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AI Girls Collection 2ND SILVER EXHIBITION への応募

 皆さん、こんにちは。Browncatです。
 毎月X(旧Twitter)上で行われているAI画像展示会「AI Girls Collection 2ND(AIGC)COLOR EXHIBITION」は、通常は主催者側が指定したクリエーターが出展するのですが、2023年9月には「SILVER EXHIBITION」と題して、一般から作品を募集しました。

 いつもはAIGCを支援・応援する立場の私ですが、今回は自作をもって応募いたしました。 


応募作品「Classical」

【説明】「Silver」というお題が出されたとき、これまで好んで生成してきたアールデコ風など古典的な様式を、思いっきり銀色にしてみようと思い、このような表現になりました。

 残念ながら選外になりましたが、応募者のレベルが非常に高く、入選は難しいだろうと思っていました。
 今回、生成技術を見直す絶好の機会ともなりました。基本画像を生成したモデルはSDXLの「XXMix_9realisticSDXL」、SDXL標準のサイズのうち 896x1152ピクセルで生成しました。その後、画像を2倍にアップスケールしましたが、アップスケールの方法は何種類かを試し、最終的にはSD1.5のTile Diffusionを用いました(SD1.5を利用した理由は、Tile Diffusion機能がSDXLに対応していなかったため)。

応募見送り作品

 今回のために、いくつか候補画像を生成しました。以下は応募を見送った生成画像です。

1「Electoronics」

最後の最後まで応募するかどうか迷った作品。 題名は"Electoronics"として、情報化とAIの時代の前時代のエレクトロニクスの時代を追憶する作品として企画しました。

2「雪の女王」

 途中まで作成して、手の部分を修正をしようとしましたが、なかなかうまくいかなかったうえに、イラスト感がどうしても抜けず、完成を断念しました。
 SILVER→雪・氷という発想も、容易に思いつくものであるため、似たコンセプトの作品の登場も予想していました。

3(無題)

 初期の段階では、構成主義的な表現にも取り組んでいたのですが、どうしても自身で納得がいく結果が得られず、途中で断念。

入賞作品、他の応募作品

 「SILVER EXHIBITION」には計100名が応募しました。以下のリンク先にある動画で、私の作品を含むすべての応募作品を鑑賞できます。

 100作品から10作品がノミネートされました。それらの作品は以下のブログ記事をご覧ください。

 受賞作品(4作品)は、こちらをご覧ください。
 受賞者の皆さん、おめでとうございます。

最後に

 最後に、SNSには書かなかったことに言及させてください。
 今回に限らないのですが、私自身は普段は画像処理技術者であって、Stable Diffusionを用いたAI画像生成に関してはクリエーターの支援者・応援者という立場です。
 その私自身がクリエーターとしてふるまって、コンテストに応募していいのかという葛藤がいつもあります。
 それでも応募しているのは、根本思想に「技術は実際に手に取って試してみないとわからない」というのがあるからです。
 例えばプロンプトは著作物ではないとか、プロンプト・エンジニアリングはいずれ消え去ると主張する人がいます。私も、ただのAI技術者ならそう思っていたでしょう。しかしこうしてAI画像生成に真剣にとりくんだら、そのように一蹴するのでは済まないことがわかってきます。
 私自身、AI画像生成にかけられる時間が現状絶対的に足りなく、やりたいことの2割もできていない状況です。それを言い訳にはしたくないのですが、どうしても私のやっていることは周りからは拙いものにみえてしまうかもしれません。それでもどうかお付き合いくださるようお願いいたします。


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