架空の名字の作り方
漫画や小説の登場人物の名字が現実のクラスメイトや親戚と被っており、その人が脳裏にちらついてしまう…という経験から、創作を行う際は極力現実に存在しない名字を使うよう徹底している。
前提:名字由来netの活用
こちら
日本中のほぼ全ての名字を網羅しているサイト。作り上げた名字をここで検索して、何も出てこなければその名字は存在しないとみて良いだろう。
既存の名字から作る
1,文字をずらす
既存の名字を平仮名に変換して五十音表上で上下左右にずらし、できた文字列に当て字を当てる方法。
例:「佐藤」「山田」「田中」
→「さとう」「やまだ」「たなか」
→1文字下にずらす
→「しなえ」「ゆみぢ」「ちにき」
→当て字
→「品江」「弓知」「地仁木」
2,反転させる
名字の順序を反転させる。
例:「鈴木」「小林」
→「木鈴」「林小」
※先程例に上げた「山田」「田中」は、反転させても「田山」「中田」となり、存在する名字になってしまうため注意。
3,合体させる
いくつかの名字を合体させる方法。文字数が増えがちになるので注意。
例:「伊藤」「佐々木」「高橋」
→「伊高橋」「伊々木」「高藤木」
漢字から組み立てる
1,名字にほぼ使われない漢字を使う
名字に出て来やすい漢字+名字にほぼ使われない漢字=架空の名字
名字に出て来やすい漢字は、木・藤・田・山・川・村・島・本など、自然界に関するものが多い。
名字にほぼ(あるいは全く)使われない漢字は多岐に渡るが、状・硬・限・件・複・履・略・読・算・術など。世の中の大多数の漢字が該当するので、その辺にある本から探したり、ニュースアプリを見たりすると簡単に手に入る。これらを足し合わせるだけで架空の名字が作れる。比較的やりやすい方法である。
例:「読島」「木状」「複村」
2,名字に出て来やすい漢字を使う
これは意図せず存在する名字にたどり着くことが多いため、難易度が高い。しかし、微調整を繰り返せば既存の名字に近い架空の名字を作ることができるので、名字由来netで何度も検索をかけるのが良い。
例:「斉町」「井屋」「犬倉」
3,熟語を使う
そのへんにある熟語をそのまま使う方法。突拍子もない名字になることが多いが、能力や個性などをそのまま名前にしたい場合などは便利。
例:「連合」「温度」「建立」
英単語など、海外の言葉を使う
難易度が高い。英単語まるまる一個を使うと単なる当て字になりがちなので、一部を抜粋して使うのがおすすめ。
例:table→「亭部」(テーブル→テーブ)
straw→「須瀞」(ストロー→ストロ)
nacht→「成鳩」(ナハト→ナハト)
さらに徹底して架空の名字を作る場合
文字だけでなく、読みも架空のものにする場合は、名字由来netで検索する際「検索方法」の項目を「読み方(完全一致)」にして、平仮名で検索すると良い。
試しに「ながた」で検索してみると…
このような結果となる。つまり、このサイトに登録されている名字のうち、漢字は違えども読みは同じであるものが全て出てくるのだ。逆に言うと、ここで平仮名を入力して、何も出てこなかった場合は真の架空の名字となる。
以上のことから、本当に存在しない名字を作りたい場合は、「名字で」「読み方(完全一致)」の両方で検索をかけ、両方に引っかからないものにする必要がある。
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