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ファスナー交換の修理事例。

ども!BRUSHの長谷川です。

6.7月はminneさんの特集掲載やiichiさんの20%オフクーポンが発行されたりで忙しくさせて頂いておりました。
たくさんのご注文ありがとうございました!


さて、そんな中で滅多にご依頼を受けないファスナー交換の修理をお預かり致しました。

実はBRUSHではバッグや財布などのファスナーに限り、交換修理を承っております。
もともと長谷川は修理屋さん出身という事で経験も豊富ですのでご安心下さい。
料金は¥10,000〜20,000ほどで、納期は1ヶ月程度お預かりとなります。

まずはお品物の画像を送って頂き、大まかなお見積もり金額をお伝え致しますので、こちらからご相談下さい。

どん。今回はこちら。
お客様より掲載のご承諾を頂きました。ありがとうございます。

お品物は、キーケース兼小銭入れです。
あまり見た事のないブランドだな…と思い調べてみると、現在は廃盤になっているのかな?という商品でした。

15年ご使用だそうで、大切な方からのプレゼントか?あるいは猫ちゃんを飼っていらしたのか…?
深くはお伺いしませんでしたが、きっと思い出のお品物だろうなと身が引き締まります。

さっそく細部をチェック。
ファスナー以外に問題はないかな〜?とチェック致します。

マチの形が歪んでいる。
歪んでいるのはまださほど問題ではないにしろ、マチの右側が切れているのわかりますでしょうか。ファスナー交換のついでに直しましょう。

長年のご使用でついた金属のサビのようなものも目についたので、「これもついでに落としたろ!」という事で作業スタートです!

まずはファスナーの色選び。
YKKのファスナーの見本帳ですが、ざっくり250以上のカラーがございます。
ここからなるべく近い色のファスナーをセレクトし発注。
パステルカラーのような奇抜なカラーでも、ブラックメッキのような特殊なパターンでもだいたい取り寄せが可能です。


縫い目を1目1目ほどき、マイナスドライバーを隙間に差し込み丁寧に解体していきます。
サカナクションの「て〜いねいていねていね〜いに〜」が頭の中でリピートされます。


マチも取り外し、表の革と裏地にバラしました。
これに当て布をしてアイロンをかけ、同じように組み立てれば…。

ほい!
ピーンと真っ直ぐに。
これはファスナーを外したついででしたのでサービスでやらせて頂きました。

新しいファスナーを貼り込みました。動きをチェックし、問題無さそうなので縫っていきます。

今回は縫い代がかなり狭く、小物用のミシンでないと入らないという事で、手縫いで行います。
手縫いの方が新しい針穴を開ける事なく、表と裏の縫い目を拾って縫っていけますので、革にも優しいです。

えいこらえいこら。
絵面が変わり映えしないので一気に完成させます!!!

↓↓↓

after

完成です。

地味な作業ですが、結構好きです。
普段はもっぱら製造ですので、たまに修理やるといい気分転換にもなります。笑

裏の縫い目もバッチリ。同じ針穴を通してます。

革についた金属のサビも綺麗に落ちました!ついでに全体のオイルケアも施し、革に潤いもプラス。
こちらはお客様を驚かすためにこっそりやっちゃいました。

切れていたマチの端もしっかり縫い込んであります。ついでに歪みも直したおかげで、見た目も綺麗に。

バネホックのメス側も交換させて頂きました。
壊れてはいなかったのですが既に15年使われているという事でしたので、金属疲労で突然壊れる事があります。

解体が必要なかった事、手持ちのホックとサイズが合っていた事もあり、「ついでにやりますか!?」とお客様の許可を得て交換です。


後日、お客様より画像付きでお礼のメッセージを頂きました。
お掃除&オイルケアに関しても、「購入時の質感を思い出しました!」との事で喜んで頂けました。
「まだまだ使いますよ!」との事です。
もう15年使っちゃいましょう!!

誠にありがとうございました。(^^)

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