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拝啓CreepyNuts様 〜今もなお天才でいつづけるアナタ達へ〜

もう何年か前になるんですね。
アナタ達の名前がラジオから聴こえて来たのは。


数年前のある土曜日、大好きなオードリーのオールナイトニッポンからアナタ達のお名前が聞こえてきました。
アレが僕にとってのアナタ達との出会いでした。

松永さんが各所で語るオードリー愛、若林さん愛。
「若林さんの言葉に救われて生きて来れた」という、唯一無二の共通点をアナタに勝手に感じて、分不相応にもアナタに自分を重ねていました。
あれから何年かしてアナタ達のオールナイトニッポン0が始まりました。
アナタの語る言葉には嘘がないと思います。ダサいこと恥ずかしいことを包み隠さずに、解放しているな、と。
そんなアナタに若林さんと似ていて、ただまた違った魅力を感じ、僕にとっての救いの言葉を与えてくれる方がまた一人増えました。

CreepyNutsを知った頃、僕は全然別の角度からMCバトル熱中していた。
そこで画面越しに再会したのが、R-指定さんでした。
まだMCバトルを知った直後だった僕は、「この人Creepy Nutsの人じゃん!バトルもやるんだ」なんて思っていましたが、そんなに時間が経たない内に、自分のにわかさを思い知ることになりました。
UMB3連覇。
前人未到の大記録。
韻やフロウだけでなく、高いHIPHOPIQから繰り出される粋なサンプリングや相手を煽るスキル、言葉遊びの卓越さ、おおよそMCバトルに必要とされる全てのスキルにおいて高いパラメーター。
MCバトルにわかの当時でさえ、圧倒的強さを実感せざるを得ないアナタのスキルに感嘆の念しかなかったです。(今ではすっかりバトルヘッズで、今年も戦極MCバトルを現場で観戦しました。)

オードリーのオールナイトニッポン、MCバトル、CreepyNutsのオールナイトニッポン0、数々の楽曲。
それらを通して、あっという間にアナタ達のファンになっていました。


アナタ達のファンになってしばらくして、一度だけお二人を生で拝見させていただいたことがあります。
アナタ達はニッポン放送のイベントで、日比谷公園でトークイベントをしていましたね。
当時はオードリーの春日さんがテレビで公開プロポーズをした直後にスキャンダルを某雑誌にすっぱ抜かれた後、最初のオードリーのオールナイトニッポンの放送翌日でしたね。
舞台上では同じくオールナイトニッポン0のパーソナリティであられるテレビ東京の佐久間宣行さんと松永さんで、前日のオードリーのオールナイトニッポンの話に花咲かせておりましたね。
僕もあの放送に“喰らった”一人として、沢山頷きながら見ていました。
その時、強く感じたんです、この人も僕らと同じく若林さんに救われた人なんだって。
(そういえば松永さんはリフティングもしてましたね、なんでかは忘れましたが。)



そんなアナタ達がずっと夢見ていた武道館の舞台に立つ時が来ましたね。
コロナウイルスもあり、開催自体も不安でしたが無事開催できて、僕も嬉しい限りです。
2020年11月12日。
初めてアナタ達のライブが見ることができました。


前日の夜、若林さんの著書『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』に書かれた松永さんの解説を拝読しました。
「若林さん、健康でいてくれれば良いです」という一節が心に響きました。



武道館ライブの感想は、いわゆる似たような形に整えられてしまった自分が文字で綴られるような簡単なものではなく、アナタ達のバックボーンと僕自身のバックボーンが複雑に絡み合う、かつて無いような感覚を覚えました。

開始直後の暗転した時の胸の高鳴りは忘れられません。
生で聴く『生業』は筆舌し難い素晴らしさで、あまり使いたくない言葉ではあるけど“エモい”ってコレなのかなって思いました。
『日曜日よりの使者』の入りはただただカッコ良かったです。
今だからこそ『未来予想図』がこんなに胸に刺さるのかってくらい突き刺してきました。
R-指定さんのMCでのお話も直接涙腺に刺激が来ました。
松永さんの涙も、普段のラジオみたいに茶化せないくらいカッコ良かった。
泣いてる松永さんにR-指定さんが「めちゃくちゃ人間だな」って言ってたのがグッときました。

感想を羅列すれば、止まることなく出てきます。
感情があちこちに行ったり来たりするライブでした。


武道館に訪れた人々を見ていると、creepynutsは“売れた”んだな、と偉そうに思ったりしました。
「知ってる人は知っている」アーティストから、人気アーティストになったんだなと。
お客さんは、僕みたいないかにもラジオリスナーから、ギャルっぽい女の子とか、前髪流した青年とか、高校生とか、カップル、親子、その他もろもろ。
いろんな年代、いろんなカテゴリーに、受け入れられるアーティストなんだなと、痛感しました。

古参ぶるつもりはないし、素直にアナタ達の素晴らしさが市民権を得たことに、小さくガッツポーズしたいくらいです。
まさか『たりないふたり』でギャルが首を振る日が来るなんて、当時のアナタ達に教えたらどんなリアクションをされるんでしょうか。

あんな圧巻のパフォーマンス見せつけておいて、何が“かつて天才だった”だよ。
現役でぶっちぎりの天才じゃないですか、アナタ達は。

そんなアナタ達の姿に自分を重ねってしまうじゃないですか。
僕も、もしかしたらまだそちら側に行けるんじゃないかって、思ってしまうじゃないですか。

アナタ達の姿は、アナタ達の言葉を僕の魂を震わせてきやがるんです。
まだ自分は“何か”になれるんじゃないかって。

仮にそれが幻想でも、そう思わせてくれた事に深く頭を下げさせてください。




僕はアナタ達の作る音楽が大好きです。
アナタの描く、作り込まれた歌詞に魅了され、アナタの作るメロディに呑み込まれそうになります。

アナタ達がお話ししているのを聴くのも大好きです。
毎週ラジオを楽しみにしているし、たまにメールを送ってみたりして、読まれた日には部屋で一人で飛び跳ねて喜んでいます。

アナタ達がテレビで活躍する姿を見るのが大好きです。
赤の他人の癖して自分のことのように一喜一憂したりしています。

アナタ達がライブでするパフォーマンスも大好きです。
武道館を体感したら、ある意味中毒者です。
次はいつ見れるかなんて考えたりしています。


これからも沢山の音楽を聴きたいし、沢山のお話を聴きたいし、沢山の活躍を目にしたいですし、沢山のライブを体感したいです。

アナタ達がこれからどうなるかは僕には分かりません。
不安定な時代です、日本が、世界がこれからどうなるのかも、僕には分かりません。


そんなアナタ達に僕から一つだけ、ただ一つだけ、どうしてもお願いがあります。


「アナタ達が健康でいてくれれば、それで良いです」

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