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モノクローム 23.6.25

Shooting Sendai 撮影会 model 二階堂心春さん

大それたタイトルにしましたが、モノクロームとは、とか、こうである、とか、そういうことではなくて、どちらかというと、私がモノクロを好きな理由、的な感覚でつけたものです。

さて。

2023.6.25の撮影会は、ウエディングドレス姿を撮影するというものでした。
松島にある、THE MUSEUM、私にしてみるとオルゴール館での館内撮影。

この日は、RAWデータとJPEGデータで記録。JPEGの方をモノクロ設定で撮影したのです。
その頃、そのやり方で撮っていたので。

モノクロが好きだから、という理由よりも、切実な理由があったからです。

それは、明暗差の確認。それと、階調の確認。
色の情報が入ると、明暗だけでなく、色彩による明るい暗いという部分も判断しなくてはいけなくなり、その部分を省略して、短時間で露出を決めるため、なのです。

そのための、RAWデータ。

ただ、これにはひとつ、私にとっては大きな問題があって、現像してカラーにするという作業が・・・。このあと、その苦労を考えて、JPEGだけで撮るようになったのですけど・・・。

それはそうと、この日はまた別の理由もあって、室内環境光での撮影になるので、ホワイトバランスが場所によって変わり、大した手間ではないのですが、時間の節約のためというのと、衣装が白なので、そもそも白黒のモノクロームが不自然になりにくいという、そういう理由。

モノクロが好きかというと、実は、もともとは好きではなかったのです。
例えば、私の幼少の頃は、テレビはカラーになっていたのですが、少し前まで、モノクロだったようで、あまりいいイメージがない、同じ理由で写真も、カラーが先進的で、モノクロは昔の時代という感覚があったのだと思います。

今は、カラーよりモノクロの方が、写真は好きです。
何故かというと、プリントはともかく、デバイスによって色は違うということ、色でごまかせないということ、色を撮りたいわけではないのかもしれないということ、同じ色を観ているとは限らないということ、そして、制限という自由を得ること。



それにしても、美しくて。


本来なら、ストロボを用意すべきだったのです。
なのですが、なんとか環境光だけでどうにかする、という意味不明な意地というか、なんとかなる?的な・・・。


なんともなんなかったですけど。

前日は中望遠でしたが、この日は、35mmと標準ズームレンズ。
広角域で丁度いい感じの場所だったのですが、持っておらず、実のところ、私の一番撮りたい画角は、20mm以下なのだと、最近思い出していたり。

14-24、16-35、迷う。

今回、カメラをやってみようと思った頃、広く撮りたい、ピントが全部合っていたいと思っていたものだ。
それで、知識もないまま、なんとなくカメラ量販店に行ってみて、望遠レンズが高いというのはイメージできたけど、広く映すレンズがそれ以上に高いとは、疑問にすら思ったものだ。
そうしているうちに、カメラの用途的に言えば、広角域はめったに使わないこと、その頃は、望遠すら必要なかったこと、50mmでほとんど事足りてしまったこと、とりあえずと、高倍率ズームを使うことで、とりあえず写すことができたことなどなど、色んなことが後回しになったのだった。

それはともかく。

この頃、コントラストは割と高め、という仕上げにしたいと考えていた。いたのだが、私の好むのは、どうやらコントラストよりも階調のなめらかさだったり、そもそもの明暗差がある環境だったりで、そういう意味でのコントラストがはっきりしている、決して強いではないと、モノクロ設定で撮ることで気づかされた。

とりあえずフィルターで変えてみる。


これくらいが好きかも。
そうすると、見えなくていい部分まで見えてくるから、撮影場所、ポジションを変えなければならないし、ここでは撮影しないと決めなければならない。
黒で潰すという安易な考えというか、潰れてくれていたから気にならなかったのだ。


この場合は、一段降りてもらうべきだった。明かりに近づけようとしていたけど、後で見れば、光量よりも、階調を見るべきだった。気になるけど、気にならない程度にハイライトへ寄せはしたけど。


私のポジションしだいで、だいぶ変わる。

モノクロだと、そういうことが分かりやすい。
撮っていた時に気付いていたのです、じつは。
後処理でどうにかなるかな、という甘い考えをしながら撮っていたのでした。


明暗差が激しい場所。
ライト一本ですね。さらにコントラスト上がってますが。


フィルターでコントラストを下げると、こんな感じ。こっちのほうが、まだよいかな。

実際、私の目で見えていたのかどうか、忘れていますが、多分、見えていないでしょう。結構感度上げてましたからね。


館内のライトだけで撮っていたのですが、こういう場合、館内のライトが当たらない場所で、スピードライトを脇から一本当てるだけで、全然よくなるのに・・・。


絵に当てていたライトで。
一応工夫はしているつもりでも、です。
ただ、それはそれで、楽しかったのも事実で。

綺麗に撮らなければいけないのであれば、考えものでも、なんとかできないかなと試行錯誤する楽しみがある、一つ一つ経験して、自分で悩み、反省して、これかと一つの答えを見つける、それが趣味の醍醐味かと。
早く上手くならなければいけないなら、おすすめはできませんけど。



色んな意味で、だから、二階堂さん、ありがとう。



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