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私が推しにハマったほんとの理由


アクセサリー作家のルコです。

こちら、以前に書いたことあるのですが、
もう少し詳しく書きました。



ことの始まりは娘の猛プッシュ

当時中学一年生だった娘はアイドルに夢中で、寝ても覚めてもその話ばかりしていました。
それだけではなくアイドルに興味なく、また、知ろうともしなかった私を誘ってきました。

「お母さんも一緒にアイドルの推し活※しようよぉ!楽しいよ、ほらぁ見て、カッコイイ、可愛いよぉ♥️」
と、目を輝かせている娘。

「興味ないって。お母さんは、いいわよ」
と、私。
温度差がかなりあったのでした。

※推し活……好きなアイドル(人や物)を応援すること。グッズを買ったりやライブに足を運ぶこと。

娘のこんたん

娘にとって推し活は生活の一部。テレビやYouTube配信、SNSで情報を集めて、毎日、推しを見ては、生きる活力を得ています。

徐々にお金がかかるようになり、雑誌や映画、グッズ、さらにはライブに舞台、それに伴って交通費、洋服代などなど。求めればキリがなく、当然、自分のお小遣いでは足りなくなりました。

そこで、娘は、思いつきます。親の私にも同じアイドルの推しになってもらうことを。

そうすれば、
・共通の話題ができる。→ 話を聞いてもらえる
・雑誌やDVDは一緒に見る。→ 買ってもらえる。
・ライブにも一緒に行ける。→ 最強に安心安全。

一石二鳥。いや、三鳥です。

名付けて
「親を引き込んでしまおう」作戦です。


アイドルに沼る日々

中学二年になっても状況は変わらず、相変わらずきゃあきゃあ言ってる娘。
(そんな暇あったら、部活と勉強しなさいよ!)
私の小言は右から左へ流されてる毎日。

「お母さんも見て!一緒に歌お、踊ろ!」

テレビをアイドル一色にして録画やYouTubeをエンドレス鑑賞。

「ここ見て!カッコイイ!ほら、おもろいでしょ。歌もダンスも上手いでしよ?」

お小遣いをはたいて雑誌を買いまくり、グッズも溢れてきました。どれだけ散財しているのでしょうか……。お年玉や誕生日プレゼントやらも全てそれらのため散ってゆく。

いつまでもおさまらない娘の熱狂。その勢いに押されアイドルの姿を見せられ続けた私は、少しづつ変化します。

(う、わぁ〜。彼ら彼女ら、キラキラしてる。
まだ若いのに、頑張ってるのね。)

あどけなさが残る顔やしぐさなのに、真剣にパフォーマンスしている。
少しずつ私の脳内にアイドルの姿が刷り込まれていきました。

凄いことに気がつく

確かに凄い。
認めます。

堂々と人前に立ち、歌やダンス、トークしたり、
はたまた演技まで(俳優じゃないのに)

ん?ちょっとまて
息子や娘に近い年齢の彼ら彼女らです。
この子たち、やっぱり凄くない?!
思春期のさなか、小、中、高校時代から、お客さんやカメラに笑顔を振りまいて、飛び跳ねて。

さらにウインクなどのファンサービス、ずっとニコニコ。
見てるとこちらに伝わってくるものがあります。
笑顔を振りまかれると、何となく張り詰めている糸が緩んできて、あら、私の頬が持ち上がっていく。

私、笑ってる?
不思議......。
気持ちが揺れて、変わりだしました、
アイドルとは、こんなふうに人を喜ばせることなのか……。

子ども時代は

アイドルたちはいったいどんな子供時代を過ごしてきたのか?
そして、その親御さんたちはどんな気持ちで、大事な子どもをアイドルとして育てられてこられたのか?
わたしにはまったく未知の領域、想像できません。
わたしが親になって感じることは、子どもに小さい時からきちんと仕事をすることに、相当な覚悟や努力がいるのではないでしょうか。

アイドル本人たち

アイドルたちは、可愛いさを振りまいてエンターテインメントしてくれます。プライベートでは辛く悲しい時もあるでしょうが、仕事には関係ありません。アイドルとは、常に楽しい何かを提供し、自分たちも楽しむことが彼ら彼女らの仕事です。
特殊な世界。才能があり、内面も外見も磨き続ける努力、そして継続していく。
これは、選ばれた人間しかできない凄いことだと、ほんとに尊敬します。

それにしても、うちの子どもと同世代だなんて、信じられません。アイドルたちは話し方や、内容もキャラとしてしっかりしています。そして、若いゆえの諸々があるけど、頑張っている姿が、とても愛おしいのです。
私はもう、親目線、親心なのでした。

重なる部分

その中に、なんとわたしの長男に性格が似ている子を見つけたのです、初めての感覚。

もちろん、作っている部分もあるでしょう。息子ではないのもわかっています。
ですが、息子の姿が重なって見えた時、

応援したい!

という気持ちになりました。

息子と母のぎこちなさ

私の息子は娘より3学年上、高校2年生でした。学校に行かない日が増えて、生活態度や成績も心配でした。親子の会話はなく、息子のことが分からない日々。

(10代男子って、どんな感じ?)

そんな時に、YouTubeで見たアイドルたち。息子とそうたいして変わらない生活態度に安心させられました。

(10代男の子なんてそんなものかぁ)

彼らから十代男子というのはこうだということを学んだのです。そうかそうか、と、安心したような気分。イマドキの男の子の心理を教わり、ガランと空いた気持ちが救われたのです。

もうひとつの理由

息子と上手くいっていなかったわたしは、娘とはうまくやっていきたいと、心底思っていたのでしょう。
娘からの「親を引き込んでしまおう作戦」、これでもかというくらい洗脳され続けること8か月間、はたと気が付きました。
(これは娘との最高に良いコミュニケーションツールになる!娘と上手くやっていくにはこれが最良の方法!)

その瞬間、180度、わたしの気持ちが変わりました。
いまだに、タイミングが神がかりで、不思議です。
アイドルにハマる時代が私に来るなんて。
人生、まだまだ分かりませんね。

母娘で推し活※

それからというもの、娘とは一緒の話題で盛り上がり、テレビ、YouTubeやライブ、グッズ、毎日飽きることなく情報のやりとり、もちろん、他にもいろんなことを話せてよい関係が続いています。推しがいてくれるおかげで年頃の娘と母が上手くいく構図。
息子の気持ちがわかったような感覚。
推しからエネルギーをもらうオマケつき。


子を思う

今年3月、大学を卒業したら晴れて社会人一年生。自宅を離れて初めての一人暮らししながらの社会人になります。
相変わらず生活態度には心配があり、さらに仕事もなんて、やっていけるのでしょうか?
親なんて遠くから見守るもの。そんな感じなのでしょう。


※推し活……自分が推す人(推薦する人)を決めてそれを応援すること。主にアイドルが対象ですが、なんでも好きな物で良い。推しがいる生活。

ルコ

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