見出し画像

【2023年1月】 Web系エンジニアが転職活動をうまく活用する方法

転職しようと思ってから転職活動するのは間違っている

 現状の職場・環境に満足しているので転職活動をしていないという人はいると思います。たしかにすぐに転職する必要があるわけではないですし、転職活動する分の時間と労力が奪われます。

 しかし、自分が今の市場においてどれだけの評価をされているのか?また、その社外の評価と社内の評価でズレが無いかを知っておくことは大事です。

 給与フィードバックなどで「できるだけ給与アップしてほしいです」とあなたが訴えるのと、「市場的な私の評価と、今の社内の評価でいうと低いのでXXぐらいは上げてほしいです」というのでは全然違います。

 測定できない感情論は置いておいて事実で話を進めるためにも、自分の市場における評価をきちんと知っておくべきです。

 なので、私は転職意欲がなくても活動を行うことには肯定的ですし、人事の皆さんには転職活動されたからといって慌てずに、むしろ転職活動することで所属している会社の魅力がわかるはず。ぐらいの気持ちでいて欲しいです。

 もし、転職活動されて困るという誰かがいるならそれは必要以上に不安に考えているか、組織に自信が無いとか何かしら原因があるのではないでしょうか?

スカウトメールは熱のこもったナンパ

 2023年1月においては、エンジニアは売りて市場です。ある程度の技術力、経験を持つ人を採用することはとても大変になっています。

 実際がんばってリクルーティングしてもなかなか採用まで繋がりません。

 そのため、各企業は少しでも機会を増やそうと転職サイトなどの転職意欲のステータス変更や、プロフィール変更のタイミングを血眼にしてウォッチしています。

 昔と違い、ある程度個人のプロフィールを見てどういったところに魅力を感じているかを書いた熱いスカウトメールが届くことでしょう。(逆にいうとテンプレ感を感じるスカウトは即ゴミ箱にいれてスルーしましょう)

 でも、その大半は受け取ったがわからすると興味の無いものだったりします。しかしここでは少しでも興味がもてそうなスカウトにはできるだけ耳を傾けてみることをおすすめします。

 採用する側は一人にスカウトメールを投げるためには少なくともどういう人かをフィルタ、チェックし、何かしら魅力を感じるからメールを投げています。少なくとも15分は掛けています。

 つまり、メールを受け取ったあなたには何かしらの市場価値があるのです。自分の押しポイントを理解できると自分が何に注力すべきなのか。やってることに間違いがないのか?が見えてくると思いませんか?

 スカウトメール自体は軽く投げられているように感じるかもしれませんが、意外と熱量が高いスカウトメールが多いだろうというのが今のWeb系エンジニアの届くスカウトメールだと思います。

コロナ時代以降はオンラインでの繋がりも重要な要素

 これまでは社外の勉強会などに参加し、発表したり懇親会で社外の人とつながる機会が多くありました。しかし、今のご時世なかなかリアルに会うイベントも少ないですし、オンラインでのコミュニケーション方法もかなり整備されていました。

 つまり、スカウトメールを通して各企業の方と繋がったり話を聞くというのは数年前でいう懇親会で社外の誰かとつながるのと同じか、だれかをわかって話をしているという点ではより密なコミュニケーションをとって繋がりを作ることができるとも言えます。

 今のリモートが当たり前になってきたからこそ、直接対面しなくても知ることができる情報量が増えているという時代の流れが見方してくれている部分があると思います。

カジュアル面談では「何に困ってますか?」を聞くことでマッチ具合を探る

 大体「カジュアル面談しましょう」という声が掛かると思いますが、つまりは「とりあえず弊社を知ってほしいんです!」が採用する側の思いなので、

  • 今自分がいるチームとどう違うのか?そこにどういう課題があるのか?

  • 今いるチームでできていないことができているのか?

を聞いて感じてみるだけでいいのです。

 私は他社とのカジュアル面談では上記で書いたように「転職意欲は低い。でも市場価値を理解するためと、勉強会代わりに繋がりを広げるために積極的に会っている」と伝えた上で「自分がどういった点で御社に貢献できるかを知りたいので、御社の課題を教えてください(要約)」を最初に伝えています。

 会社がどのような事業内容で、ミッション・バリューが何かも大事ですが、抽象度の高い話よりは、今困ってることのほうがより具体的にイメージを持てます。

 「つまりは御社はこのあたりに課題ありそうですし、こういった点では自分が貢献出来る部分ありそうですねー」というような会話をよくします。

 転職なんて気軽にできるものではないので、「こんなはずじゃなかった」を避けなければなりません。

 たとえば「テックリードが弊社は欲しいんです」といわれたら「そもそも突然社外から何も知らないテックリードで入ってきてもチームはうまくワークしないですよね?」という話であって、テックリードが欲しいのであればどのように馴染んでいくか。もっというと、「テックリードはあくまでも現場で一番信頼おける人が自然となるので、あなたらならそうなれるから現場
から入ってもらえますか?」というコミュニケーションのほうが自然です。

 結果として、声が掛かる前よりも面談後のほうが声を掛けた採用側が「この人と一緒に仕事したい」と思ってもらえるようになることもあると思います。

まとめ

  • 転職活動は日頃から自分の市場価値の調査という名目で行うべき

  • カジュアル面談は数年前の勉強会での懇親会レベルぐらい気軽なもの

  • 社外の繋がりは色々な意味で重要なのでスカウトメールは最大限利用したほうがいい

  • 「何が課題で困ってますか?」を深堀りすることでマッチ具合を確認しながら、自分の得意とする領域の市場価値も確認できる


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?