Cadfael

4年ほど前のこと、60歳半ばまでずっと健康で過ごしてきた我が身に突然の"癌&…

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4年ほど前のこと、60歳半ばまでずっと健康で過ごしてきた我が身に突然の"癌"宣告を受けました。幸いにも命の延長を与えられ今日を生きていますが、宣告の日からどのように気持ちを整理して病に立ち向かってきたかの真実を語ります。

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愛犬「孔子」の想い出 2~孔ちゃんの来た日

その時まで私は、特別犬が好きということはありませんでした。小さい頃、祖母がエスという名前の犬を飼っていたのは覚えていますが特に可愛がったという記憶もなく、好きでも嫌いでもない言わばニュートラルという状態でした。 妻は、実家で犬を飼っていたそうで、かなりの犬好きであることは、近所の散歩中の犬たちを見かけたときやTV番組への反応でよくわかります。何年か育てた経験があるので我が家では犬についての知識は最も詳しい人でした。 そんな我が家にある日こうちゃんがやって来ました。2005

    • 夫婦で3回ガンにかかっても元気で生きています11~NPO法人・希望の会

      NPO法人・希望の会は、スキルス胃癌の患者と家族の闘病生活を支援する会です。インターネットを利用して患者や家族が情報を交換、共有できる場を提供しています。 希望の会の3つの柱 ・スキルス胃がんの患者や家族の方々に正しい医療情報を伝えること ・救える命のため、スキルス胃がんの存在を希望の会を通じて知ってもらうこと ・がんと共に生きやすい社会を得ること 轟哲也さんは、2013年1月に胃の不調を訴えたときに最初に出た診断は胃潰瘍でした。そして約1年後に、スキルス胃がんの宣告を受

      • 夫婦で3回ガンにかかっても元気で生きています7

        妻の再入院 自分自身は1ケ月半後に再手術を控えていても、もう峠は超えていることが分かっていました。それより、退院後の妻の体調については入院中からずっと心配でした。妻は睡眠不足と食欲不振でかなり衰弱していました。私の入院中に一度外来で受診しており、その時に処方された薬を飲んだところ副作用が激しく、翌日一日中起きられなかったのです。 病院で診てもらったばかりだったのでしばらく様子を見たのですが、食べ物も飲み物もほとんど口を通らなくなり、みるみると衰弱していき、体重は7㎏も落ちて

        • 夫婦で3回ガンにかかっても元気でいきています6

          自分の膀胱がん手術 6月下旬、妻が退院し自宅療養することになりました。入院中、病院食に不満を言っていた妻に、退院祝いということでご馳走しようと言うと迷わずお寿司がいいと言いました。退院当日、帰宅途中にある寿司屋で久しぶりに美味しそうに寿司をつまむ妻を見て少しほっとしました。これで、自分も心置きなく手術を受けられると・・・。 退院して3日ほどは問題なく過ごした妻でしたが、4、5日後くらいから食欲がなくなり睡眠不足が続くようになりました。退院後6日目に今度は私自身の入院を控えて

        愛犬「孔子」の想い出 2~孔ちゃんの来た日

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          愛犬「孔子」の想い出

          クリスマスを一週間後に控えた昨年の12月17日、我が愛犬、孔ちゃんは天国へ旅立って行きました。16年という長い間、どんなに寝不足でも毎日早起きして一緒に散歩してきた最愛の相棒はもういません。散歩は犬の為ならず、自分の健康のためと言っては来ましたが、どんなに体調が悪くても一緒に歩くことで元気をもらっていたことが今はっきりとわかりました。 二日後、近所のワンちゃん仲間たちも駆けつけてくれて、お別れをしてくれました。お葬式をすませた後、何もする気になれずボーっとした日が何日も続き

          愛犬「孔子」の想い出

          夫婦で3回ガンにかかっても元気で生きています5

          MRI検査とは 妻が腎臓がんにかかっていることがわかり、自分も心配になってCT検査を受けたところ、腎臓ならぬ膀胱に直径4.2㎝の腫瘍らしきものが見つかりました。この検査結果のCD画像を見た癌専門病院の先生は、まず癌に間違いないでしょうが、さらに詳しく調べましょうとその場で電話して、他の検査機関にMRIの予約を入れてくれたのでした。 「ここで検査するんじゃないんですか?」と疑問を投げかけると、「もちろんできるけど時間がかかるので。早い方がいいでしょ。」との返事。大きな病院だ

