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ブライドルレザーにも種類があるよ!というお話。

ども!BRUSHの長谷川です。

今回はブライドルレザーの種類に関してです。

当工房ではブライドルレザーのお財布をメインに制作しているのですが、一般的なブライドルレザーとは少し違った特殊なブライドルレザーなのです。

まず、ブライドルレザーとはもともと馬具用に開発された堅牢な牛革で、最大の特徴は霧がかったように白く映える「ブルーム」です。
これは革にロウを擦り込んだものが浮かび上がってきたもので、使用していくと摩擦熱で溶けて革に艶を与えてくれます。

メンズの革小物に使用される事が多く、革好きの方ならご存知の方も多いはず。

そしてブライドルレザーにも種類があります。
様々なタンナー(皮革製造会社)が各々の製法で作っているのですが、大きく分けると「染料仕上げ」か「顔料仕上げ」で分けられます。

簡単に説明致しますと、染料仕上げはナチュラルで薄化粧、顔料仕上げは少し厚化粧なものとなります。

見比べてみましょう。

左が顔料仕上げのブライドルレザー。イギリスのトーマスウェア&サンズ社のものとなります。
正確には顔料+染料仕上げです。

右が100%染料仕上げの当工房の扱っているブライドルレザー。

染料仕上げ、顔料仕上げ、どちらが良いというのはありません。
それぞれに違った長所がございます。

染料仕上げは薄化粧のため革本来のトラ目などが見えやすく、経年変化もわかりやすいです。

染料仕上げのブライドルレザーのトラ目


一方で顔料仕上げのものは、色ムラも少なく、傷やトラ目があまり見えません。

顔料仕上げのブライドルレザー

分かりやすくするためブルームを落としてみました。シワやトラなどが見えず、均一な仕上がりです。

どちらも最高峰の品質のブライドルレザーですが、当工房では「より革の風合いや経年変化を楽しんで頂きたい」という想いから、染料仕上げのブライドルレザーをメインに扱っております。

トラ目のワイルドさであったり、透き通るような色合いは唯一無二で自信を持っておすすめできるレザーです。


染料仕上げのブライドルレザーの経年変化の様子です。
カラーChocolateを半年ほど使用したものになります。色味に深みが増し、ブルームが取れて艶が出てきました。
所々に色が濃くなった「アタリ」が出ており、革の持つ風合いを最大限に発揮しております。


トーマスウェア&サンズ社のブライドルレザーも扱っております。

BRUSHの現行商品はほぼ全て染料仕上げのブライドルレザーを使用しておりますが、トーマスウェア&サンズ社のブライドルレザーも大変人気でして、ご希望であれば使用する事も可能です。

トーマスウェア&サンズ社のブライドルレザーGreenを使用したマネークリップ


トラ目などが苦手という方もいらっしゃいまして、そういった方にはおすすめしております。
ただ、メインで扱っている訳ではございませんので、取り寄せができない色もございます。詳しくはこちらからご相談下さい。

オンラインストアはこちら。

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