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ヰ世界情緒 2ndAlbum『色彩』 感想とかおぼえがき

先日リリースされたヰ世界情緒2nd Album「色彩」、皆様も聞いておられると思います。わたくしもリリース当日には喜びにうちふるえて、翌日に支障が出るほどにはしゃぎ倒してしまいました。

その時にあふれた感情をメモしておきたいと思ってここに書きのこしておきます。ふだん感想やレポとかロクにやらないので、丁寧な解説・感想なんかではなく本当にツイートをふりかえったりメモを並べ立てた感じなのでご容赦ください。


ファンブック等のネタバレを含みます。


まず前提

『色彩』の歌唱曲には色が割り振られています。αのロングインタビューやパッケージ裏でも示唆されており、歌詞カードの配色が最も分かりやすいと思います。

歌詞カードは並べて見たときに「ここの歌詞に色が入ってるな」と確認できてたのしめるうえ、あるギミックにも気付きやすくなっています。これこそ私がいちばん狂ったポイントなのですが、、、



ディメンションとパンドラコール

『ディメンション』は1st ONE-MAN LIVEである『Anima』に先駆け、2021年10月13日にYouTubeにて発表された曲です。
時期的にも1st Album『創生』に収録されてしかるべきだったのですが、そのままシングルとして配信されることもなく、数年を経て『色彩』に収録されるかたちでようやく解禁。

遠い 色のない”青”を背景に
広がってく窓 揺らいでる

Misty,calling,dreaming,”violet”
愛 罠 deep inside


ツイートで触れてる『パンドラコール』も2022年7月に初披露なのでこれもロングパスですね(こちらはもともとシングル配信されてる)

それらが2024年3月に結実。
………遠大すぎる!!

本当にすさまじい企画と構想だ…ってビビり散らかしました すげえよまぢ………涙

そうだね。


新規曲についてちょっと触れます

グレイスケイル


当日にツイートしたのこれだけでした もっとあるだろ!!!!


ファンブックによると収録曲にはそれぞれイメージカラーをオーダーしていて、曰く「糸井さんは絶対にグレー!」らしいです。
これも個人的にうおおってなったポイント。

初期の黒情緒の象徴である糸井さんが黒ではなく灰色のイメージというのが、なんとなく過去と現在の橋渡しをしてくれている感じがしてね……。

『Anima』では黒から白への衣装チェンジが印象深いのですが、その際の糸井さんの曲『やさしいせかい』『マボロシのまち』に似た系譜も感じる…ような気もします。


偏在するヰ世界情緒というのは……


此処に棘と死を

あるスタッフさんがジャジーなスタイルをすすめたそうです。ねえ…その人にみんなでお礼言いに行かない?


『色彩』にまた違う彩りを与える楽曲。
「意外だけど、でも最高に似合う」が真っ先に来た感想です。色彩だ。

水晶→宝石→珠玉→薔薇石英
ローズクォーツを薔薇とかけていばらの棘…

お、おしゃれすぎる

私は想像を絶するほど英語が苦手なのでDeepl翻訳くんとダンスしながらこの曲を聞いていましたが…かっこよすぎてくらくらしてきます。かっこいいな英語って(鬼龍院翔)

インタビューの「眠るように歌うと良い歌になる」にかなり独特な印象を受けました。
この曲を…?眠るように…?どうやって…?もしかして死と眠りをかけてるとか…?みたいにクエスチョンマークでいっぱいになりました。


ネリネの内緒事

際を放って可愛らしいナンバーです。ネリネの花言葉そのものみたいな……。

愛を知って自由に焦がれるいじらしい曲なのですが、夕日を連想させるオレンジ色や年の瀬が近づく神奈月(神無月)など、終わりが迫ることのモチーフが盛り込まれているのが切なさを際立たせています。

題したい この人生に
「衝動」 輝く二字を

このフレーズ!ほんとに痺れますね。
恋だけを見つめる刹那の人生。そして二字にかけて『虹』を想起させるのが素敵すぎて。短時間しか存在しないのに見たものを強烈に惹きつける……。

ていうか改めて歌詞確認したけどヰ世界情緒に似合いすぎる。従来曲に比べてらしくない曲のはずなのに実はバッチリ似合うっていう……多種多様な『色彩』のテーマにも合致してるし。
ヰ世界情緒というジャンルにおいて香椎さんがあまりにも理解力が強い。


