【父の日】 ファーストフードに憧れてた高校生 出来たてアッツアツ 揚げたてポテトの香ばしいにおい 友人たちの ハンバーガーセット 憧れていた 友人たちと同じテーブルに 僕ひとり オヤジの作った 弁当包み を並べた 蝶にもなれない ダンゴ結びに覆われた不布が 少しだけ湿っていた 蓋を開けるとオールブラウン (弱っちぃラグビー同好会のようだ) 無機質なアルミホイルで仕切られ いや仕切りにもならず… 弱々しく横たわる 何かの汁が どこかの国ように 隣の白飯に侵略していた
私の父は 私の息子が生まれる前に お空に引っ越した とってもッこどもが大好きな父だった いつものようなお茶の間のひととき 息子と「さんま御殿」で爆笑してから いつも通りふたりで風呂に 私「さんまさんに会いたい?」 息子「そりゃ会いたいでしょ!」 「死ぬまで会ってみたい人っ第2位だね!」 私「マジかッ笑」 「てかッじゃあ1位は誰よ?」 息子「お父さんのお父さん…」 私「…。」 息子「お父さんのお父さんに会いたいなぁ…」 私「そか。会わせたかった。な。
ボクは厄介者だ 引退直前の先輩たちからは いつも、こう言われた 「お前のやりたいことは分かった」 「理解も出来なくはない、、。ただ」 ただ、、、 「それは、オレが辞めた後にしてくれ」 今まで何人の先輩たちに 言われてきただろう… ただ、、、ただし、それなら ボクにも言わせてほしい 「それってズルくない?」 「それって次の人へのバトンを遅らせてない?」 「自分だけ走り切ればいいの?」 遅れて渡されて そのバトンを持って 先輩たちの遅れを取り返そう
息子を乗せたブランコ まだ地面に届かないクツ底 パタパタさせる両足 必要以上にこわばる肩 ゆっくり近づいてくる 手のひらでやさしく受け止めて ゆっくりと背中を押す出す そして うしろからながめてる してあげられることは 少ないけれど ボクがこの子できること… #子どもに教えられたこと #背中を押して #不妊治療 #信じる