D&D2024年のダンジョン・マスター・スクリーン
こちらは、10月22日に配信された「New Dungeons & Dragons 2024 Edition Dungeon Master's Screen」の内容を日本語でまとめたものです。必要な解説も中に交えて説明するので、初心者も読みやすいです。
スクリーンって何?
クトゥルフ神話TRPGを遊んでいる人であればもしかしたら経験あるかもしれませんが、これはDMに必要な情報をまとめた横長のパネルで、情報を参照しつつ、DMの裏側のダイスロールなどを隠す機能もあります。
以下本文です!
新しいDMスクリーンについて話そう。今回は50周年記念と2024年の基本ルールブックに合わせた特別なスクリーンだ。
テーマは「Unity(統一)」で、アートはJoy Angが担当。アートディレクターはモンスターマニュアルでもリードアートディレクターを務めるFury Galluzzi。
このスクリーンでは、DMにどう情報を見せるかを再評価し、最も役立つ情報をどう読みやすくするかを重点に設計された。
たとえば、フォントサイズを大きくして読みやすくし、重要な情報がDMのノートPCの裏に隠れないように配置している。これでスクリーンを頻繁に開け閉めする手間が省ける。
また、情報の優先順位はプレイヤーからのフィードバックを基に決められた。
テキストの配置は慎重に行い、重要な情報がスクリーンの外側のパネルに配置されるようにした。これでノートPCを前に置いても必要な情報が見えなくならない。
スクリーンの外側には美しいアートが描かれ、プレイヤーの注意を引くデザインになっている。不利なダイス結果から気を紛らわせる!
実際の作業も大変だった。
デザイナーから過去のDMスクリーンに載せた情報やテーブルのリストがエクセルで送られてきて、それを整理して必要なものを選び、どの情報をどう配置するかを考えた。
メーガン(動画の左の人)はJames Wyatt(一つ前の動画の右の人)と協力し、情報の優先順位やユーザー体験を何度も調整。ゲームデザイナーとも密に連携し、本当に必要な情報を厳選して配置。
フォントサイズを大きくして読みやすくするという課題もあったため、載せたかった内容の半分はカットせざるを得なかった。
最も重要な情報だけを残し、DMスクリーンをシンプルかつ使いやすくしたのが今回の特徴だ。
状態異常の説明: 内側のパネルには、常に状態異常の説明が載っている。今回は、特に参照されることが多いため、フォントサイズを大きくし、コントラストも強化して読みやすくした。そして、これまで2パネルに分けられていたものを1パネルにまとめた。
文字が詰まりすぎて見にくくならないように注意しながら、情報の整理も工夫された。
新しいDMにとっても使いやすい設計
経験豊富なDMは状態異常や移動速度、カバーのルールなどを覚えているかもしれないが、新しいDMには参照が必要だ。これを使えば、すぐに必要な情報を確認でき、プレイヤーをスムーズにサポートできる。
プロジェクト全体のテーマ
今回の基本ルール製作プロジェクトでは、すべての要素を使いやすくし、誰もがすぐにアクセスできるようにすることがテーマだった。キャラクターシートやDMスクリーンもその一環で、すぐに遊び始められるように設計されている。
戦闘が多い人の卓も、戦闘が少ない人の卓も必要な情報が何かしらある設計になっている。
DMスクリーンのアート
アートには、さまざまなキャラクタークラスが描かれており、今までとは異なる方法で表現されている。たとえば、ファッションと融合した鎧を身に着けたキャラクターや、鮮やかな色彩が特徴だ。さらに、新しいドラゴンも登場し、アート全体がレリーフスタイルで中央に集中するデザインになっている。
プレイヤーたちはこのスクリーンを見ることで、キャラクターの可能性を感じ、想像力をかき立てられる。
ティーフリングとゴライアスは、それぞれ反対の手に盾と武器を持っていてお互いを守りながら同時に攻撃できるようになっている。
もう一人のティーフリングのキャラクターはビティリゴ(白斑)を持っているんだ。細部がクールだと感じた。
パラディンは義足をつけているけど、重装備もしていて、すごく器用な戦士みたいなキャラクターだ。
ローグのキャラクターデザインはまさに混沌を体現している。
ドルイドのデザインもすごく美しいし、今まで見たことのないキャラクターデザインだと思う。
アーティストのジョイは本当に素晴らしい人で、一緒に働くのがとても楽しいんだ。
新しいドラゴンのデザインも見事に表現されている。
ドラゴンの配置: 中央に大きなレッド・ドラゴン、両端に2匹のゴールド・ドラゴンが描かれている。
印刷へのこだわり: ソフトタッチ仕上げで、マットな光沢が使われているため、暗い部分が沈んで見えがち。そこで暗い部分を持ち上げ、明るい金属部分を際立たせるように調整した。
2024年版のコアルールブックの制作について
このプロジェクトは本当に歴史的な瞬間であり、制作に関わることが非常に楽しい。
モンスターマニュアルのアートワークは恐ろしくグロテスクなものからボディホラーまで含まれている。ホラー映画が好きな人には気に入るアートが多い。
かわいい要素もいくつか含まれていて、バランスが取れている。
個人的な感想
このプロジェクトに参加できることが光栄。最初に3.5版の本を手に取ったときの驚きが今でも心に残っている。
作業が大変な日でも、「誰かがこのページをめくってアートに驚く」と考えるとモチベーションが上がる。モンスターがページから飛び出すように見せるため、ゲームデザイナーが作った要素をより良く見せるように努力している。
プロジェクトへの愛情:
チーム全員がプレイヤーの声に耳を傾け、心を込めて取り組んでくれたことに感謝している。
D&Dファンは、この愛情を受け取るに値するし、私たちもその一員としてその愛情を届けることができるのは素晴らしいことだと思っている。
新しい冒険やルールが追加され、みんなで再びD&Dを楽しむことができるのが楽しみ。