ヴァーミリオン

初めて聞いた時はうおっ…かっこい…ていう素直すぎる感想だったんですが、インタビューでの「ディメンションの時と同じく」「歌声が楽器の一部」だったり、コメンタリーでの「ボーカロイド意識」などを聞いたりして、言われてみれば確かにそんな感じする〜!ってなったので深く語ることは避けておきます。
私はマーシャル・マキシマイザーとか傀儡阿修羅とかもよくわからないままノリだけで聞いてたようなぼけなすなので……

情緒さん的には塔を上っているイメージらしいのでカラオケで歌うときには塔を意識してみましょう。


色鉛筆について

『色彩』パッケージ版特典の色鉛筆!皆様ご覧になられたでしょうか。箱裏の注意書きすら微笑ましい。みんなで園児になろう!

さて、この色鉛筆は12本セットです。
楽曲数にちなんで12本……と思いきや、歌唱曲は13曲です。

つまり『色彩』は12色+1。


歌詞の文字色がそれぞれのイメージカラーになっているのですが、『かたちなきもの』は……

歌詞カードを読み進めた時の初見のインパクトは今後一生忘れることはないでしょう。
色に当て嵌めてるのに色鉛筆の数と重ねないわけないんですね!ほんとにすごすぎる………


ANGELIC


『AnimaⅡ』のエンディングで聞いたとき、歌詞があまりにも良すぎてずっっっと配信を待ち望んでいました。すてきすぎる!!

インタビューで情緒さんはこの曲に”小休憩中の自分”を感じたそうです。
少し休んで再び歩き出すという極めてシンプルなストーリーなのですが、我々はヰ世界情緒という人間が積み重ねてきたものを知っているからこそ、この歌詞で泣いてしまうのだと思います。

えーこれらは完全に個人の意見・解釈ですね…

『色彩』の曲順は『かたちなきもの』の次に『ANGELIC』になっています。虹色で締めたら綺麗に終われるはずなのにあえてそうしないのは絶対に理由があるはずなのですが、私の頭では妄想の域を出ません。

個人解釈として「単色に戻って休息。そして歌詞の最後でまた前を向いて歩き出す」という継続のモチーフだと思っているのですが……どうでしょうか……


前を向くぞ!という曲が多く、またコメントやインタビューでもとにかく「次に進もう!」という気概をばちばちに感じさせてくれるのは本当に応援しがいがあります。

プロデューサーさんが『Anima』でのMCを引用してくれてるのも熱くて泣いてしまいます。


まとめ

え…?まとめって何…?

この程度で『色彩』のことを語り尽くしたとは微塵も思ってないので、この話をまとめようなんて気ははじめからありません。後から感想として違法建築みたいに増やしていくことも考えてるし。べ…別にええでしょ!私のnoteだぞ!


……


いまさら言うまでもないことですが、私はこれからもヰ世界情緒さんのご活躍を全身全霊で応援します。


がんばれ!ヰ世界情緒!


随時追記予定





おまけ 勝手な解釈と考察未満

ここから下は真に受けないでください。YouTubeのコメント欄くらいのもんだと思ってください。


キミ消失セカイ



キミ消失セカイのイメージカラーは色は黒。
黒といえば……アネモネ(黒)!

私は以前『やさしいせかい』とこじつける形で「『キミ消失セカイ』は消えてしまったアネモネのための歌だ」的な二次創作を書いたのですが、それがなんとなく合致したような気がして嬉しかったです。

白が黒を捜すけれど見つけられない。
だから「あなた」ではなく「キミ」なんだと思います。



グレイスケイル(その2)


事前リサーチ(ぐぐっただけ)

『色彩』のテーマ的には、無限色の可能性を持つ情緒さんがたくさんいるイメージの「遍在」が適していそうな気もします。

なぜ偏在なのか?

人によって感想が混在しそうなポイントですが、個人的には「白と黒で分断して、白の方に比重が置かれているから」だと感じました。

催しも浪費も色とりどり
だのに私 from 黒 to 白 のみ

これかなりグサッてきたとこです。
こういう描き方が巧みだからこそ、ヰ世界情緒に「糸井さんは絶対にグレー!」と言わしめるのでしょう。

FAでも描かれる頻度が高く人気はあるはずなのに、とにかく徹底的にアネモネを纏わないことへの答え合わせみたいなものはいつまでも待ち続けています。

祈り込めて

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