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バスケコーチ体験記 #3 地区予選、県大会

前回までの経緯はこちら。




公式戦のベンチ死守


ミニミニを中心に指導してきましたが、バスケ経験者としてチームに参画させてもらった以上は、その存在感は出していきたいところです。
公式戦のベンチに入れるスタッフは4名(ヘッドコーチ1名、アシスタントコーチ2名、マネージャー1名)。うちのチームのスタッフは5名。1名はベンチ外になります。
HCとAC2名は5年生、6年生の保護者さん。なので、残り1枠をわたしともう一人で争います。
もう一人のコーチもミニミニ担当。でも経験者ではなく、仕事が忙しくてあまり参加率も高くない方。その人に最後の人枠を奪われるわけにはいきません。
審判も練習試合で何度も経験したし、ミニミニの練習で選手とのコミュニケーションもバッチリとれてるし、試合に出る上級生もそんな姿を見てくれている。
当然選ばれるのは自分でしょ!

ベンチワークを勉強


というわけで、しっかり最後のひと枠(マネージャー)を確保できました。
ベンチに入ったからには、なにか仕事をしないといけません。ベンチ選手のサポートをするか、スコアシートを書くか。とにかく、出来そうなことは何でもやろうと決めました。

まずやってみて、出来るようになって、信頼を勝ち取ってから、それから自分のやりたいことを進めていく。

こんなスタイルでチームに溶け込もうとしていきました。
結局、だれもやりたがらないスコアシートを担当することになりました!
そもそも書き方なんて知らないですが、そこはYouTube時代!仕事の合間や、仕事終わって帰宅してから、スコアシートの書き方を勉強しました。

当時お世話になった動画はこちら↓

なお2023年に改訂があったため、動画も改訂版に対応したものも上がっていました↓↓



書き方は覚えたので、実際にデータを手に入れて(JBAホームページ等からダウンロード可能ですhttp://u12.japanbasketball.jp/contents/)、印刷し、実際に練習試合の映像をみながら数試合分スコアシートを書いて覚えていきました。


いよいよ公式戦 地区予選

公式戦はベスト4までいけば自動的に県大会出場します。ベスト8で敗退したら順位決定戦に回って6位までが県大会出場と言うレギュレーションでした。
田舎なので、2回勝てばベスト4!
ベンチでもしっかりワークして、選手を励ます声掛けもして、めちゃめちゃいい雰囲気でベスト4決定!最終日に準決勝、決勝でした。

が…

ここでチーム主力がコロナ感染。その他数名も発熱してしまい、あえなく辞退してしまいました。

協会の協議の結果、地区4位として県大会に出場することが決まりました。ほっと一安心。

白熱の県大会


地区大会から3週間後に県大会がやってきました。みんなが直前にPCR検査を受けて(もちろんみんな陰性)、準備万端で出場しました。
わたしももちろんコーチ(登録上はマネージャー)としてベンチから声を出して、しっかりサポートさせていただきました。

初戦は春の県大会でオーバータイム1点差で勝てた別地区1位の古豪チーム。
身長が高く、中でゴリゴリポストプレーを仕掛けてきますが、スピードでうちが圧倒。10点差以上つけて勝ちました。

2回戦はちょっと力の劣る別地区のチーム。出番の少ない6年生にも出る機会を作れる、余裕のある展開でした。緊張の大会初日はここで終了。

大会2日目の準々決勝。別地区1位。6年生が2名しかいないのに、地区1位で上がってきた強豪チーム。毎年チームを作り上げてくる、ベテラン監督さんで有名なチームでした。こちらも対策を立てて、相手の6年生2名に激しくプレーを仕掛け、ファールトラブルの展開になりました。選手の枚数はこちらに分があります。なんとか終盤に点差を広げ、10点差で勝利しました!

準決勝。同じ地区の強豪で地区大会優勝のH。
何度も練習試合で対戦した相手、監督同士も高校の先輩後輩。ガチンコ勝負を挑みましたが、力の差もあり20点差離されて敗退。

最終試合 3位決定戦。こちらも同じ地区の強豪T。春の県大会の決勝で敗れた相手です。苦手意識があったようですが、こちらに勢いがあり、最後まで走り切った我がチームが20点差で勝利!

なんと県大会3位になりました!

そして、秋の大会3位という事で、チーム史上初のブロック大会に出場することが決まりました!

強さの秘訣


この年のチームは、わたしがはじめて関わったミニバスチームです。何が正解で、何が強いチームを作り上げるのかよくわからないまま関わっていました。
地区予選~県大会を通してみると、強さの秘訣は基礎のハンドリングとドリブル技術。そして走り切れる体力です。ひたすら走る練習をしていました。
特別むずかしいセットプレーを覚えたわけでもないし、背の高い選手がそろったわけでもありませんでした。
県大会で勝ち上がれたのは、体力のある選手が多かったこと。選手皆がドリブル出来たこと。囲まれても落ち着いてボールをさばけるハンドリング技術が一定あったこと。

最後、決勝まで行けなかったのは、戦術的な指導がほとんどできていなかったこと。
県を代表するチームなら、セットプレーや、みんなで決まり事をつくって攻撃することが出来たと思います。うちのチームは、とにかく選手が1on1で突破して、周りもなんとか飛びつくようなチームスタイル。それでも育成年代なら何とかなるもんです。

『走る、1on1で突破する、リバウンドに飛び込む』

これがうちのチームスタイルなんだな~と、県大会3位になってはじめて理解するという。

そんな新人コーチでございました。

つづく

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