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金継ぎもどきで割れた皿を修繕
お皿が割れてしまったので、金継ぎをして修繕費できないかと思いやってみました。
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本格的な金継ぎの方法のセットや、合成漆を使った簡易的な方法のセット(2つともかなり以前に買ったまま使わないでいます)など、初心者でもできるようなキットが色々と発売されているようですが、本格的な方法はとっても手間と時間がかる、合成漆の方法は食器に使うには安全性にやや不安が残るなど、一長一短です。また、金を使うと電子レンジが使えなくなるという欠点もあります。
ネットで調べてみると、食器に使っても安全な接着剤と塗料を使った金継ぎもどきによる修繕方法があることがわかり、今回はそれを試してみました。
基本的にNAKADA Shugoさんのページでご紹介されているまんまです。
破片の接着
接着剤にはタイトボンド3アルティメットを使います。耐水性があり、FDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受けていて、食品が間接的に接触する場所でも使用可能なようです(間接的という表現が微妙な気もしますが)。
使い方としては、ボンドを接合部分の両方に塗って貼り合わせます。10分以内ということなので、かなり余裕があります。磁器のようなガラス質の場合は、はみ出した接着剤はそのままでかまいません。水分のついた布やティッシュなので拭きとっても良いですが、薄く残ってしまった場合に、後から剥がすのがかえって面倒になるので、拭き取らない方が後々面倒がないように思いました。
試していないので分かりませんが、陶器のようなでこぼこしたり、ざらざらした素材の場合は乾く前に拭き取った方が良いかもしれません。
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輪ゴムやひもなどで固定できる場合は固定した方が良いと思いますが、今回はうまくいかなかったので、10分くらいたつまで手で押さえていました。
つなぎ部分の整形
接着剤が乾くまで24時間待ちますが、12時間くらいたったらほぼ固まるので、はみ出した接着剤をナイフなどで取り除きます。爪でやってもできるかもしれません。
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次に、つなぎ目をなめらかにするために、耐水ペーパーで水を使いながら研磨します。ダイソーのスポンジやすり(仕上用)(#1200, #1500, #2000)を使いました。
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つなぎ部分の塗装(金色塗料の塗布)
つなぎ目の金色にはペベオ陶器用ポーセレン150を使いました。推奨はされていませんが、安全な塗料のようです。
Q. 口や食品の当たるところにペイントしても大丈夫ですか?
A. 絵具自体は水性無害(鉛、カドミウムが含まれていない)で人体には害はありませんが(人体に無害・安全だと認める*注1 APマーク適合品)、絵具は焼成後でもナイフ・フォークなどの鋭利なもの、また、歯があたって擦れ剥がれることもあり、口や食品があたる場所へのペイントは極力避けることをおすすめします。
*注1)アメリカ合衆国のACMI(アメリカ画材、工芸材料協会)が行う、厳しい評価基準ASTMをクリアした画材・工芸材料だけに与えられます。
使う前に良く攪拌し、皿などに取り出します。ほんの少しでかなり塗れます。
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筆を使ってつなぎ目部分に塗っていきます。
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はみ出したり、太すぎた箇所は、少し乾いてから、水で湿らせた爪楊枝などで擦れば取れるようです。
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焼き入れ
24時間おいて塗料が乾いたら焼き入れ作業を行います。
皿を冷めたオーブンに入れてから、150度の設定で35分焼きます。焼き終わったらオーブンに入れたまま、冷めるのを待てば完成です。
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関係ないところに塗料が付いたまま焼き入れしてしまった場合は、皿が傷つかないようにナイフなどで削れば落ちるようです。なので、日常使いでも、強くナイフやフォークが当たったりすると、次第にはげてしまうかもしれません。
簡単にいい感じに修繕できました。
この方法だと色々な色が使えるので、金色にこだわらず銀色も良かったかなと思いました。
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