          夫婦で3回ガンにかかっても元気で生きています5

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          ■□■□■□■□■□■□■□■  熊エプ 不定期メ-ルマガジン  KUMAGAZINE 3号(2021-01-15) ■□■□■□■□■□■□■□■ ======MENU====== ------------------------------ 1.編集長の独り言 2.熊エプの歩き方(3) 3.森本剛史の世界紀行(3) 4.その時、熊野は動いた(3) 5.小池キヨミチアメリカ通信(1) 6.編集後記. ------------------------------ https

          熊野エクスプレス KUMAGAZINE 創刊3号

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          ■□■□■□■□■□■□■□■  熊エプ 不定期メ-ルマガジン  KUMAGAZINE 2号(2021-01-08) ■□■□■□■□■□■□■□■ ======MENU====== ------------------------------ 1.編集長の独り言 2.熊エプの歩き方(2) 3.森本剛史の世界紀行(2) 4.その時、熊野は動いた(2) 5.教育・学習(1)英会話講座 6.編集後記. ------------------------------ https:/

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          ~改めて家事の大変さに気づく~

          ~改めて家事の大変さに気づく~

          夫婦で3回ガンにかかっても元気で生きています4

          ~妻の入院・療養でわかったこと~ がんとは直接関係はありませんが、今回は、家事についての話です。60歳半ばまでほんとうに健康で入院したことがなかった妻が入院することになりました。私は普段、ワンちゃんの散歩以外、家事についてはほとんど何もせず、たまにフロアに掃除機をかけることぐらいしかしたことがありませんでした。 これまで妻が毎日やっている家事を横でみているだけの私に、妻の入院中困らないように、洗濯機の使い方、風呂やトイレの掃除の仕方、その他もろもろのことをメモに書いてもらう

          夫婦で3回ガンにかかっても元気で生きています4

          夫婦で3回ガンにかかっても元気で生きています3

          妻の手術 妻は手術の前日に入院し、翌日の手術時間が最終確定すると、スマホのLINEで連絡してきました。院内は許可スペースを除いて電話は禁止となっていますが、メールは許されています。見ると、手術は08:45からで、立ち合いの家族は08:30までに病棟に来て一緒に手術室まで行くのだといいます。 病院まで少し遠いので、手術は午後がいいなと勝手に思っていたのでちょっと戸惑いましたが、大勢の患者を毎日手術している大病院だからさもありなんと、甘んじて受けざるを得ません。時間がどうのこう

          夫婦で3回ガンにかかっても元気で生きています3

          夫婦で3回ガンにかかっても元気で生きています2

          追い打ち~自分へのがん宣告 妻へのがん告知は、突然わが家に訪れた人生最大の危機だと思いましたが、その後の検査で、肺や骨への転移がないことが分かり、少しだけほっとしながら、入院、手術へ向けて準備に取り掛かった頃でした。 妻の場合、健康診断で血尿とたんぱくが多いといわれ、医師の勧めでエコーをかけた結果がんが見つかったのですが、この時点でこの際自分も検査をした方がよいかなと思い始めていました。 5月下旬、高血圧の治療で毎月通っている病院の主治医に事情を話し、自分もエコーをかけ

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          夫婦で3回ガンにかかっても元気で生きています!

          はじめに 今年の5月末、長年の友人Oさんが池江璃花子さんと同じ急性リンパ性白血病との診断を受け入院したと連絡が入りました。Oさんは、40年以上前の20代の頃に机を並べて仕事をした同僚の一人です。長い間連絡が途絶えていた彼と何十年ぶりにメールを交換したのはつい先日のことでした。お互いの元気を確認し合ったばかりだったので急な入院には本当に驚きました。何か一言メールでと思い、何度も書き直しましたが彼に送るべき適当な言葉が見つかりませんでした。 がん患者にはどんなありがたいお見舞い

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