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自分がやりたいこと

みんなの秘密基地

私は小学生の女の子たちと秘密基地を持っている。

今日の仲間は、スマホを見ながら水辺に坐っている子が一人と、水遊びの真っ最中の子が4人。そんな仲間の横に、レジャーシートを広げて座り込んだ。仲間たちは私を指をさしてヒソヒソ話。とはいえ、すぐに興味は薄れ、5人、水遊びに戻っていった。

見えるもの

何度か坐った水辺でも、座る場所がちょっと違うだけで、景色がまるで違う。

見ようとしなかったのか、見えていなかったのか?
小川に流れていたのは落ち葉だけでなく、折れた木々も流れていた。

そよそよとは言えないほどの速さで水が流れている場所もある。
空からは飛行機が飛ぶ音が聞こえた。

昨日は雨が降った。水かさが増えている。

この小川に入りたい。
大人が、いや今までの私ならやらないようなことをやってみたい。

ハンカチしか持ってこなかったことが悔やまれる。
でも、いま、この水に触れたいのだ。

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手で水を触ってみる。それほど冷たくない、澄んだ水。
もう一度触ってみる。
やっぱり冷たい。体から何かが流れ出て、溶けていく不思議な感覚。
それは迷い、疲れ、よどみ…
私の住む場所の自然が、私の”おり”を少し洗い出してくれた。

女の子たちはいなくなった。

小川に足を入れた。

感覚

流れる水が冷たい。流れる水に小さなもみじが1葉。

足が、ジンジンして温かくなってきたような感覚。錯覚。

やってみて感じる感覚、やってみてわかる感覚。

15時47分、風が冷たくなった。小川の中で感じた、もう一つの感覚。

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