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だれかへ恋文を

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2023年12月の記事一覧

ほんの短い歌にさえ
男と女が有る事に震えてしまう

※「なにヤとやれ
  なにヤとなされのう」

※柳田國男 清光館哀史より

「冷えは大敵」

膣の中の暖かい女はいい

銀座のホステスは話していた
お相撲さんと一度すると
やみつきになるらしい

温泉のように暖かい女に
包まれた男のように

なら温泉のような女と
温泉卵のような男なら
とろける極上でほかほか

そんなに太れそうもないけれど

「日の落ちた空と君」

今の西の空
オレンジ  梨   葡萄

君のほっぺ 乳房  瞳
オレンジ  梨   葡萄

君にキス 抱き寄せ 強くつよく
オレンジ 梨    葡萄

眩しい笑顔 視線  吐息
オレンジ  梨   葡萄

「夢の続きの続き」

いや少し違う 君よ
今なら僕はこう答えないといけないね
真っ白な僕が
もしまたあの人たちの前に立つことがあるなら

「幸せです。けれど僕はまだ全くこの人生に飽きてはいません。」と

ああこれで安心した
今日も眠れそうだ

「夢の続き」

聞いてくれ君よ
あの真っ白になったオーディション
僕は何かが足りないのだと思って
そこから引き返したのだけれど

聞いてくれ君よ
そのままで良かったんだ
何も思い起こすことの無い真っ白な僕は
ただ一言「幸せです」と彼らの前で言えば

それでよかったのだ

多分そんなもの

愛する人よ あなたは世界一凄い人なのかもしれない 世界を救えて 世界を変えられる人なのか…

ピンボール

君はほんとにピンボール 昨日笑顔が今日真顔 濃いクマの顔 天使の笑顔 聖者が急に愚者になる 聖母が急に鬼になる 交差点とは確かに言った けれどここまで人多いのね? 君はどこ? だいたいいつも分からない 探して走ってくたびれて 求めてわめいてふて寝して 空見上げると キョトンといきなり愛のキス これだからほんと やめられない

君は大鷲のように大空を舞う
僕は地から君を見上げる
風を受けて光の中を飛ぶ君は
力強く神々しい

僕はその間 日々の生活を
ただ淡々を送るだろう
種を探し樹木を植えて
畑を耕しジャガイモを食べる

君が飛ぶことに疲れた時
僕の育てた木を使うといい
どこからでも見つかる大きな木を

君はいう「幸せは自分でなるものだ」と
成熟した愛は自らで愛するというなら
僕に出来る事は「幸せ」であるあなたを
ただ見ている事だろう

確かにそれは悪くない
まるで星の王子様のように
薔薇は咲かせてもらうわけではなく自ら咲くのだ

ただその小さな星に
僕も一緒に座っていたい

「北極星」
四つの花と共に生きる事
それが私の生きる意味
その為なら
私は幾千もの花を描こう
幾千もの花の声を聴こう
何フィートも海をもぐり
星々の時計を垣間見て
旅の最後に
一つの花を愛するために