若い父親と小さい娘がなんか美味そうなもんにかじりついていた

8:30 コストコの駐車場には私の車しかなかった。
入口には『OPEN10:00』の文字がデカデカと書かれており、それもしっかりこの目で捉えていた。
コストコ初心者ってわけではなく、むしろ何回も来てはリピートしている商品も何点かある。
しかし私は確かに8:30にコストコの入口に立ち尽くしていた。
微かに「9:30くらいに入れたりしないかな」という淡い期待を抱いてそこに並んでいたのである。

Dreamcoreを調べ、それ関連の動画や画像を見ているせいで、だだっ広く更に薄暗い駐車場に愛車と私だけしかない状況が怖くて仕方なかったが、徐々に人が増え始めてくれたので一安心。
淡い期待はしっかりと裏切られ、開店時間ピッタリに入店し広大な倉庫を早歩きで回って見た。
お目当ての物は決まっているので、余計な物は買わないスタイルでやらせてもらっている。
コストコの醍醐味みたいなものは一切無視。
時間を無駄にしたくないし、出来るだけ早くここから出たいという気持ちもある。
何故来たんだ?来たかったのではなかったのか?
と、己に疑問を抱くなどするがそれも全て無視。

コストコには多くの欲求が満ち満ちている。
食欲、睡眠欲、物欲、承認欲求...
あそこには欲求小屋だと訪れる度に感じる。

とある商品(食品)を求める人々の群れを遠くから眺めていた。

柱には【おひとり様2点まで】の貼り紙
旦那、子供、それぞれに2点ずつ持たせる人
2点カゴに入れたあとその場を離れたあとまた直ぐに戻ってきてしれっと更に2点カゴに入れている人
遠くの方から走ってきて血眼で商品を奪い去る人

そんな人々を見て滑稽だなあ...と心でニヤつく意地悪な時間を過ごしていたが、段々と己の中にも「あんなに血眼になってみんなが求める商品だ...きっと美味しいに違いない...」という欲が芽生え始めていた。

なんということか!私もコストコの悪魔に取り憑かれているではないか!嫌だ!無駄な物は買わない!買わないんだ!やめろ!やめろ!!!!

そこからの記憶は無いが、家に帰ったらあの時に皆が必死に求めていたあの商品がテーブルの上に置いてあった。

特別おいしいわけではなかった。普通だった。

隣の芝は青く見える とはよく言ったものだ。
コストコにおいては『他人のカートに入っている物は良く見える』になってしまう。
ここで自分のカートの芝を青くするのをグッと堪えられれば真のコストコマスターになれるんじゃあないかと、買い物を終えたあとフードコートで1人反省会にて結論が出た。

午前中に食ったらそこで1日終わり


きっとインフルエンサーの方なのだろうが
1歩進む度にカゴに商品を入れている人って
どうやって稼いでいるんですか?
いつか教えて欲しいです。

めちゃくちゃな偏見を持ちつつ、我が家は
これからもコストコにはお世話になるつもり。
ちなみに、キッチンペーパーはコストコ産しか勝たないのでお是非に。それじゃ。

おしまい じゃあの。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?