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これ描いて死ねと漫画家マンガ


 とよ田みのるの『これ描いて死ね』がマンガ大賞を獲った。アフタヌーン誌でデビューした『ラブロマ』の頃から読んでいたので感慨深い。

 マンガ大賞は、出版社ではなく書店員を中心とした読者目線で選出された賞。過去には『ダーウィン事変』『ブルーピリオド』『葬送のフリーレン』などが大賞に選ばれた。

https://www.mangataisho.com/

※ここからネタバレあります。未読の方は先に読むことおすすめします


 『これ描いて死ね』は、いつも「漫画なんてなんにもなりません!」と怒っている国語の先生が実は推しの漫画家だった!という衝撃の展開からマンガを描くことを目指す少女の物語。

 これを読んで改めて思ったのが漫画家マンガって熱いよなってこと。調べるとけっこうな数がある。その中でもボクが読んだものを紹介します。

◇昭和~平成

『まんが道』
藤子不二雄の自伝的マンガ。つい最近まで超長期連載していた。昭和初期の日本文化が味わえるのも◎

『編集王』
編集部目線でのマンガ。どこかの誰かに似たアクの強い漫画家が多数出てくる。泣ける

『バクマン』
好きな女の子のために漫画家の頂点に立ってやるという野望を持つ2人の少年の物語。これが当時週刊ジャンプでというのが驚きだった

『G戦場ヘブンズドア』
こちらは屈折した家族関係を持つ2人の少年たちの葛藤と成長の物語

『アオイホノオ』
島本和彦の自伝的マンガ。実名人物多数出演。大阪芸大時代に庵野秀明と競った過去などが興味深く語られる

『ブラックジャック創作秘話』
マンガの神様と言われる手塚のモノスゴエピソードがこれでもかと詰め込まれている。

◇平成後期~令和

『カクシゴト』
エロコメ漫画家が自分の娘にだけは職業を知られたくないと、毎朝サラリーマンの格好をして家を出る。最後にほろりとさせられる

『でぃす×こみ』
あの、ゆうきまさみがBLマンガに挑戦するというそれだけでもう…

『ルックバック』
チェンソーマンの作者藤本タツキ渾身の自伝的マンガ。

『みどりの星と屑』
マンガ学科在籍の大学生同士の葛藤。才能への恨み妬みのドロドロとした部分が全面に出てきて読んでてつらい。しかしそれがプロになるということだ

 
 上記はどれも心揺さぶられる一読の価値があるものばかりでございます。


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