【第6話】網膜剥離闘病記 ~網膜剥離になりやすい人の特徴。手術は滅茶苦茶痛い!?~

麻酔をしているのに滅茶苦茶痛い!手術中は痛みとの闘い。かなりのストレスも、精神安定剤のおかげで意外と冷静。  鈍角に曲がった細い注射針が右目に近づいてくるのがわかる。そして眼球(正確には眼球を避けている)に刺さった感覚もわかるが、点眼麻酔のおかげで痛みはない。注射針はそのまま眼球の裏側付近まで挿し進み、そこで麻酔液が注入される。  その瞬間、右目に強烈な痛みを覚えた。今思えば痛みとは違う感覚なのだと思うが、正直、眼球が爆発したと思った。  しかし「先生!眼球が爆発しました

【第5話】網膜剥離闘病記 ~網膜剥離になりやすい人の特徴。手術は滅茶苦茶痛い!?~

いよいよ手術(網膜復位術)開始。車椅子で手術室に向かう  15時15分、手術の1時間前にあらかじめ腕に刺してある針から点滴が始まった。精神安定の薬剤等が入っているらしい。それと同時に瞳孔を開く点眼薬を点す。それから15時30分、45分と瞳孔を開く点眼薬を点し、出棟時に筋肉注射ともう一度点眼薬をして、手術をする方の目を間違えないよう、紫のマジックで右目の眉の上あたりに麻呂の眉のような点を打って印をつけて手術に臨む。  当初の予定だと手術開始は16時15分の予定だったが、前の手

【第4話】網膜剥離闘病記 ~網膜剥離になりやすい人の特徴。手術は滅茶苦茶痛い!?~

いよいよ入院。手術までの時間他の入院患者には付き添いがいるのに…。  1月23日。10時の入院だったので9時45分に病院に到着して、指示された11階の病棟に行くとエレベーターホールと病棟を仕切るオートロックの自動ドアがあり、スタッフステーションと通じているインターホンを鳴らしてドアを開けてもらう。  病棟に入ってすぐ正面のデイルームに行くとそこには僕の他にも今日入院と思われる旅行バッグを持った人が数人いて、それぞれ親族や配偶者が付き添っていた。コロナ禍のため入院中の面会は原

【第3話】網膜剥離闘病記 ~網膜剥離になりやすい人の特徴。手術は滅茶苦茶痛い!?~

入院の準備は心の準備も忘れずに。職場への報告と心の準備  1月19日、出社してまず会社に網膜剥離であることを報告し、その手術、入院のため3日間の休暇を申し出た。術後の経過次第で退院が延びる可能性もあるとのことなので、その旨も伝えた。  入院までの4日間で視野の欠損範囲は少し広がり、右目の視野は左側3分の1ほどが見えなくなっていた。それでも手術に関してはあまり前向きにはなれていなくて、入院までの数日間は憂鬱な時間が流れていた。これまでは手術や治療開始までの期間にあまり悲観的

【第2話】網膜剥離闘病記 ~網膜剥離になりやすい人の特徴。手術は滅茶苦茶痛い!?~

手術のため、大学病院で診察を受ける眼球にシリコンの帯を巻く!?驚愕の手術内容  その大学病院の診察室は、眼科だけでも担当医やその医師の専門分野ごとに、大手ファストファッション店舗の試着室のように入り口が黒いカーテンで仕切られた小さな診察ブースが10部屋余り並んでいて、その診察室エリアを取り囲むように待合スペース、検査エリア、視力検査エリア、処置室が配置されている。試着室が並んでいるようにも見えるし、人が順々と室内に収まっていく様は競馬のスターティングゲートに見えなくもない

【第1話】網膜剥離闘病記 ~網膜剥離になりやすい人の特徴。手術は滅茶苦茶痛い!?~

コロナ罹患の直後に発覚した網膜剥離飛蚊症と視野欠損  2022年の大晦日、僕は新型コロナウイルスに感染し、年始は1月7日まで療養期間を過ごしていた。症状としては高熱と鼻水に加えて少し咳が出るくらいで幸い軽症だったのだが、1月6日を過ぎた頃右目に違和感を覚えた。所謂飛蚊症といわれる黒い毛埃のような物体が頻繁に右目の前を飛ぶようになったのだ。新型コロナ罹患のせいで鼻水がすごく、頻繁に鼻をかむようになっていた僕は、強めに鼻をかんだ際に起こる目がチカチカする感覚と同類の症状だと思