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アフターコロナに格安航空券でロンドンに行ってみた 7日目 キューガーデンズ

今日は世界一の植物園というキューガーデンに行ってみることにしました。しかし、ここも10時開園なので早起きだと早く着き過ぎます。

そこで朝の時間を使って、パディントンからほど近いハイドパークを歩いて通り抜け、バッキンガム宮殿を見てくることにしました。ちなみにウィンブルドンのあるこの時期、まだ王家が滞在中なので宮殿内部の見学はできません。外から近衛兵を見るだけのためです。まずは門をくぐってハイドパークの中へ。

ハイドパークの入口。立派な作りですが中の東屋でホームレスを1人、見ました。ロンドンでは一駅に1人程度のホームレスを見かけます。
入るとすぐに大きな水辺が目の前に広がります
多くの噴水があるエリアはローマ風
少し歩くと田舎としか思えない景色が。周りの大都会のロンドンはどこに行ったのか。ビルが低いのか、木が大きいのか、公園が広いのか。多分、全部ですよね。
奥行きがすごい
背景の木も大きい

次々と広がる景色に無料の都市公園なんてたいしたことないだろうと思っていたイメージが完全に覆されます。さすが王家のお庭です。

リスや鳥も人間が優しいことを信じきっていて、つまづきそうになるまで道をあけません。公園の中は何だか信じられないくらいに平和な世界です。

鳥のひなが巣ごと小さな穴のあるかごの中で守られてました
フンを掃除する清掃車が来ても車と一緒にゆっくり前を歩く鳥
通り過ぎるとすぐに元通りに整列
何匹ものリスが道で人間に構わず追いかけっこをしてます

30分ほどで通り抜けるとローズガーデンに着きました。ここを通り抜けるとアプスリーハウスとグリーンパークです。

ローズガーデン
こちらも広々
まあまあ咲いていました
いかにも英国風の配置
グリーンパークの樹高は25mくらい、直径は1mくらいでしょうか。ロンドン中、二階建てバスが通れる高さピッタリに綺麗に街路樹は剪定されてます。

結局、地下鉄に乗るのと変わらないくらいの時間で反対側に歩いて行けました。地下鉄は大回りするのでショートカットできるのですね。自転車も便利そうです。

バッキンガム宮殿に着きました。
近衛兵が2人で儀仗をしていました。

バッキンガム宮殿を一応見た後、電車を乗り継いでキューガーデンズへ。途中で乗り換える時、こんな機械がありました。乗り換えの人はこれにタッチする必要があるみたいです。気付いて良かった!

Highbury & Islington Stationの乗り換え記録機

キューガーデンに着きました。パディントンからでも50分はかかるそうで、かなり郊外でした。周囲は緑が多い高級住宅街で、緩衝地帯となっているようです。植物園は132haもあるそうで、Googleマップを使わないと園内なのに距離と時間と方向、最短ルートの見当もつきません。広過ぎてランドマークも見えません。

ちなみにGoogleマップ、ロンドン地上部では大活躍ですが、地下鉄は煉瓦造りで古風すぎるせいか、インターネットが全然、車内で使えません。乗る前に降りる駅などのルートを記憶しておくか、紙ベースの路線図かガイドブックが必携です。

今回、気になった点が多くて写真も多かったため、残りはキャプションでコメントします。明日の夕方からはパリに足を伸ばします。

入るとすぐに美しい庭園
何とも優美な温室。これが175年もの昔の設計とは。英国が世界を未開人の土地とみなしたわけです。長く使う歴史的遺産にするものは予算より先にデザインからですよね。
温室の中
このつる植物が胡椒らしい。意外。
ゴーヤもこの寒い地では珍しいらしい
睡蓮の部屋は必見
サボテンもすごい
こんな見事なサボテンの花も
盆栽の温室も。少し前に傾け、後ろに葉を多く、上を細く等、基本をこの地で教えてもらいました。
植物の進化と最近のAPG体系について教えてもらえました。パネルがここも面白い!ややこしい時は写真を撮ってGoogle翻訳ですぐ直訳が出ます。いい時代です。
ヴィクトリア形式のもう一つの巨大温室。こちらの設計は150年前らしい。信じられない。まあ大きな地震のない国だからこそレンガもガラスも優美優先でいけたのかもしれませんが。
こんな入場料が有料のパゴダも
こちらは西本願寺の勅使門、万国博覧会に明治政府が出したそうです。日本も当時の英国等を見てビビりながらも、なんとかこの出し物を出し頑張っていたのだなあ、と思いを馳せました。最近、大きく修繕されたようです。実物より二割小さいらしく、少しの差だから明治政府も実物大にすれば良かったのに、とも思いました。財政難ではあったようですが。
庭園解説ツアーの人が通りかかりましたが、枯山水の内容を、なぜか魚が川を登りたがってる、とか説明していて、鯉が登竜門で竜になる伝説とかまで知らないのかな、と思いました。
これは最近作られた日本庭園のつくばい。冬にお湯を入れた桶を置く石、夜に燭台を置く石が左右にあったはずなのに草を無理に上から植え隠してしまったみたいです。つくばいの手前の水捌けをよくすべき部分にも水を貯めるようにしてしまったようでした。いずれにしてもここまで日本庭園を作って目的地となる肝心の茶室が日本庭園にないのが残念です。
飛石との事ですが、飛石を草で隠し過ぎです。雨でびしょびしょの草を掻き分けて歩くのが大変です。英国の芝は長めでフワフワなのでこの方が英国の管理の方にはしっくりくるのでしょう。なお、パネルでは飛び石のことを延石と説明していました。
なぜかつくばいと同じ飛石が遠くの灯篭に。こんなにつくばいや道から離れた灯篭に向かってお客を誘導し行き止まりって怪談っぽいです。
四目垣のことを露地とパネルでは説明していました。立子の間隔がばらばらだし、水平も柱も適当な感じ。ロンドナーの人から日本庭園があって嬉しい?、と聞かれたけど、何だか日本人としては、こんなハイレベルな庭園の中で日本庭園だけ最高レベルには作って維持してもらえていないところがやや残念な気持ちです。
地上80mの樹上の通路
水辺の温室
蜂の巣と蜂の羽音を使った音楽の現代アートらしい。これは見逃さないで、とパンフにありましたが見逃してもいいのかも。写真映えはしますが。冬の日暮はLEDが綺麗かもしれません。今はスピーカーが壊れノイズがひどい状態です。
今日は18km歩きました。近所のThe Original Maids of Honourでハイティーで休憩しました。スモークサーモンのサンドが最高でした。スコーンもとてもしっとりしていて味が濃く、メイドが王様に幽閉されたほど美味しいというタルトも確かに美味しかった!
帰りのパディントン駅は銀河鉄道999の地球の駅みたいに見えます。
パディントンの街並み。ハッとするほどの異世界感を感じます。特に夕陽を浴びて輝く時間帯。
パディントン駅構内で大人気の日本食屋さんのお寿司。パディントン、最後の夜なので試してみました。予想通り酢飯がイマイチ。ベチャベチャなのに固い芯だらけの生米。きっと全く浸水も蒸らしもしていないに違いない。普通に電気釜で美味しく炊いてくれたらいいのに残念です。次々とラックに並べても飛ぶように売れていくほどの人気なのが不思議です。でも適度なすし酢の味がしたので米国によくある、酢を全く使っていない巨大なだけの寿司に比べるとかなりいいです。サーモンも美味しいし。おそらくこちらではアルデンテのパスタ風な芯飯が受けるのでしょう。

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